カルテ番号 む・2(30)
「先生は本当に60歳を過ぎているのですか?
信じられないくらい若いですね」
院長は一瞬困ったような顔をした。
そこに村木は疑問を感じた。
通常、その歳で若いと言われれば嬉しいだろう。
一瞬だが、困った表情をしたのは、何か理由があるのだろう。
何か、公にしたくない秘密があるのかもしれない。
院長は答えた。
「まぁ、生命力に深く関係している氣を扱っていますから・・・。
それに、プロとして、自分を常にケアしないと続かないのですよ」
「続かない、とは、どういう意味ですか?」
「この仕事は、病という氣を受け取ってしまうのです。
見えないし、初期は体調の変化もないので、油断しがちなのです。
そのままにしておくと、本物の病になってしまいます」
そういうものなのか・・・
そういえば、聞いた事がある。
治療師は相手の病気を受けてしまう、とか・・・
「大変なのですねぇ。
それでは、命がけですね」
何気なく、そう言ってみた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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