
北本市石戸宿に所在する東光寺の『石戸蒲ザクラ』を見に行って来ました。
石戸蒲ザクラについては、境内の「東光寺の文化財」説明板の中で次のように説明されています。
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国指定天然記念物 石戸蒲ザクラ 大正11年10月12日 指定
「石戸蒲ザクラ」は、福島県三春の滝桜・山梨県山高の山高神代桜・静岡県狩宿の下馬桜・岐阜県根尾谷の薄
墨桜と共に、日本五大桜に数えられる名木である。
「蒲ザクラ」の名称は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の弟蒲冠者源範頼の伝説による。一説には、範頼が石戸に来
た時についてきた杖が根づいたのがこの桜で、蒲冠者の名にちなんで「蒲ザクラ」と名付けられたという。
天然記念物に指定された当時は4本の大きな幹に分かれ、根元の周囲は11メートルもあったと記録されてい
る。現在開花する幹は老木の株分けで、いわば二代目「蒲ザクラ」である。品種はエドヒガンザクラとヤマザク
ラの交配種とされ、4月上旬に開花する。
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この蒲ザクラは国指定から100年をを迎えたようです。また、名称の起こりとなった蒲冠者源範頼
は、この北本市と荒川を挟んだ反対側にある吉見町に館を構えていたと伝わります。そして、折し
も大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場しています。

訪ねるのが少し遅かったかもしれません。花弁がだいぶ散っていて、葉桜に変りつつありました。



根元にある五輪塔は源範頼の墓と伝えられるようです


「東光寺の文化財」説明板

板碑の収蔵庫の壁に貼られた「石戸蒲ザクラ国指定100年記念展示」の写真
※実際には横にならんでいますが、この写真では上下に編集しました。
散策日:令和4年(2022)4月6日(水)