語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【心理】祝! 楽天・マー君の沢村賞初受賞

2011年11月14日 | 心理
 楽天・マー君が沢村賞を受賞した【注1】。
 ファンの一人【注2】として拍手を送りたい。
 それにつけても思うのは、この賞に名を冠された沢村栄治のことだ。
 その悲劇的な小伝を「沢村栄治の悲劇 ~原発・プロ野球創成期・レイテ戦記~」と題して、明日アップしたい【後注】。
 
 【注1】記事「マー君、沢村賞初受賞!ダルとの一騎打ち僅差で制す…楽天」(2011年11月14日19時15分 スポーツ報知)。
 【注2】「【心理】楽天・マー君に凄みが出た秘訣 ~変わる人は変わる~
 【後注】「【大岡昇平ノート】沢村栄治の悲劇 ~原発・プロ野球創成期・レイテ戦記~
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【震災】原発>セシウムが覆う日本の山河

2011年11月14日 | 震災・原発事故
 福島第一原発が放出した放射能の絶対量は如何ほどか。
 10月に入って、ヨーロッパでは新たな報告書が次々に出た。原子力安全・保安院や東京電力の試算(6月)よりはるかに多い。
 空中に放出された放射性セシウムは、チョエルノブイリ原発事故による放出量の4割(3.58京Bq)。【ノルウェーなど欧米の研究者】
 海洋に放出された放射性セシウム137は、2.71京Bqで、東京電力が推定した940兆Bqのほぼ30倍。【フランス放射線防護原子力安全研究所】

 会津磐梯山の紅葉は美しい。美しい日本の山河が、福島第一原発が放出したセシウムによって汚染された。
 日本列島の脊梁山脈に降り積もったセシウムは、分水嶺にしたがって河口域に移り、危険を拡大する。
 今後、山間に降り積もった放射性物質は、秋の落ち葉に濃縮され、来春の雪解けとともに河川から海へゆっくりと流出していく。河川が、山中のセシウムを集めて流す樋の役割を果たすのだ。そして、河口域の土壌に深く浸透していく。これら放射性物質は、海に拡散して希釈されることなく、沿岸地帯で有機化されて生体内に入りやすくなる。とてつもなく汚染を拡大していく。
 チッソ工場の排水口から海へ流れた有機水銀が、食物連鎖によって人体に対する被害を深刻化させたように。
 1980年代に英国ウィンズケール(現セラフィールド)再処理工場で海洋放出されたプルトニウムが、有機化して海洋を浮游し、波の飛沫にのって内陸に運ばれ、周辺の住宅の掃除機の粉塵から検出されたように。

 福島県に源流がある阿武隈川は北へ流れて宮城県の海に出るのだ。
 日本海側にある新潟県の阿賀野川もまた、源流域は福島県にあり、相当汚染されている。
 山形県の最上川でさえ、源流域はかなり汚染されている。
 福島県から茨城県までを中心とした太平洋側では、それが一層顕著になる。久慈川、那珂川、利根川、江戸川、荒川、多摩川。
 さらに静岡県の富士川と大井川に至るまで、源流を探っていくと不安が高まる。
 これらの河川は、東日本の水道の水源でもある。

 太平洋の汚染は、ついに北海道の南東部の海域まで広がった。その海域をサンマ、サバ、サケが南下してきて、秋の戻りガツオも泳ぎまわる。
 そして、今もなお、福島第一原発から毎日数十億Bqの放射性物質が、空に海に、放出されている。

 以上、広瀬隆「山河にセシウムを降らせたのは誰だ! ~原発破局を阻止せよ33~」(「週刊朝日」2011年11月11日号)に拠る。
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