今日は家族と共に遠出をして、栃木県は日光市の駅で蒸気機関車を見てきました。現役の蒸気機関車を見るのは初めて。生きもののように煙を上げ、シュシュと音を立てる姿に驚きました。「古いものは新しい」、いわばオクシモロンのそんな言葉が思い浮かんだ次第です。
前日から「天下人たちの文化戦略」を読んでいるのですが、豊臣秀吉の仁王胴具足が紹介されていて、これはインドに渡ったそうですが、仁王の姿を形どった肌色に塗られた具足だったそう。欠損前の写真も掲載されているのですが、薄気味悪いこと甚だし。仁王、というより、戦で死んだ人間の幽霊のような具足です。当世具足とは、ちょっと違う異質な…。晩年の秀吉のセンスは黄金の茶室やこういう具足を作らせたりと、私にはちょっと理解しがたいな、と改めて思いました。