学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

近現代日本陶芸の巨匠たち

2009-03-18 21:11:41 | 展覧会感想
休暇を利用して、茨城県笠間市にある茨城県陶芸美術館へ行ってきました。この美術館は冠に掲げている通り「陶芸」をテーマに様々な企画展を行っています。板谷波山、松井康成など郷土にゆかりのある陶芸家から、日本の民藝、ロシア・アバンギャルド、現代アメリカの陶芸など世界の陶芸を紹介しています。毎回展覧会は面白く、私の好きな美術館の1つです。

今日は企画展はやっておらず、コレクション展でした。しかし、なかなかどうして充実したコレクションを所蔵している美術館だけあって、そうそうたる作品が展示されています。焼き物を見る場合、私は「もの」がもつ第一印象はもちろんですが、「土」を焼成することでどういった表現が生まれるのかを楽しみに見ています。板谷波山の葆光彩磁(ほこうさいじ)の薄いヴェールをかけたような作品、松井康成の練上(ねりあげ)を見ていきますと、「土」の可能性を追求し続けた陶芸家たちの姿が目に浮かんできます。とても見ごたえのあるコレクション展でした。

あと…展示室の前にあったわかりやすい解説。陶芸作品のタイトルは「種類」-「模様」-「用途」の順番に名づけられているというもの。これを知っておくだけでも、とても興味深く鑑賞できる、そんな親切な解説です。もし、陶芸を美術館でご覧になる場合にはぜひご参考下さいませ。

ゆっくり休息

2009-03-16 13:59:21 | その他
一昨日、昨日と連日のイベントが続き、ようやく今年度における当館の事業は全て終わりました。今年はとにかく壮絶な一年で、息つく暇もなく、怒涛の如く終わってしまった感があります。

今日は久しぶりに心からゆっくり休めています。午前中は買い物をして、そうして今はコーヒーを飲みながら、ソファでのんびりしています。天気も良く、とても気持ちが良い一日です。

明日からは来年度事業の仕事です。気持ちを切り替えて、また頑張ります。





卒業する夢

2009-03-12 21:19:57 | その他
近頃よく学校を卒業する夢を見るのですが、昨日もまた卒業の夢でした(苦笑)

どうも私は高校生らしく、すでに式が終わったところから夢はいつも始まります。なぜか担任(担任はなぜか昔の上司)から花束をもらう私。「今までよく頑張ったね~」などと声をかけられます。

教室から出ると、式を終えて、どうも寂しげな表情をした2、3人の男女に出会います。他の人はみな校舎から出てゆくのに、その2、3人は名残惜しそうに校舎に残っているのです。

「そろそろ帰ろうよ。」と声をかける私。
「いや、もう少し居たいんだ。」という男女。

私はなぜか体育館に向かって歩いています。体育館ではなぜか演劇が開かれています。止せばいいのに、私は楽屋裏へ歩いてゆきます。「ちょっと手伝って」と劇団の人に言われて、私は重い舞台道具を運んで…。夢はそこで途切れます。

夢、どうして人は夢を見るのかしらん。最近の私は卒業をする夢、戦争に行く夢、仕事をしている夢を良く見ます。夢を見るのはかまわないけれど、少しはいい夢も見たいものです(笑)

画集による記憶

2009-03-10 17:19:36 | 仕事
今日は久しぶりの休日でしたが、掃除、洗濯、買い物をしているとあっという間に時間が過ぎて、もう夕方5時をまわったところです。時間はあるようで、ないようなものですね。

家事の合間、古代オリエントやエジプト、ギリシアの彫刻や陶器の画集を眺めていました。人間(あるいは民族)の美というのが素朴に表現されていて面白く、ページをペラペラとめくっていましたが、次第にある記憶が思い出されてきました。

あるお客様からギリシア陶器の質問を受けたことがあったのです。作品のタイトルはわかっているが、写真でどういう作品なのか知りたい、といったことだったと思います。当館ではギリシア陶器の展示をしたことはありませんし、私もまったくの専門外でした。わからない、といってしまうのは簡単。けれども、おそらく最後の砦として学芸員に質問したのでしょうから、最後の砦がこうもあっけなく落ちてしまってはどうしようもない。調べてみましょう、とお引き受けしました。

作品のタイトルがわかっているのだから、そう難しくないだろうと思ってインターネットで手がかりをつかもうとしましたが、引っかからず。では、図書館で、と調べてみましたが、これもなかなか見つからず。3、4日かけて仕事帰りに図書館へ立ち寄って画集を手当たり次第にあたったところ、ようやく見つかりました。お客様にお知らせすると、とても喜んでくださり、お客様の笑顔に私もとてもうれしかったという話…。

