カルテ番号 む・2(10)
村木はその言葉に反応した。
「それは、何かキッカケでもあったのでしょうか?
いえ、余計な質問ばかりして申し訳ありません。
実は、今、私が気落ちとでもいうのでしょうか。
何に対してだか、何が原因だかわかりません。
迷いとか悩みとか具体的にはありません。
でも、ガックリしている自分がいるのです。
宮司さんを見ていて、そして、お話を聞いて、思ったのです。
何か、気持ちが上向きになるキッカケが欲しいのだ、と。
もし、ヒントにでもなるものがあるなら、教えて下さい」
こんな言葉を言うつもりはなかった。
いつも会社や近所では、何もかも解っている態度でいたのだ。
他人に、まして10歳以上も下の人に教えて下さい、などとは言わない。
なのに、勝手に口から出ていた。
そして、村木の表情が真剣だったのだろう。
その宮司は、少し考えてから言った。
「貴方のキッカケになるかどうかは判りません。
私は、ある人と話して、道が開けたと思いました。
その人が導いたわけでは、ありません。
話していて、自分で気づいたのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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