学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

2024/01/31

2024-01-31 20:44:00 | その他
 「城浴」のあとは、雨引観音様へお参り。雨、というだけあって、水と縁が深いらしく、実際、山の上にお寺があるというのに、寺内は豊富な水で満たされていて、たいへん素敵なお寺でした。ちなみにおみくじは吉。何事も念じて努力すれば叶うそうです。
 さて、「城浴」もそうですが、月に一度、私はお寺や神社にお参りするようにしています。忙しい日常のなかで、やはりストレスは澱のように心の中にたまってくる。たまってくると、とかくイライラしやすい。それは心にも体にも良くないこと。そこでその澱を減らすためにお参りするのです。実際、手を合わせると、心の中がさっぱりして爽快になります。若い頃はあまり縁のなかったお参りですが、今では心のバランスを取るためになくてはならない習慣になっています。

2024/01/30

2024-01-30 20:29:00 | その他
 先日、茨城県内をドライブしてきました。行った先は真壁城と小田城。私は日光浴ならぬ「城浴」と称して、月に一度程度、リフレッシュするために城跡を歩いています。
 真壁城は石の産地で有名なところ。街中の真壁伝承館を見た後に城跡へ。国指定史跡というだけあって、堀、土塁の遺構がよく残っていて、城歩きには最高でした。特に外曲輪がよく残っていて良し。南は筑波山、西は男体山がよく見え、とても良いところでした。
 小田城はつくば市。ここも国指定史跡。案内所で小田氏や城について学んだ後、小田城跡へ。ここもよく遺構が残っていて、堀、土塁が残り、一部復元されています。写真は池の跡から筑波山を見たもの。きっと、かつては池に映る筑波山を見ながら、お酒でも…と妄想が止まらない(笑)
 両城とも、史跡がしっかりと整備されていて、近くに資料館があるので、歴史もわかりやすい。とてもいいところに来ることができて嬉しい気持ち。しっかりリフレッシュできました!

2024/01/29

2024-01-29 20:36:00 | その他
 快晴。県内の学芸員が集まる研究会に参加する。それぞれ専門は違うが、こうした集まりで色々な話をすると刺激を受ける。私が勧めるのは、もし自分を変えたいと思ったら、人と積極的に関わること。やはり、ガラパゴスでは視野が狭くなってダメなのだ。
 今日は古代史や戦国史に関する講演会の打ち合わせ。専門外だが、一言ずつ、自分の意見を述べる。研究会の終了後、原稿執筆の依頼あり。お願いされる、というのは大変にありがたいこと。車の中で、文章の構成を少し考えながら帰宅する。


2024/01/27

2024-01-27 19:37:00 | その他
 映画「オリエント急行殺人事件」を見る。名探偵エルキュール・ポワロ役はケネス・ブラナー。デビッド・スーシェを超えるポワロ役はいないと思っていたが、なかなか面白かった。知的なのはもちろんだが、過剰なまでに神経質で、なかなか解決のヒントが見つからずに苦悶する一人間としてのポワロを見事に演じていると思う。原作アガサ・クリスティーの素晴らしさもあって、CGに寄りかからずに、人間ドラマをきっちり描く映画は久しぶりに見た気がする。ケネス・ブラナーのポワロ版は、ほかに「ナイルに死す」、「ベネチアの亡霊」があるようなので、ぜひ見てみたい。

2024/01/26

2024-01-26 22:33:00 | 仕事
 突発的な事務処理の仕事で1日が終わる。不本意ではあるが、私も社会人の端くれ。学芸員だからといって、自分の好きなことばかりして食べていけるほど、甘い世の中ではなし。淡々とこなす。
 夜、このところ、本ばかり読んでいたので、食器を洗ったり、掃除をしたりして、のんびり過ごす。本も読みすぎると、頭の中がごちゃごちゃになっていけない。体を動かして、頭の中を整える。そのバランスが大事、と最近思う。

