学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

暗いところが苦手

2020-01-27 20:07:15 | その他
先日、ある美術館の展覧会へ足を運んだときのこと。その展覧会では、作品保護のために照度をかなり暗く調整していました。私はちょっと嫌な予感がしたのですが、案の定、作品を観ている途中に片頭痛が発生…。私は目が弱くて、暗いところでモノを観るのがとても苦手なのです。

私は片頭痛持ちで、太陽の強い光やライトの薄暗い光でモノを観たり読んだりすることで頭痛が誘発されるタイプです。ですから、自分の立ち上げた展覧会を観ていても、ときどき頭痛になるという悲しさ。こればかりは頭痛と仲良く付き合っていくしかありません。

夜、頭痛薬を飲んだ後、日中に購入した平凡社の『日本美術史大事典』をパラパラと眺めて読みました。本来、こうした本は美術館や図書館のレファレンスコーナーに置かれるべきものですが、家で調べものをするために個人で持っておきたいと思って購入した次第です。事典ですから、本来はわからない、調べたい語句が出てきたときに引くものですが、そんなことは関係なく、適当に引いたページの語句を眺めるだけでも面白い。専門外の語句に出会うたびに、美術の広さと奥深さを実感します。事典との付き合いは一生ものになりそうです。
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勝てない組織から

2020-01-26 20:00:00 | 読書感想
私たちのほとんどが、何かしらの組織に所属して仕事をしています。私であれば、それは美術館であって、さらにその設置母体に所属しているわけです。もちろん、美術館の展覧会は学芸員が主となりますが、その運営については受付、監視、経理、広報など様々なスタッフがいてこそ成り立つもので、人の集まりである組織がとても重要であることはいうまでもありません。

先日から『阪神タイガース1985-2003』(中川右介、ちくま新書、2019年)を読んでいます。1985年の優勝時から、90年代は一向に試合に勝てなくなり、2003年に再び優勝するまでの一球団のストーリーを追った本です。この90年代、私は夢中になってプロ野球中継を見ていた時期でしたが、確かにこの時期、阪神タイガースはなかなか勝てませんでした。スター選手はそろっていましたが、勝ちきれない試合が多く、連敗でずるずると後退するのです。なぜ、組織として勝てなかったのでしょう。膨大な参考文献に基づく著者の洞察によって、球団組織の意思疎通、監督の指揮能力やコーチとのコミュニケーション、主体となる選手たちの能力の伸び悩みなど複合的な理由が明らかにされます。そして、野村克也氏のあとを受けた星野仙一氏が監督を務めて、ようやく18年ぶりにセ・リーグを制覇する。

優勝することがなかなかできなかった阪神タイガース。その勝ち切れなかった複合的な理由を、自分たちの組織に当てはめて考えれば、私は多くのことを学べる気がしています。私自身、学芸員としての仕事だけでなく、美術館の運営を考える立場にもなりました。組織としてどうあるべきなのか、どうあってはならないのか、日々の仕事に活かしていきたいと考えています。そして、今の私にひいきのプロ野球チームはありませんが、これも何かの縁。今年は阪神タイガースを応援したいと思っています!
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英語を学ぶ

2020-01-24 20:00:00 | その他
このところ、思うことがあって英語を改めて勉強しています。学生時代は毎日英語を勉強していたものの、社会人になって英語を勉強する、という行為は久しぶりで、はて、以前はどのように勉強していたのかとんと忘れている始末。勉強をしていくうえで、学生時代のやり方はきっと参考になるはず。そう思い立ち、(私はそれほど英語が得意だったわけではありませんが)次のようなことをしていたのを書き出してみるのです。

1.授業には必ず予習して臨む。
2.ひたすら英文を音読する。(暗記を意識して)
3.英語の得意な友達に教えてもらう。

こう記してみて、さてこまった。現在の状況でできるのは、もはや2しかないからです。そこで私は2に加えて次のようなことをやっています。

4.英文をひたすら聞き流す。
5.英和辞典と英英辞典を読む。
6.(身の丈に合った)英語の小説を読む。
7.毎日少しで英文にふれる。1分でもいいから。

こんなところです。もう受験生ではないので、あまり根詰めずに学ぶ。ゆるく。楽しく。ただ、私の場合、目的のない勉強はモチベーションを保ちにくいので、TOEICの点数をボーダーラインにしています。試験は秋の予定。さて、どうなることやら。
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体力測定

2020-01-22 20:00:00 | その他
先日、実に5年ぶりとなる体力測定をしてきました。前回はかくれ肥満という驚くべき診断結果となって愕然としたものです。以来、診断結果をきっかけに定期的な運動を継続して開始、とくれば物語になるのですが、私のどこにそんな根性があるのでしょう。そういうタイプの人間ではないのは、本人が自覚しているわけで、ときどき自転車を使ったり、1キロ程度走ったり、水泳に行ったりはしたものの、あまり積極的には動くことはありませんでした。

そして今回の診断の結果。なぜか、かくれ肥満からは脱出して標準の体格となりました。さらに、ときどきの運動が功を奏したか、スタミナが標準よりもかなり高い数値が出て、嬉しい限り。ただ、体重、全体の筋肉はともに落ち、また、柔軟性が著しく低いと指摘を受けました。この結果を受けて、今年は筋肉、柔軟性を高める運動をやっていきたいと考えています。いつもの三日坊主にならないよう、飽きさせないメニューに組むことと、モチベーションを保つために、今年7月に再び体力測定を受ける予定です。さて、半年でどんな結果になるのか、とても楽しみです。
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令和2年1月19日

2020-01-19 21:00:00 | その他
快晴。寝床で俳句を1句読む。朝、英文のリーディング。新聞にて高木守道氏の逝去を知る。94年の首位決戦は語り草。家族全員で熱くなったのも今は昔なり。午前、論文の続きを書く。私は勢いがつくと止まらない。原稿の六分の一を終える。午後、来週の仕事の段取りを整える。夜、英語の音読、フランス語の音読。野村克也氏の『野村再生工場』を読む。「組織はリーダーの器以上には大きくならない」の言葉は重い。続けて『ドン・キホーテ』を読む。小説と自分との距離を詰めるため、本に書き込みを始める。面白し。されど、ペンの色が裏写りするのが気になる。
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令和2年1月18日

2020-01-18 21:00:00 | 仕事
曇天。極めて寒し。朝、英語のリスニング。午前中、依頼されている論文を書く。私は結論がぼんやりしていても、まず机に向かって書き始める。すると、頭の中でかたちが少しずつ現れてくる。これは文章の書き手としては邪道なのかもしれない。けれど、それが私のスタイルだからしょうがない。午後、新しい展覧会の広報活動を始める。夜、英語の音読、フランス語の音読、俳句を2句詠む。寝床で『ドン・キホーテ』の通読。まだこの小説との距離感がつかめない。
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令和2年1月13日

2020-01-13 21:00:00 | その他
快晴。朝、英文の音読。角田光代訳の『源氏物語』を読み、1ヶ月かけ上を読了す。午、案内状を賜りし西洋美術の展覧会を観に出かける。絵画や工藝の背後に貴族社会の在りようを感ず。生活のなかに音楽が在る。書店にて牛島信明訳の『ドン・キホーテ』前編2を購う。サンチョが読者の声を代弁す。ドン・キホーテのみでは成り立たぬ小説なり。日暮れて、近くの不動尊に詣ず。人あまた集いて賑ふ。夜、フランス語を音読。
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