カルテ番号 む・2(16)
治療院はすぐ見つかった。
道沿いだが目立たない雰囲気がある。
きっと、流行ってはいないのだろう。「
利益を追求してきた会社人間だった村木には、欠点が幾つも見える。
人を寄せ付けないわけではないが、アピールはしていない。
一応看板はあるが、サビが浮いている看板は逆効果なのだ。
予約制なので、他の患者とかちあうことはない。
玄関を開け、声をかけると、思いのほか明るい返事があった。
「どうぞ、上がって下さい」
人嫌いというわけではなさそうだ。
治療院の外見とは違い、すんなりと馴染む雰囲気がある。
そうか。
頓着しない、ということなら、納得する。
「全体的に調子が悪い、ということでしたね。
お話をしながら受けられますので、横になって下さい」
簡単な記入はしたが、特に何も訊ねてこない。
腹部や胸部、そして頭部を軽く触ってから院長は言った。
「特に心配するようなところはないと思います」
この間、僅か数分だった。
そんな簡単な診方でいいのだろうか?
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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