学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

講演原稿を書きながら

2012-03-15 21:51:46 | その他
近頃、また地震が多くなってきましたね…。昨日は三陸沖北で地震が起き津波注意報、それが終わったと思いきや、今度は千葉県沖で震度5強。また活発になってきたのでしょうか。首都圏直下型地震も東海地震も確率が高いというだけあって怖いものがありますね。早く落ち着いて欲しいものです。

今月初めから帰宅してのち講演原稿を書いていました。なかなか筆が進まなかったのですが、今日でようやく終わり。ほっと一安心です。あとは講演のシュミレーションをして、本番に備えるだけ。シュミレーションはやるのとやらないのとではまったく出来が違います。私は家のなかで一人、講演原稿を手に取り、大勢の人が目の前にいるとイメージして話す練習をします。誰もいないからいいものの、はたから見ると変かもしれない(笑)でも、これがいい。この練習をしてから講演に臨むと、言葉が頭のなかにしっかり入っているので、とてもやりやすいのです。

私自身、あまり講演の経験は多くはなく、多少の緊張がありますが、練習をして自信をつけ、しっかりと取り組んできたいと思います。

スピードとクオリティの問題

2012-03-12 18:15:54 | 仕事
スピードがあって、しかもクオリティの高い仕事ができる。これは社会人として理想の姿。私は仕事をこなすうえで、いつも念頭に置いていることでもあります。

ただ、このところ仕事のボリュームが多くなり、それらをこなすためにスピードに比重が置かれ、クオリティが落ち始めていることに気が付きました。ミスの連続。バランスが崩れている。良くない兆候だ。今日、自分のスケジュール手帳を見ながら自己反省をしたところです。要するにバランスを上手く保つことが肝要なのかな、と思います。もちろん、急ぎの仕事は急いでやらなくてはいけませんが…。

現在のビジネスパーソンとして、重宝されるのはクオリティよりもスピードが早い人だそうです。スピードといっても色々ありますね。フットワークのスピード、判断力のスピード、業務をこなすスピード…。どれも重要な要素です。これらが総合的に高い人が重宝されるのでしょう。(私は年々フットワークのスピードが落ちてきた:苦笑)

結局は、人それぞれが自分の理想のかたちを持って仕事に取り組むことが重要なのだと私は思います。自分のスタイルを築き上げること。バランスがおかしいと思った時には、見直してみること。社会人の仲間入りをして随分な時間が経過した私ですが、仕事の進め方として考えるべきことや改善する点はあとからあとから湧いてきます。日々、理想の形を追い続けることが社会人のもう1つの仕事なのかもしません。


ひとつの答え

2012-03-08 19:10:06 | その他
数日前、このブログに東日本大震災の復興に自分は何ができるのかを考えている、と書きましたが、ひとつの答えを出しました。

それは早期の復旧を目指す三陸沖の漁業関係企業への資金提供です。


私はずっと宮城県で育ち、地元の海の幸を食べて成長しました。

私には三陸沖の海の幸に幼いころから育ててもらった恩があります。
その恩を少しでもお返したいと思いました。

では、どのような形ならば、恩をお返しできるのか。

・ボランティアとして現地で復旧のお手伝いをすること。
・企業に資金を提供することで復旧のお手伝いをすること。

以上の2つを考えました。

そのうち、今すぐに出来ることとして、資金の提供でお手伝いさせていただくことに決めました。

私は資金を提供するのならば、ぜひ生産者の顔が見える企業を応援したいと思いました。
そこでネットを使い、いくつかそうした企業を探して、本日手続きを取らせていただいた次第です。

私が応援している企業のホームページには、現在の復旧状況が逐一報告されています。
目に見えるかたちで情報が提供されるので、生産者の抱える様々な問題を他人としてではなく、
自分自身のことのように切実な問題として考えさせられます。
ただ、少しずつではありますが、それらの情報によって確実に復旧に向かっていることがわかります。

私の力などほんの微量ですが、少しでも早く三陸沖の漁業が元の姿になることを強く願っています。

早朝出勤か残業か

2012-03-07 21:56:55 | 仕事
このところ、残業が続いています。私はなるべく残業せず、アフターファイブを利用して、勉強したり、講座へ通ったり、ときどき飲みに行ったり(笑)して自己研鑽の時間を作っているのですが、さすがに忙しくなるとそうもいかなくなります。

忙しいときは、いつも以上に仕事に集中してサクサクとこなしていくのに限ります。どうすれば仕事に集中できるのか。私の場合、一人だけの部屋にこもって集中力を高めてやるのが一番効率がいい。そうはいってもまさか家の中で仕事をするわけにもいきませんし、日頃の事務室ではお客様もいらっしゃるし、電話もなりますし、スタッフから話をかけられますし、集中力を高めるのは至難の業。そうなると、やはり早朝出勤か残業しかありませんね。ただし、残業は疲れがたまるので効率が悪い。それなら早朝出勤が一番!