あるものから、記憶が次第に広がりをみせてゆく。なんだか『失われた時を求めて』のようですが(笑)、画集をみて、そんなことを思い出し、少し良い心持になった一日でした。

早起き

2009-03-08 21:13:01 | 仕事
昨日の生活改善ではないのだけれど、朝5時に勝手に目が覚めてから、一向に寝付けず。しかたがないので、起き上がって、御飯を食べ終わっても、まだ6時半。家でじっとしていても仕方がないので、美術館へ出勤しました(苦笑)

当然、事務室には私だけ。お客様もいらっしゃらなければ、電話も鳴らず。とても静かな空間に朝から仕事がはかどりました。

そのせいか、今はもうくたくた。少し早いのですが、布団でゆっくり休みたいと思います。

生活改善

2009-03-07 21:21:27 | その他
ちょっと油断すると、すぐに生活が堕落する私。近頃は忙しさにかまけて、生活リズムもくずれ、家事もおろそかな毎日です。

ソファに寝転がりながら、スマイルズの『自助論』を読んで、こうはなかなかうまくいかないよね、と独りつぶやく。洗濯機がぐるぐる回って、それはメリーゴーラウンドのような音の回転。それが眠気を誘います。

人間の脳は元々怠惰であるそうです。本能のままに生きると、つまりは怠惰な生活になるのです。それを律するのが理性、とすれば、今の私にはその理性が弱くなっているわけで、何とか脱しなければ、という心だけで行動が伴わない始末。行動力があったのがシャーロック・ホームズとすれば、そうでなかったのが兄のマイクロフト・ホームズ。私は知性のないマイクロフトなのです。そう自虐的にならなくともよいでしょうか(苦笑)

ちょっとしたことから、まずは自分を律して生きたいものです。

今宵はゆっくり

2009-03-06 18:07:59 | その他
朝から大雨。寒い季節の大雨はいやなものですね。

今日は朝から対外交渉で、電話をひたすら掛けまくる一日でした。図録の執筆依頼、講演依頼、作品借用依頼。対外交渉が苦手な私は、電話でさえもとても緊張して、声が震えます。情けないことです。ただ、今日の仕事はどれもうまく行きましたので、ほっと一息です。

一息をついて、帰宅したら、異様に眠くてしょうがありません。今日はゆっくり、お風呂につかって温まって、また明日に備えることにします。

雪は静かに

2009-03-03 21:18:31 | その他
夕方から雪が降り始めました。先日の雪と異なり、今日の雪は積もりそうです。

こんな寒い日に限って、アパートのエアコンの調子が悪く、私が帰宅してから3度止まっています。エアコンも寒いのは苦手なのかしらん。

こんな寒い日はやはり暖かい布団に入って寝ることほど、幸せなことはないような気がするのです。ちょっとぐうたらでしょうか。明日は間違いなく路面が凍るでしょう。少し早い出勤に恐れをいただきつつ、やはり寝てしまいます。おやすみなさい。

料理本

2009-03-02 16:31:32 | その他
久しぶりの晴天と思いきや、空の明るさに反して、風が強くてかなり寒い一日。

私は独り暮らしをしているので、いやでも料理を作らなければならない環境。料理自体はそれほど苦でもないのですが、たまには凝った料理でも作ってみようかと書店へ料理本を探しに出かけました。

料理のコーナーへ行くと、本がありすぎて何を買っていいのか迷ってしまうくらいでした。そこで私が買ったのは…フランス料理…。どうしてフランス料理になったのかは、心の奥底で大きな葛藤がありまして(苦笑)

気付いたこと。フランス料理やイタリア料理、ロシア料理などはあったものの、イギリス料理については1冊も見当たりませんでした。確かにイギリスといえば…フィッシュ・アンド・チップスが思いつくほどですが…。

「いかとじゃがいもののトマト煮」をこれから早速作ってみます。失敗しないように、頑張ります。

花粉症

2009-03-01 21:54:39 | その他
出勤しようと外に出ても、近頃はあまり寒くなく、車のフロントも霜がさして降りなくなりました。今朝はコート無しで、出勤してみました。

暖かくなるとやっかいなのが花粉症。私の場合、鼻水と目のかゆみがひどくて毎年苦しめられていたのですが、数年前からアロエヨーグルトを食べるようになってから、それほど苦しくなくなりました。父も花粉症がひどいので、アロエヨーグルトをすすめたのですが、まったく効かなかったようで…相性もあるのかもしれませんね。

けれども、いくらアロエヨーグルトを食べて、やはり外にはなるべく出たくないもの。暖かくなるのはいいですけれど、花粉症だけは無くなって欲しいものです。