カルテ番号 む・2(27)
院長はにっこりと笑った。
「もちろんです。
人は、幾つになってからでも変われます。
それに、村木さん、まだ若いじゃないですか」
自分よりも若い院長にそう言われて、変な気がした。
「いえ、もう56歳です。
アチコチが確実に衰えています」
院長は言った。
「人は年齢では決められませんが、おおよその変化の時期があります。
女の人は30歳、40歳、50歳、60歳などを目安に。
男の人は35歳、45歳、55歳、65歳を目安に変化します。
それは、肉体の成長ホルモンと性ホルモンの影響と思われます。
その年齢の近くはホルモン変調時期だと思って下さい。
単純な衰えではなく、変調する時期です」
ここで院長は少し間を置いた。
「ところが人の記憶や感覚は過去に照らし合わせて判断します。
基準を若い時の強さとか瞬発力、反射神経などにしてしまいます。
肉体も意識も、多くの基準があるのですが、基準を狭くしか考えていないわけです。
ですから、単純に衰えた、力が無くなった、と思いがちです。
若い時には、ほとんど見いだせなかった能力が増えているのですがねぇ。
感覚一つとっても、若い時には解らなかったモノが解るようになっている。
判断できなかったモノが判断できるようになっているのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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