学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

日差しの中の読書

2009-04-30 20:04:54 | 読書感想
早いもので、4月も今日で終わりになります。桜もあっという間に散ってしまいましたね。心身ともに健康で、4月は毎日が充実した日々であったように思います。

今日は雲ひとつない晴天で、とても気持ちの良い一日でした。

私の中でまた読書ブームが起こり、シェークスピア『エンペスト』、ゴールディング『蠅の王』(はえのおう)を読んでいます。

『エンペスト』は、シェークスピアの作品でもあまり知名度は高くないかもしれませんが、私は好きです。深読みしないで安心して読めるといいますか(笑)執念の復讐劇はシラー『群盗』でちょっと懲りました。可哀想な話なんですけれどね。

『蠅の王』は、あらすじを読む限り、すごい話らしいです。「らしい」というのは、まだ読みかけたばかりで、少年たちはまだ仲が良い。伏線らしいのがちらほら見えてはおりますが…。読み終えたら、感想を書きたいなと思っています。

天気がよいのに読書三昧でしたが、明日から5月!気持ちの良い天気になりますように!!

『停電の夜に』を読む

2009-04-29 19:51:29 | 読書感想
新潮クレスト・ブックスのジュンパ・ラヒリ著『停電の夜に』を読みました。停電の夜、という響きはロマンチックでもあり、どこかミステリアスな感じを抱かせますね。ゆらゆら揺れる蝋燭の炎を前に話をする。そこに男女二人が居ればロマンチックだし、そこに大勢の人が円になって集まれば『百物語』みたいになる(笑)

この本のタイトルを見たとき、もちろん私のイメージは前者のほうで、停電した夜に若い二人がロマンチックな話を繰り広げる、そんな場面を頭に思い浮かべました。

けれども、本を読み終えた感想としては全くの逆でして、とても悲しい話です。人と別れることはつらいもの。この気持ちは、自分が当事者になったときもつらいけれど、物語の主人公たちが別れてしまっても、同じように変わらないものです。読後感は悲しくてさびしいです。けれども余韻の残るいい小説です。

本を読むことは、なんだか素敵なことだな、とふと思った静かな夜でした。


カルガモと携帯電話

2009-04-28 18:28:48 | その他
「カルガモと携帯電話」のタイトル。もちろん、カルガモが携帯電話を使っていたのではありません(笑)

買い物へいこうと、車を運転していると、目の前を横切ったのはカルガモ。ネコなら猛スピードでかけてゆくのですが、カルガモはのんびりしすぎて、なかなか道路を横断してくれません(泣)ニュースでカルガモが道路を横断する場面が流れますが、まさか自分が遭遇するとは思いませんでした。

そして、携帯電話。近頃の高校生は自転車に乗りながら携帯電話のメールを打つようです。今日も歩道には携帯電話を見ながらメールを打つ高校生がちらほら。ああいう技は私には到底できそうもないです。でも、私が高校生のときに携帯があれば…できたかな?浅はかな空想ですね(笑)

今日もまた日暮れて、明日からいよいよ本格的なゴールデンウィーク。私にはまったく関係のない話だけれど、多くの方が美術館にいらっしゃることを祈って、明日も頑張ります!

納得ができるまで

2009-04-27 21:32:45 | 仕事
月曜はお休みですけれど、今日は特別に出勤です。気持ちの良い朝でしたので、久しぶりに歩いて出勤してみましたが、太陽が照っているわりには寒く、結局日中もあまり気温が上がらなかったようです。

休館中の美術館はとても静か。お客様もいらっしゃらないし、電話もほとんど鳴らないし、しーんとして逆に何か出てきそうで怖いくらいです(笑)

次回展示の印刷物のレイアウトをひたすら作っていました。以前、リラックスした状態でレイアウトを考えると申し上げた時がありましたが、それをパソコン上でいよいよ形にするわけです。しかし、なかなか頭で考えていたようなイメージには仕上がらず。ああでもない、こうでもないとやっているうちに、時計の針は夜の8時を回りました(泣)

時間をかければいいというものではありませんが、でも、なかなか納得のいく印刷物が出来上がりました。これを見て、多くの方が美術館へいらっしゃることを願って…今日はもう眠ります。

おやすみなさい。

睡眠不足

2009-04-26 21:12:25 | その他
昨日は早く寝ようと思ったにもかかわらず、なんだかうまく寝付けず、朝も6時に目が覚めてしまいました。早起きは健康的で良いのだけれど、今朝は久しぶりに布団から抜けられず、ぐずぐずして起き上がる始末です。昨夜からの雨がまだ降り続いていて、それが起きられない原因であったのかもしれません。

