カルテ番号 む・2(9)
小さな満足をする為に、僅かな給料でいる。
それでいい、とするなら家庭も持てない坊ちゃんだ。
世間知らずの甘えん坊だ。
だが・・・しかし・・・
自分の方が負け犬のような気がするのは何故だ。
何故彼は、落ち込まないのか?
本当は落ち込んでいるのに、満足のフリをしているのか?
「今のままで、迷いとか、不安とか無いのですか?」
余計な質問だ、と自分でも思う。
自分が迷い、自分が正体のつかめない焦燥があるせいだ。
宮司は明るく言った。
「迷いも不安もありますねぇ。
あるのですが、陥ったまま、ということはありませんねぇ。
何しろ、掃除をしていると、ある意味幸せですから」
理解できない。
できないが、それが本当なら、うらやましい。
「宮司さんというのは、皆さん、そういう境地なのですか?」
宮司は、首をかしげた。
「さぁ?他人の心の中はわかりません。
私も、つい最近になって、こう思えるようになったのですよ。
それまで、常に迷っていましたから」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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