2024/01/25

2024-01-25 19:32:00 | 仕事
 いま5つの仕事を同時並行でこなしている。展覧会4本、寄付の受け入れである。いくつかの仕事を同時並行でこなさなければならない時は、優先順位をつけて、全ての仕事をコツコツと毎日続けるのが私のやり方。例え10分だけだとしても、常に仕事が進捗することで精神的にも安定する。今日はそんないつも通りのやり方で仕事を進める。
 夜、エリア随想抄の「除夜」と「古陶器」を読む。過去、今、未来のことについて、エリアが語る、といってもエリアは過去にとらわれるタイプの人間だったようだ。私もそう。いや、きっと、過去にとらわれる人はエリアや私だけではないはず。エリアは19世紀、私は21世紀の人間だが、時間を経ても、人間の考えることなどそうは変わらないのかもしれない。

2024/01/24

2024-01-24 21:49:00 | 仕事
 北風が強く冷たい1日。
 先日の新聞記事によると、社会人になると勉強をやめる人が、海外では18%いるが、日本では54%にものぼるという。
 どの仕事もそうだろうが、学芸員も勉強をしていかないと話にならない職業である。本を読んだり、画集を見たり、作品を調査分析したり、それらを積み重ねて、展覧会を企画するからである。私の場合、勉強をしているという意識はなく、もはや習慣化していて、ご飯を食べることとあまり変わりがない。学生のときはインプットばかりだったが、社会人になるとアウトプットの重要性が増す。そこに楽しさ、面白さがあるのではないかと思う。私としては社会人こそ、勉強したほうが、人生豊かになる気がするし、何より退屈しない。何も机に向かうだけが勉強ではなし。体を動かしてあれこれやってみたり、行ってみたりするのも、学生の頃とはまた違う勉強の味わい方だろう。数十年、社会人をやって来た私の感想である。
 

2024/01/23

2024-01-23 20:07:00 | 仕事
 朝から頭重たく吐き気あり。昼休み、外で空を見ていたら、どうも気圧のせいがして、頭痛薬を服用したら回復。体が弱すぎてもはや笑うしかなし。
 今日は1日だけの展示替え作業。この仕事は頭も体力も消耗するので、私の場合、午前をローペース、午後からハイペースにすると安定的に仕事がこなせる。それで今日も無事に仕事が終了。
 夜、『美術の窓』1月号を読む。装飾美が特集で、玉蟲敏子氏のインタビューが嬉しい。誌面は現代作家の装飾性を豊富な図版と質の良い写真版で紹介している。ただ、近年の装飾性において、似通ったある傾向を示した絵が多いことに気づく。それが今のトレンドなのだろうか。頭の片隅に入れておきたい。

2024/01/22

2024-01-22 17:45:00 | 読書感想
 発熱の症状が出たため、病院で見てもらうと単なる風邪との診断。今年に入ってから、どうも体調を崩すことが多い。
 床のなかで多和田葉子氏の小説を流し読みする。あとがきに、インターネットはヘドロのようだ、と書いてあって、小説よりも、むしろ、その文言が強く印象に残った。語感に鋭い小説家の言葉だけに重い。
 午後になっても、どうも寝付けず、今度は岩波文庫のエリア随想抄を引っ張り出して読んでみたが、話の内容がいまいち良く分からない。そのうちに眠くなって来たので、これ幸いにと寝てしまった。これも読書の効用のひとつなのかもしれない。

謹賀新年

2024-01-01 23:46:00 | その他
明けましておめでとうございます、としたかったところですが、正月早々に能登で地震、津波あり。被害が心配です。

今年の私の目標は、良く生きる、ということ。昨今、社会が不安定な気がしてなりませんが、そうしたところに身を置いたときに、毎日しっかりと基本的な生活をおくることが大切なのではないかと考えています。心身を健全に保つ、ということを意識したいものです。

地震の被害に遭われた方に心からお見舞いを申し上げます。今日はここで筆を置くことにしましょう。