私が今まで一番早く出勤したのは午前5時。我ながら何やってるんでしょうねえ(笑)でも、仕事の効率はものすごくいい。脳の回転が速いというのか、とにかく何でもサクサクとできてしまう。一通り仕事に区切りがついたところで、スタッフが出勤してくる。出勤してきた上司に書類をさっと出せる。これが気持ちがいい(笑)けれども、冬の朝は陽が昇るのが遅く、しかも寒いので早朝出勤はかなりの気合がないとできない事情はありますが…。

今日はもう疲れ果てました。このまま布団で横になれば、すぐさま夢の世界へ行けそうです。それではおやすみなさい。


春の陽気は

2012-03-06 21:23:48 | その他
今日は久しぶりに暖かい陽気でした。

3月も6日。もうすぐ東日本大震災から1年が経とうとしています。あれから1年…早いような遅いような、時間の感じ方がよくわかりません。1年前のあの日は朝からとても寒かった。当日、私は美術館に勤務していて揺れを感じました。幸いにして、お客様もスタッフも怪我がなく、作品も無事。建物に軽微な被害があった程度でした。ただ、あの大きな揺れが終わって、職場の非常用のテレビをつけたときに、その映像に眩暈を覚えました。津波。初めは何の映像なのかわからなかった。なぜ地震が起きたのに、波打つ海を映しているのか。しかし、どうもよく見ると沢山の車が流されているのが見える。これが津波なのかと怖くなりました…。その後、私の住む街では被災者の受入が始まり、私もそちらの業務に携わりました。受入体制の間も、まだ大きな地震が続いていて、せっかく避難して来られた被災者の方も不安で落ち着かなかったのではないかと思います。

いま、NHKでは午後10時から東日本大震災のNHKスペシャルを放送しています。映像を見ると、被災者や被災地の深い傷を改めて感じました。私が復興のためにできることはないのか、考え続けています。いや、考えるだけではだめですね。行動しなければ。

暖かい陽気のなかにも、どこか悲しい調子が漂う、私の1日でした。

『ブルース・パーティントン型設計書』を読む

2012-03-05 15:17:24 | 読書感想
昨夜から雨です。ここ数日はどうも天気が思わしくありません。雨ですと散歩に行く気も出ませんので、休日の今日は読書をして過ごしています。

今日は再度シャーロック・ホームズシリーズの『ブルース・パーティントン型設計書』です。物々しいタイトルですが、「ブルース・パーティントン」とはイギリスが新たに開発したとされる潜水艦の名前。その新型潜水艦の設計図にまつわる話。電車の線路上で、ある男性が死体で発見されます。彼のポケットから見つかったのはイギリスが開発した新型潜水艦の設計書7枚。残り3枚は行方不明になっているのがわかりました。むろん、この設計書は国家機密です。当初、この死んだ男性は兵器工場の職員であることから、彼がこの設計書をイギリスのライバル国に売ろうとして逆に殺されたのではないかと推察されました。しかし、シャーロック・ホームズの兄マイクロフトは解せず、弟シャーロックに残りの設計書を取り戻すように依頼したのでした。

この事件は汽車を使ったトリックを解決していくのが魅力です。ホームズが推理したあまりにも奇抜すぎるアイディアに、助手のワトソンもありえないとたじろぐほどでした。私たちはミステリー小説を読んでいるとき、どうしても意外な犯人像を期待してしまいがちです。意外な犯人像とは、たとえば完璧なアリバイのあった人物や自分は死んだかのように見せかけてフリーで動き回る犯人だったり、あるいは犯人を捕らえる側の警察官が真犯人だった…など、これまで小説ではありとあらゆる犯人が登場してきました。ただ、シャーロック・ホームズシリーズにおいては、犯人を捜し出すことを主とするよりも、不思議な事件を解決していく手段に主が置かれているように思えます。『ブルース・パーティントン型設計書』で言えば、意外な犯人が登場する場面よりも、かえって汽車を使ったトリックを解決していく過程や手段のほうがずっと面白い。

そういう意味では、シャーロック・ホームズの根幹に流れているのは「Adventure」といえるでしょう。現にこの小説の原題は『The Adventure of the Bruce-Partington Plans』です。(シャーロック・ホームズの短編の原題には「Adventure」がよく用いられます)「Adventure」というと、人間が踏み込まないジャングルや海底、地底の奥深くを探検するイメージがあります。しかし、シャーロック・ホームズの「Adventure」はロンドンという大都市の中を探検するものです。そこから「Adeventure」は何も特別なところへ行くことではなく、私たちの身近なところでも十分に「Adventure」の要素はあることを示唆しているように考えられます。また、あるいは大都会に住む人間の複雑な心理のなかを「Adventure」していくという意味合いもあるのかもしれません。

『ブルース・パーティントン型設計書』、短編小説ですが息をつかせぬ展開があります。改めてシャーロック・ホームズシリーズの面白さを味わいました。

のんびりと散歩を楽しむ

2012-03-03 19:47:25 | その他
昨夜は夏目漱石を読むつもりで、『草枕』を本棚から引っ張り出してきたのですが、4ページあたりで力尽きました(笑)今日は何ページまで持つのやら。

