(1)原子力問題と遺伝子組み換え(GM)問題の共通点
(a)本来いじくってはいけない物質と生命の根源的な部分(原子核と細胞核)を技術でコントロールしようとしている。
(b)エネルギー不足を解決する、農業生産を増やす・・・・など、もっともらしい目的を掲げているが、実際は核と種子による世界支配が狙いである。
(c)原子力もGMも技術は未熟であり、安全性審査は不十分なのに、「安全神話」がつくられ、国民に押しつけられている。
(d)関係する業界と学会における「原子力ムラ」と「GMムラ」が形成されている。
①両方とも政府の後押しを受け、豊富な資金を得ている。
②両方とも、批判は一切受け付けない。
③両方のムラの研究者たちは、公開の場に出ると、論点をそらしたり、専門用語を多用したりして、素人を煙に巻く。
④安全性に疑問を示す研究が発表されると、非科学的、情緒的などのレッテルを貼って切り捨てる。
(e)原子力ムラもGMムラも、身勝手な態度や主張を平気でする。
<例1>裁判で、「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない「無主物」であり、したがって除染の責任はない」と主張した(東京電力)。
<例2>GM菜種の野生化を無視している(モンサント社、シンジェンタ社)。
(f)共通項を整理すると(□が放射能汚染、■がGM汚染)、
①技術のルーツ・・・・□米国の国策、■米国の国策
②技術の対象・・・・□原子核、■細胞核
③名目上の目的・・・・□エネルギー確保、■世界の食料確保
④真の狙い・・・・□核による世界支配、■種子による世界支配
⑤人の健康への影響・・・・□直ちに影響はない、■直ちに影響はない
⑥環境への影響・・・・□有、■有
⑦遺伝子への影響・・・・□有、■有
⑧食品汚染・・・・□有、■有
⑨影響の規模・・・・□大、■大
⑩安全審査・・・・□不十分、■不十分
⑪業界・学会のムラ構造・・・・□原子力ムラ、■強大なGMムラ
⑫ムラの行動・・・・□批判勢力を差別、■批判勢力を差別
(2)もう一つの共通点 ~安全神話~
□フクイチの事故によって、原子力の安全が根拠のない「神話」に過ぎないことが明らかになった。いったん巨大事故が発生すれば、多数の人々が放射能で汚染され、健康障害に悩まされる。広い地域が居住できなくなる。廃炉に、途方もない時間と費用がかかる。最先端技術を駆使した文明の利器は、実は凶器であった。
原発事故はまた、前世紀に支配的だった科学万能の夢から目覚めさせ、多くの科学技術を謙虚に見直す時期に来ていることを示した。
その技術の一つがGMだ。
■GM作物・食品では、フクイチのような破滅的な事故はまだ起きていない。しかし、幾つもの問題点が明確になってきた。
しかも、GM拙物には放射能より恐ろしい面がある。
放射能は、気の遠くなるほど時間はかかっても次第に減少していく。
他方、GM生物は増殖していく。<例>GM作物の栽培が原因で人の免疫系に耐性を持つ病原菌が誕生したら、人にはこの菌を防御する手段がなく、健康な人まで病気になり得る。
そんな取り返しのつかない事故や被害が生じる前に撤退していくべきだ。それには完全禁止へ向けて多くの市民が努力を続けているEUのやり方が参考になる。有効なのは、幻覚な表示制度の導入だ。
□岡田幹治(ジャーナリスト)「問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物(下)」(「世界」2013年10月号)
↓クリック、プリーズ。↓

【参考】
「【食】表示を求める声が米国で拡大 ~遺伝子組み換え食品~」
「【食】中国猛毒食品 ~絶対に食べてはいけない遺伝子組み換え米~」
「【食】食品表示はどこまで信用できるか ~遺伝子組み換えでない/表示なし~」
「【食】モンサントの不自然な食べもの」
「【経済】TPPは寿命を縮める ~医療と食の安全~」
「【食】効能表示をしたい健康食品業界と歯止めをしたい消費者庁」
