学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

お金の問題

2021-11-30 21:39:39 | 仕事
私が勤める美術館は年々予算が減らされていて、来年度は新型コロナウイルス感染症の影響もあって、さらに厳しくなる予定。今までは厳しいながらもなんとかやりくりをし、最後の本丸である企画展の事業費だけはキープしてきたのですが、それすらも危うい感じ。

この解決のために、シンプルに考えるならば、美術館の収入を増やすしかない。入館料を上げる、入館者数を増やす、新しいグッズを販売する、グッズを委託販売してもらうなどでしょうか。あるいは作品の貸出料を取るのも手かもしれません。補助金も考えましたが、これは根本的な解決にはなりませんね。きっと色々な方法があるのだろうと思いますが、いかんせん、そのあたり、私自身も民間企業に居た経験がありませんし、限られた学芸員の数で日々の業務を回すのが手いっぱいでなかなか頭が回らないのが現状です。いっそ、いくつかの民間企業にスポンサーになってもらい、美術館を資金面で応援していただくのはどうか…もちろん民間企業にとってもメリットになる何かを用意して…しかし、あまりにもご都合主義で甘い考えですね。

調査研究、そして展覧会の立ち上げをこなしつつ、こうした運営の部分も考えていかなければならないというのはなかなかにしんどいことです。もとい、やりがいのあることです。こういうことを考えるから自律神経がダメになってしまうのかな(苦笑)。学芸員やほかのスタッフの全員の知恵を絞り、あるいは他館からも情報を得ながら、今日の課題について考える毎日です。

美しいものを見たい

2021-11-29 20:53:53 | その他
このところ、新型コロナウイルス感染症がだいぶ落ち着き、用心はしながらであるものの、ようやく戸外へ出やすくなりました。そこで美術館へ、と言いたいところですが、休日も体調が悪かったり、色々な雑用があったりで、なかなか行くことができません。

そういうわけで、美しいものを見ることに飢えている私なのですが、ふと周りに目を向ければ、秋が深まって紅葉の美しい季節となりました。出勤時やお昼時に垣根から目にする庭園の真っ赤なもみじ、天高く伸びた黄色い銀杏。また、遠くに目を向ければ、連山の嶺に雪が降りたるを見るもまたおかし。身近なところに美しいものがあることに気づきました。

とはいえ、美術館にもやはり行きたいもの。今は柿の木を見ると、斎藤清の作品が思い出されて、無性に福島や会津へ行きたくなる。少しずつ、日常を取り戻して、年内にはぜひ美術館へ出掛けてみたいです!

監督と選手の在りよう

2021-11-28 20:38:36 | その他
昨夜、とうとう日本シリーズの決着がつき、ヤクルトがオリックスをやぶり、優勝を飾りました。6戦とも1、2点差で、近年、まれにみる好ゲーム。手に汗握る試合の連続でしたね。

優勝したヤクルトの試合をシーズン通して見ていたわけではありませんが、高津監督の采配にとても興味がわきました。選手のコンディションを重視したり、若手をしっかりと育てたり(奥川投手を中6日で回したように)…。特に日本シリーズ中の抑えのマクガフ投手への起用はなかなか真似できないものではないでしょうか。マクガフ投手は、シリーズの第1戦でサヨナラヒットを打たれ、さらに第5戦でも決勝点を与えてしまった。私が監督なら、次の起用はためらうかもしれない。けれど、高津監督は第6戦で、再びマクガフ投手に試合を託し、チームは勝利するのです。監督と選手が信頼で結ばれていないとできない采配ですよね。

ヤクルトの高津監督、ロッテの井口監督、そして日本ハムの新庄監督など、大リーグを経験した選手が監督になる時代がやってきました。プロ野球の新たな時代が到来しているのかもしれません。まだだいぶ先になりますが、令和4年のペナントレースの開幕が待ち遠しい限りです。

自律神経失調症を患う

2021-11-27 18:24:42 | その他
8月下旬からの体の不調をそのままにして仕事をしていたら、めまい(頭がくらーとする)がひどくなって立てなくなり、医者に行ったところが自律神経失調症というありがたくない病名を授かってしまった。ストレス性ものらしく、はて、こまったものです。

この病のありがたくないところは、自分がどれくらい回復しているのかわかりにくいところ。風邪なら熱が下がったり、だるさが取れたり、鼻水やせきが止まれば回復傾向にあることがわかりますが、このめまいというのは回復したと思ったら、また繰り返すのでやっかい。健康であることが如何に幸せなことなのかを実感しています。

そんなわけで、ストレスを解消するべく、ウォーキングを再開したり、ヨガを再開したり、部屋の掃除をしたり、とにかく体を動かすようにしています。また、めまいに規則性がないかデータを取り、その結果、朝に布団から急に立ち上がったり、洗面台で髪を洗ってかがみこんだり、床のものを取ろうとして頭を下げると誘発しやすい傾向にあることがわかってきました。

それでもときどきめまいがしてつらい時があるのですが、もうあとは笑うしかありません。そして体への感謝を口にする。自律神経失調症とは、しばらく長い付き合いになりそうですが、新しいパートナーが出来たとでも思って、ゆるく考えて過ごしていきたいと思っています。