
第一講 なぜ日本人は民族問題がわからないのか
大民族・日本人の盲点
新しい「民族」が生まれるとき
「民族」の核とは何か?
応用問題 スコットランド独立運動を沖縄の目で見る
琉球新報の予測はなぜ当たったのか
グラスゴーの原潜基地問題
「沖縄をなめるんじゃない」
推薦図書①
第二講 民族問題の専門家スターリン
粗雑な理論が意外としぶとい
グルジア人ジュガシヴィリ
グルジア語の特殊性
元神学生スターリンのリアリズム
ロシア革命は中央アジアの民族運動を利用した
ソ連あの手この手の民族政策
スターリンの民族理論
なぜ竹島は韓国人の心を揺さぶるのか
民族・亜民族・種族というヒエラルキー
推薦図書②
第三講 「民族」は作られるか
-アンダーソン『想像力の共同体』批判
もっとも有名なナショナリズム論
ナショナリズムはいかがわしい?
「国民」とは想像されたものである
民族形成の鍵を握るのは新聞と小説
「標準語」を育てた子規と円朝
公定ナショナリズムは上からの「国民化」
「近代国家」は模倣によって生まれた
コピーとしての革命
推薦図書③
補講 シュライエルマッハー ナショナリズムと目に見えない世界
「近代神学の父」の大学改革論
「宇宙の公共性」とナショナリズム
第四講 ゲルナー『民族とナショナリズム』の核心
民族理論の最高峰
ナショナリズムを否定神学で斬る
「文化」か? 「意志」か?
分業の原理と暴力の関係
均質化を求める産業社会
耐エントロピー構造と人種差別
お笑い芸人がヒーローとなる理由
「青色人」の政治学
民族はいかにして生まれるのか?
応用問題 ヘイト本の構造
若手編集者たちの“共通点
「無知は力なり」
第五講 民族理論でウクライナ問題を読み解く
地図は立体的に読め
ウクライナの意味は「田舎」
東と西で言語が分裂
ナチス・ドイツとソ連の狭間で
カナダのウクライナ人が独立運動を支えた
「r」をめぐる闘い
「公用語」が内戦の引き金に
ロシアの国境概念と北方領土
何が「分断線」となるのか?
推薦図書④
応用問題 エスノクレンジング
最も危険で、確実な「解決策」
流血のユーゴと平和分離のチェコの差は?
第六講 民族理論で沖縄問題を読み解く
-アントニー・スミス「エトニー」概念から考える
現場で着ける「エトニー」理論
名前、血統、歴史、文化、領域、連帯感
「埼玉人」はエトニーか?
琉球語という言語
『おもしろさうし』呪いの歌を読む
沖縄と日本、二つの幕末明治
米海軍の沖縄調査秘密報告書
日本政府の「鈍感さ」はおそらく直らない
琉球独立論の陥穽
今こそ民族問題を学ぶとき
推薦図書⑤
あとがき
□佐藤優『佐藤優の集中講義 民族問題』(文春文庫、2017)
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