「【TPP】1%の1%による1%のための協定 ~医療・食の安全~」
(a)本来いじくってはいけない物質と生命の根源的な部分(原子核と細胞核)を技術でコントロールしようとしている。
(b)エネルギー不足を解決する、農業生産を増やす・・・・など、もっともらしい目的を掲げているが、実際は核と種子による世界支配が狙いである。
(c)原子力もGMも技術は未熟であり、安全性審査は不十分なのに、「安全神話」がつくられ、国民に押しつけられている。
(d)関係する業界と学会における「原子力ムラ」と「GMムラ」が形成されている。
①両方とも政府の後押しを受け、豊富な資金を得ている。
②両方とも、批判は一切受け付けない。
③両方のムラの研究者たちは、公開の場に出ると、論点をそらしたり、専門用語を多用したりして、素人を煙に巻く。
④安全性に疑問を示す研究が発表されると、非科学的、情緒的などのレッテルを貼って切り捨てる。
(e)原子力ムラもGMムラも、身勝手な態度や主張を平気でする。
<例1>裁判で、「原発から飛び散った放射性物質は東電の所有物ではない「無主物」であり、したがって除染の責任はない」と主張した(東京電力)。
<例2>GM菜種の野生化を無視している(モンサント社、シンジェンタ社)。
(f)共通項を整理すると(□が放射能汚染、■がGM汚染)、
①技術のルーツ・・・・□米国の国策、■米国の国策
②技術の対象・・・・□原子核、■細胞核
③名目上の目的・・・・□エネルギー確保、■世界の食料確保
④真の狙い・・・・□核による世界支配、■種子による世界支配
⑤人の健康への影響・・・・□直ちに影響はない、■直ちに影響はない
⑥環境への影響・・・・□有、■有
⑦遺伝子への影響・・・・□有、■有
⑧食品汚染・・・・□有、■有
⑨影響の規模・・・・□大、■大
⑩安全審査・・・・□不十分、■不十分
⑪業界・学会のムラ構造・・・・□原子力ムラ、■強大なGMムラ
⑫ムラの行動・・・・□批判勢力を差別、■批判勢力を差別
(2)もう一つの共通点 ~安全神話~
□フクイチの事故によって、原子力の安全が根拠のない「神話」に過ぎないことが明らかになった。いったん巨大事故が発生すれば、多数の人々が放射能で汚染され、健康障害に悩まされる。広い地域が居住できなくなる。廃炉に、途方もない時間と費用がかかる。最先端技術を駆使した文明の利器は、実は凶器であった。
原発事故はまた、前世紀に支配的だった科学万能の夢から目覚めさせ、多くの科学技術を謙虚に見直す時期に来ていることを示した。
その技術の一つがGMだ。
■GM作物・食品では、フクイチのような破滅的な事故はまだ起きていない。しかし、幾つもの問題点が明確になってきた。
しかも、GM拙物には放射能より恐ろしい面がある。
放射能は、気の遠くなるほど時間はかかっても次第に減少していく。
他方、GM生物は増殖していく。<例>GM作物の栽培が原因で人の免疫系に耐性を持つ病原菌が誕生したら、人にはこの菌を防御する手段がなく、健康な人まで病気になり得る。
そんな取り返しのつかない事故や被害が生じる前に撤退していくべきだ。それには完全禁止へ向けて多くの市民が努力を続けているEUのやり方が参考になる。有効なのは、幻覚な表示制度の導入だ。
□岡田幹治(ジャーナリスト)「問題が噴出する遺伝子組み換え(GM)作物(下)」(「世界」2013年10月号)
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【参考】
「【食】表示を求める声が米国で拡大 ~遺伝子組み換え食品~」
「【食】中国猛毒食品 ~絶対に食べてはいけない遺伝子組み換え米~」
「【食】食品表示はどこまで信用できるか ~遺伝子組み換えでない/表示なし~」
「【食】モンサントの不自然な食べもの」
「【経済】TPPは寿命を縮める ~医療と食の安全~」
「【食】効能表示をしたい健康食品業界と歯止めをしたい消費者庁」
「【TPP】1%の1%による1%のための協定 ~医療・食の安全~」