学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

はにわ

2008-11-30 20:35:34 | その他
最近、妙に私が気になっているもの。それは「はにわ」です。「はにわ」は古いものですと3世紀後半から作られたものがあるそうです。形はさまざま。人形、椅子形、家型、犬型、魚型、猿型など。

「はにわ」が私を惹きつける理由は何なのでしょう。デザインのかわいらしさ、古墳時代の人々の息遣いを感じさせるから、素朴で見るものを童心にかえすような心持にするから…。

この文章を書いていて、私が子供の頃、どこかの遺跡を見学に行って、親からおみやげ物の「はにわ」を買ってもらったような記憶が蘇り…それがもしかして原点?

「はにわ」たち、何だか趣味の版画で彫ってあげたくなりましたので、今度機会があれば、版画にしてみるかもしれません(笑)

焼肉を食べに

2008-11-29 21:12:47 | その他
昨日は同期と焼肉を食べに行きました。焼肉は久しぶりです。私は独り暮らしをしているので、焼肉を食べてしっかり栄養をつけねば!と強い決意を持って必死に食べていました(笑)

焼肉を食べ始めたら、どうもお酒が飲みたくなって、ビールを注文。仕事の後のビールは美味しいものです。一口目が一番美味しいですね。美味しいけれども、近頃、お酒にはめっきり弱くなったので、一杯だけ飲んだらあとは終わりです。寂しいものです。寂しいけれども、しかたありません。

とても満足した気分で、帰宅し、ソファで横になっていたら、いつの間にか寝入ってしまい、気がついたら朝になっていました。気持ち良かったのですが、もうちょっと帰宅後の時間をしっかり使いたかったと後悔!今日はそんな朝の出足でした。でも、焼肉はいいものですね!

日暮れて寒し

2008-11-27 17:40:09 | その他
一日、とても寒い日でした。雪は降らねど、降ってもおかしくないような冷え込み具合です。空も朝こそ日が差せども、だんだん曇り空になって、今では雨が降る始末。ああ、せっかくの休暇なのに、家から一歩も出たくない、そんな一日でした。

午後3時頃、私はソファに腰掛けて、明日の仕事のことを考えていたら、いつの間にか寝入ってしまいました。起きてみたら、時計の針はすでに4時。昼寝は気持ちがいいのだけれど、起きると、何だか自己嫌悪がふつふつと沸いてきます。

目をしっかり覚ましてやろうとコーヒーを飲みながら、雑誌『ダヴィンチ』を開く。オススメの本が沢山書いてあります。私はあまり現代作家の本は読みません。けれども、たまには読んでみてもいいかな、と最近思っています。現代を生きているのに、過去の古典ばかり読んで、現代の本を読まないのはいかがなものかな、と少し考え始めたためです。でも、なかなか読みたい作家が決まらないのが今のところ。

これから晩御飯です。御飯とアサリの味噌汁、鮭の粕漬、昆布巻きが今晩のメニュー。料理をしながら、少し考えてみましょうか!

今日も寝る前に

2008-11-26 21:51:31 | 読書感想
書店へ行って『シャーロック・ホームズの冒険』を買ってきました。私は寝る前にちょっとだけ読書をします。読書といっても、難しい論文の類は全然頭に入らないので、楽しめるような内容の本、それでホームズを読んでいます。

読んでいるうちに、自然にまぶたが落ちてくる。往来を走る車の音も遠のいていく。本の文字もしだいに読めなくなってくる。そうして私は眠りに落ちるのです。ですから、ラストシーンはほとんど記憶にない状態です。依頼人が持ち込む不思議な事件の内容は覚えているのですが…。

結局のところ、難しい論文にしても、ホームズにしても、しだいに頭に入らなくなってくるのは同じで、その状態になるのが早いか遅いかの違いだけですね(笑)今日もこれからホームズを読んで眠ります。それではおやすみなさい♪

大正時代の夏目漱石

2008-11-25 10:39:42 | 読書感想
昨夜の雨が嘘のように晴れて、そうして爽快な日差しが「硝子戸の中」に差し込んでいます。私は、この日差しの中で夏目漱石『硝子戸の中』を読んでいるのです。といいますのも、昨日大学時代の後輩から同本に「不穏」を感じるとの感想を受けて、私も「不穏」なるものが何なのかを感じてみようと手に取った次第です。

最後まで通して読んでから、私なりの感想を書きたいと思っていますので、具体的なことは書きませんけれども、ただ、『硝子戸の中』を書いたときの漱石の周辺や年齢を調べてみたいと思って年譜を開いてみました。

すると、同本は大正4年、漱石48歳の執筆であったことがわかりました。翌年、漱石は亡くなっていますので、もう最晩年の著作です。そこでふと、気付いたこと。漱石は明治の文豪などと呼ばれますが、実は大正時代を5年も生きていたということです。大正時代といえば、どうしても芥川龍之介と結びつくイメージが強いのですが、「大正時代の夏目漱石」などという視点も面白いのではないかと。もう気付いている人は沢山いるのでしょうが、私なりに何だか漱石の視点が変わったようで、ちょっとだけ嬉しい心地です(笑)

これから引き続き、じっくりと『硝子戸の中』を読んでみることにします。

北欧について

2008-11-24 08:26:01 | 読書感想
近年、日本では北欧ブームが続いています。スローライフな生き方、デザインの優れた日常雑貨や家具の類などは、雑誌でよく特集されています。これだけ日本の人々を引きつける理由は、どこにあるのでしょうか。