今朝は少し早めに起きて、早朝の散歩をしてきました。天気は曇り。あまり散歩の日和ではなかったのですが、少しリフレッシュしたい思いもあって、外へ出た次第。今日の散歩コースは、もう地元の人にもほとんど知られていないであろう、江戸時代からの小道。小道は車がすれ違えないほどの細さです。道の両側は小さな河原の石を使った石垣がずっと並んでいます。とにかく静か。私の住む街には歴史の雰囲気を伝える場所がほとんど残っていないのですが、ここの小道だけはそうした空気を持っている場所で、私はとても気に入っています。

小道をただひたすら歩く。歩くと頭のなかが整理される。整理されると、問題の答えがいくつか浮かんでくる。家のなかで考えるよりは、少しでも体を動かしたほうが脳の思考も動いてくる気がします。

小道を抜けて、丘に差し掛かった時、鳥の大きな鳴き声が聞こえました。あまり教養のない私には何の鳥の声なのかはわからない。でも、カラスでないことだけは確か(笑)それが3、4回、続けて高い声で鳴いている。決していい鳥の声ではなかったのだけれど、とてもいい心持ちになりました。というのは、ここ数日は鳥の声を聴く心の余裕がなかったから。当たり前のことを当たり前に感じることの大切さを感じました。

1時間程度ののんびりとした散歩を楽しんできました。これから暖かくなれば、鶯の声も楽しめるでしょうし、もうすぐ桜も咲きますね。自然のなかに自分を置きながら、自分を見つめ直す時間をつくる。とてもいい気分転換になった散歩の時間でした。

紙書籍と電子書籍

2012-03-02 21:06:11 | その他
時間に少し余裕が出てきたので、再び読書の時間が取れるようになりました。ここ数日はしばらく本から離れていたので、小説が読めることの楽しさを改めてかみしめているところです。

確か今年2月の新聞で、米企業のアマゾンが日本で電子書籍を販売する予定であるとの記事を読んだ記憶があります。電子書籍はきれいな画質で、手軽に読めて、しかも本と違って重くないし、場所も取らない。紙に印刷しないからコストダウンで単価も安くできる。紙を使わなければ環境にもいい。電子書籍はとても合理的な発想のもとで開発されたツールといえるでしょう。私もお試しで電子書籍を読んだことがあるのですが、なかなか便利なものでした。時代はこれから紙から電子へ移っていくのでしょうか。

私個人が使う場合としては、小説や研究論文などは紙媒体、雑誌は電子媒体がいいかなと思っています。小説や研究論文などの細かい字のものを紙媒体としたのは、私は目が悪いため、電子書籍を見続けることで持病の頭痛が起きてしまう可能性が高くなるから(泣)電子書籍は文字の拡大ができるのですが、やはり明るすぎる画面を見続けることは抵抗があります。一方、雑誌はぜひ電子書籍で読みたいですね。雑誌なら手軽にさらっと読めますし、画質がいいのでリアルに写真を楽しむことができます。このように私は両方の長短を比較しながら、それぞれ自分で選択していくやり方がベストなのではないかと思います。

現在は圧倒的なシェアを誇る紙媒体ですが、この数年後にどうなるのか。年々販売を増やす電子書籍に取って代わられるのか、それとも堅実に生き残るのか。

私、今夜は久しぶりに夏目漱石でも読もうかと思っています。もちろん、紙の本。本を開いた時の、かすかな紙のにおいをかぎながら、小説の世界を楽しんでみます。

サッカーのはなし

2012-03-01 20:15:28 | その他
いよいよ今日から3月です。3月になると、楽しみなことがひとつあります。それは、Jリーグが開幕すること。私はサッカー観戦が好きなのです。

私のサッカー観戦は、面白い試合が見られればそれで良い、という実にシンプルなものなので熱狂的に応援しているチームはありません。…でもしいていえばベガルタ仙台と横浜Fマリノスでしょうか。ベガルタ仙台はブランメル仙台時代から地元で応援していたので、とても思い入れのあるチーム。横浜Fマリノスはユニフォームのデザインの良さ。1993年のJリーグ開幕当時にマリノスが採用していたトリコロールのユニフォームはとても斬新で、カッコよかった。海の街「横浜」のイメージが良く出ていますし、新しい時代の若さを象徴するようでした。今でも青、赤、白の基本的な色合いは変わらないので、引き続き応援しています(もちろん、ユニフォームにだけに惹かれているわけではありませんよ。選手あってのユニフォームですからね!)両チームに限らず、今年のJリーグではどんな試合を見られるのか、とても楽しみです。

私は美術館に勤務していますから、なかなか土日は休むことができません。ご存知の通り、Jリーグは土日に行われることが多いので、サッカー観戦に行く機会が数えるほどしかなく(泣)でも、今年はしっかり計画を立てて、スタジアムの雰囲気にどっぶりと浸かって楽しみたいと思います!