先日、栃木県立美術館の「春陽会誕生100年それぞれの闘い」展を見てきました。春陽会は今なお続く美術団体です。展覧会は、その始動から1970年代くらいまでの活動をたどるものでした。
数多くの作品が展示されていましたが、三岸節子の《自画像》は小さいながらも、その存在感がとても強かったですし、萬鐡五郎のユーモアは何度見ても心地よく、また、鳥海青児や中川一政の作品は圧倒的な存在感でした。そのなかでも、岡鹿之助の6点はいずれも良かった。風景や静物を主題とし、アンリ・ルソーを思わせる世界に仕上げる。油絵ながら、画面の印象はとてもやわらかく、見ていて飽きない魅力がありました。帰りに岡の絵葉書を買って帰りました。しばらく部屋に飾って、展覧会の余韻を楽しみたいと思っています。