それは同じ木の文化であることと、忙しい日常を送る我々日本人にとって、のんびりと自分のペースで生きる北欧の人々の生活は理想像として映るからかもしれません。(実際に本当に「のんびりと自分のペースで」暮らしているのかはわかりません。私は北欧へ生活したこともなければ、行ったこともありませんので、あくまで一般的によく言われていることを書きました)

民藝運動の創始者柳宗悦は、昭和27年に『北欧の工藝運動』を著し、「全体として織物が一番優れ、次が木工品」と述べています。すでに昭和27年の時点で、北欧の工藝に注目していたんですね。近年の北欧ブームと柳の『北欧の工藝運動』が完全に合致するとはいいがたいと思いますが、いち早く北欧についてふれているところは、やはり柳の先見性を感じさせます。『北欧の工藝運動』は、『柳宗悦随筆集』(岩波文庫)に収録されていますので、興味のある方はぜひお読み下さい。

私にとって北欧はぜひ行ってみたい国々です。その国の風土、自然、暮らし、社会…本や雑誌ではなく、自分の肌で実感して、そうして何か得られるものがあればな、とふと思いました。

或る自画像の前にて

2008-11-23 21:28:10 | 展覧会感想
数日前、栃木県芳賀町の総合情報館で「福田たね 青木繁のロマン」展を見学してきました。青木繁の恋人、福田たねが芳賀町出身であることから、この展覧会は企画されたそうです。

私は会場の最後に展示されていたの福田たね、若干19歳の《自画像》に思わずうっとり。右向きの横顔、髪には椿らしいかんざし、二重まぶたの目は少し見下げたような視線、頬はうすい紅、そうして真っ赤な口紅。とてもかわいらしい《自画像》です。ただ、かわいらしさのなかにも、気品と自負心が漂う印象もあります(視線の下げ方がそう思わせるのでしょう)青木繁が福田たねを好きになった理由の1つがわかる…そんな気がしました。

2人の恋には様々な事情があって、別れ、青木繁は急速に力を落としていきます。ただ、人間は、特に男は、青木繁は愛する人と一緒に居ると爆発的な力を発揮する一方で、分かれたときの反動がすさまじかったりする。逆に、作家によっては、愛する人との別れによって、その悲しさゆえに爆発的な力を生み出す人も居る。何だかそこに人間の不思議を感じたりもするのです。福田たねの《自画像》を見ながら、そんなことをぼんやりと考えていました。

ちなみに青木繁が制作した《わだつみのいろこの宮》は、夏目漱石も見ていたそうで『それから』で、その印象について述べているようです。『それから』は、私が途中で挫折した本ですが、これを機会に少し読み直してみようかなと思いました。


お久しぶり

2008-11-21 21:05:08 | その他
朝、「お久しぶり」と突然メールが入りました。メルアド登録されていなかったので、私は誰だかとんとわからず。けれども、相手は私のことを知っているよう。

どうにも気になるので、引き出しの奥から前に使っていた携帯電話を引っ張り出し、充電の後に電源を入れてみました。すると…ありました。中学時代の同級生からでした。ずっと連絡を取っていなかったので、新しい携帯電話に変えたときに登録しなかったのです(失礼!)

彼からの久しぶりの連絡は大して重要なことでもなかったのですが、私は過去の受信ボックスを見て、あまりの懐かしさに笑ってしまいました。私は大切なメールはとっておく人で、ああ、こんなこともあったけな、と懐かしんでしまいました。引き出しの奥から、手紙が沢山沸いてきた感じでしょうか。過去ばかり振り返るのはいやですけれど、ときどきふと振り返るとなかなかいいものですね。

眠りたがり

2008-11-20 21:01:21 | その他
まぶたが自然に落ちてくる…帰宅してから、どっと眠気が押し寄せてきました。前にも少し書きましたが、私は10時頃を目安として寝るようにしています。夜中に目が覚めることはありますが、一応、十分な睡眠時間を確保していると思います。

さて、この話を友達にしたところ、寝るのが早すぎる!!といわれました。というよりあきれられたような調子です(苦笑)。では、深夜まで起きていて何をやっているのだい?と聞くと、テレビを見てるだとか、ぼんやりしているだとか言うのです。もっと時間を有意義に使って、さっさと寝て、明日に備えたほうがいいではないか!といっても、まったく聞く耳を持ってくれませんでした…。

まあ、いいのです。私はさっさと温かい布団で、ゆっくりと休んで、また明日朝日を浴びて元気に出勤することが最も良いことだと思うのですから。

寒い夜に思う

2008-11-19 21:01:50 | その他
一段と冷える夜です。愛犬の死から一日。東北では雪が降ったそう。あの犬は雪が好きだったから、さぞ天国で喜んでいることでしょう。ああ、悲しい。悲しいけれども、いつまでも悲しがっていても何も始まらない。きっとあの犬に笑われるでしょう。あの犬に笑われては何だか悔しい気がするから、しっかりしなくてはと思うのです。

寒い夜。何か温まるものが食べたくなります。温かくなるものといえば、真っ先に鍋を想像するのですが、さすがに独りで鍋をつつくのはいただけない。そのようなわけで、今日は味噌バターラーメンを食べることにしました。バターのいい香り。食欲がそそられて、体も温まりそう。体を温かくして、今日はゆっくりと休むことにします。