今日の仕事はわけあって、一日立ちっ放しでした。何も上司から怒られて立たされていたわけではありません(笑)作品を貸し出すのに立ち会っていたのです。

帰宅してから、足が棒のようになっているうえ、もうまぶたが重くてしかたがありません。まだ9時だというのに!これから読書をする予定ですが、寝るのは時間の問題になりそうです。

それではおやすみなさい。

大雨、オーケストラ

2009-04-25 20:06:10 | その他
仙台は朝から大雨で、外へ出歩くのもいやになるほど。案の定、傘をさしてもスーツの足元はずぶぬれになりました。

私が電車を待っていると、後ろに親子連れが並びました。小学4年生くらいの男の子とまだ若いお父さんです。
「雨ってやだね。」と男の子。
「雨はいやだね。でも、雨がないと色々こまったこともあるんだよ。」と優しげなお父さんの声。
「何にこまるの?」
「お米も野菜も取れないし、お花も咲かなくなるんだよ。」
「ふ~ん。」
納得したのか、しなかったのか、ちょっとわからない男の子の返事でしたけれども、心が温まるような会話でした。

仙台駅へ到着すると、オーケストラの響き。何のイベントだったのかは早くも失念いたしましたが、まさか駅でオーケストラを演奏しているとは思いませんでした。オーケストラの響きに心地よくなりながら、駅のホームをてくてくと歩く。あいにくの雨ですけれど、建物全体に響いてとてもいいですね。

仕事もきっちりこなしてきて、明日からまた仕事です。明日はちょっと忙しい予感!一日頑張ります!!

体力勝負

2009-04-24 22:13:55 | 仕事
午前中は力仕事。重い荷物を持って、階段の上り下りをひたすら繰返しました。本というのは、一冊一冊は大した重さではありませんが、まとまるとものすごい重さになりますね(泣)

午後は収蔵庫で作品整理。

そうして仕事が終わった後、無事帰仙しました。電車の中ではうとうと。文庫本は先の『オリバー・ツイスト』。いよいよ不遇の時代から抜け出して、ロンドンへ独り歩き!そのあたりまで来て、とうとう疲れきって、少し寝てしまいました。

久しぶりの実家でのんびりな夜です。

それではおやすみなさい。

いよいよ帰仙

2009-04-23 20:08:12 | 仕事
「帰仙」という言葉があるのかは知りませんが、要するに仙台へ帰ることです(笑)故郷仙台へ帰るといつものんびりして、時間を浪費することはなはだしいのですが、今回は仕事です。

仙台の桜は散ってしまったかしらん?もし桜を見ることが出来たのなら、なんだか得した気分になりそう。

必要な書類と、読みたい文庫本をバッグに入れて、明日の夜から颯爽?と行ってきます!

チャールズ・ディケンズ

2009-04-22 19:47:21 | 読書感想
今日は午前中は快晴だったのに、午後からまたどしゃ降り。不安定な天気には閉口しますね。

さて、近頃読み始めた本はチャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』です。ディケンズの代表作ですが、私はまだ読んだこともなければ、数年前に上映された映画も見たことがありません。主人公は、生まれてすぐにお母さんを亡くした孤児。どん底からのスタートは同じくディケンズの『デイヴィット・コパフィールド』に近いものがありますね…。

『デイヴィット…」は泣けます。とくにお母さんが亡くなったときが、ほろりときます。『オリバー…』の場合は、すぐにお母さんが亡くなってしまいますので、涙、というわけには行きませんが、孤児になってしまう点では共通しているものがあります。そしてお父さんが登場しないということも。

暗い話は苦手なので、このまま『オリバー…』は暗い話が続くわけがない!そう信じて、先を読み進めたいと思います。

雨降りは大人しく

2009-04-21 21:00:21 | 仕事
朝からぽつりぽつりと降っていた雨も、午後になるとどしゃ降りになって、雨音が館外から聞こえてくるほどでした。外が雨だと、どうも心持が暗くなって、太陽の明るさが恋しい一日。

さて、今日はホームページの情報入力や次回展示の印刷物レイアウトを作成していました。いつもながら悩ませられるレイアウト。私の場合、机に向かって考えてもアイディアはさっぱりでないので、仕事中であれば移動時間、自宅に居る時ならお風呂に入っていたり、ソファに寝転がってぼんやりと考えたりします。

一応、レイアウトは出来上がりましたが、さて。退社する時に、自分の机の上に案を2枚置いてきました。明日自分が出勤した時に、どちらがぱっと目に留まるかを判断するため。

明日の結果はいかに?両方だめではないことを祈って(苦笑)