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四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

御嶽の鏡岩(埼玉県神川町)

2016年12月14日 | 史跡・遺跡・文化財


金鑚神社を訪ねた主たる目的のひとつは国指定重要文化財の多宝塔を見ること、そして、もうひとつは国指定特別天然記念物である御嶽の鏡岩を見てくることでした。
正直、鏡岩についてはここ1年くらいの間に知りました。先ずは案内図にあるよう拝殿の横の方から登山口に入ります。




御嶽山は標高343m(比高200m)の山 頂上には金鑚神社の奥の院があり、また、山城である金鑚城跡もありますが、今回は鏡岩までの予定。
頂上まで500Mの文字がありますが、平場ならともかく山道の500mは2km~3km以上にも思えます。




この案内(説明)板によると約400m登った御嶽山の中腹に鏡岩があるとありますが、この文面をよく確認せずにちょっと登れば位の軽い気持ちで向かったのですが・・・




上の案内(説明)板はこの蔵の反対側に設置されています
写真左端の方が登山口




句碑が建ち並んでいます




杖が用意されていましたが、すぐそこだろうからと甘く見てしまい、無謀にも杖をお借りせずに




何度も書いていますが目的地は中腹の鏡岩 マップの中央にある御嶽山頂上は目指しません




右側の坂道を登ります  日本武尊の石像が・・・
金鑚神社は日本武尊が東征の帰途、おばの倭姫命(やまとひめ命)から賜った火打ち石を御霊代(みたましろ)として御室山に鎮座し、
天照大神・素盞嗚尊を祀ったのが創立とされていますので決して不自然ではありません。




登山道の両側には句碑が並んでします  ひとつひとつ見て行く余裕はありません




中にはこんな仲睦ましい道祖神も




階段状になった登山道が続きます。写真では一見緩やかに見えますが然に非ず 2、3段登ってはひと呼吸の繰り返し
既に数百m登ったように感じます 息はハーハーどころではありません ゼーゼー以上ですが 今更引き返すわけには行きません
こんな状態ではとてもこれから先、山城歩きはできそうにありません




牛若丸の石像 手前の句碑の中には弁慶の文字も
牛若丸(のちの源義経)は八幡太郎源義家の子孫ですからね




御嶽の鏡岩 の標柱があったので着いたのかと思いきやまだ途中のようです




漸く柵で囲われた岩に しかしもう少し登るようです




カーブ地点に看板が見えます




やっと着きました 看板(説明)板です

御嶽の鏡岩  昭和三十一年七月十九日 国指定特別天然記念物

御嶽の鏡岩は、約一億年前に関東平野と関東山地の境にある八 王子構造線ができた時の岩断層活動のすべり面である。岩面の大きさは、高さ約四メートル、
幅約九メートルと大きく、北向きで 約三十度の傾斜をなしている。岩質は赤鉄石英片岩で、赤褐色に 光る岩面は、強い摩擦力により磨かれて光沢を帯び、
表面には岩 がずれた方向に生じるさく痕がみられる。岩面の大きさや、断層 の方向がわかることから地質学的に貴重な露頭となっている。
鏡岩は古くから人々に知られていたようであり、江戸時代に記 された『遊歴雑記』には、鏡岩に向えば「人影顔面の皺まで明細にうつりて、恰も姿見の明鏡に
むかふがごとし」とあり、『甲子 夜話』にも同様の記述がある。また、鏡岩がある御嶽山の一帯は、中世の山城である御嶽城跡が所在することでも知られて
いるが、 鏡岩が敵の目標となることから、城の防備のため松明でいぶしたので赤褐色になったという伝説や、高崎城(群馬県)が落城した時 には火災の炎が
映ったとも伝えられている。このように鏡のように物の姿を映すということから、鏡岩といわれるようになった。
 



鏡岩  ①
想像していた以上に平らな表面です




鏡岩  ②




鏡岩  ③
保護のための手入れ(磨き)もあるのでしょうか?




鏡岩  ④

この先(上)をもう少し登れば展望台に行けそうでしたが、余計なことは考えずに来た道を戻りました。




来るときは灯りもついておらず人影もなかった社務所に明かりがついていました。私の前を鏡岩に向かって歩いていた二人連れ(あっという間に私の視界からは消えてしまい
ましたが)が御朱印を貰っているところでした。鏡岩に向かう前、灯りのない社務所の中を気にしていましたから御朱印が欲しかったのでしょうね。




どうにか無事下山できましたが、帰路に向かうときは既に参道の灯籠には火が入っていました。
無理して鏡岩の更に上を目指していたら大変なことになっていたかもしれませんね。
御嶽城跡は体力に自信が持て時間的余裕もあるときにでも挑戦しましょう(無理か)

散策日:2016(平成28)年12月12日(月)

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