遂に出ました!放射線測定器のガイド本。
さっそく“熟読”してみました。
それにしても測定器の名称はたくさんあります。「ガイガーカウンター」「線量計」「サイーベイメーター」「シンチレーションカウンター」「放射能測定器」「放射線測定器」・・
厳密には方式が異なることもあり意味の違いもあるのですが、当ブログでは総称して「放射線測定器」と呼ぶようにします。
今回発行された『ガイガーカウンターGuideBook』は、日本放射線監視隊が16機種をピックアップして比較。その他にカウンターの自作と放射性物質を使った実験的な測定も指導している。小さなポケットブックの本ですが、中味は濃い。一読をおすすめします。
小さい時、ゲルマニウムの鉱石ラジオにとりつかれたことや、カメラやパソコンに熱中してうなされた頃の気持ちを思い出します。
さっそく本書の影響を受けまして、「中国製では頭一つ飛び出ている」という評価の機種を入手しました。まず自宅から測定をしましたが、数値がなかなか安定しません。ガイガーミューラー管の特性を知るのに、しばらく時間がかかりました。
ガンマ線の他にベータ線も測定できるということなのですが、表示の数値に加算されているものなのかどうかさっぱり分かりません。分からないことが次から次、というのはパソコン入門時のよう(笑)
放射線測定器の市場価格は上昇しています。家電やパソコンと違って需要が高まっているだけに値下がりはないでしょう。5月下旬、最初に買ったシンチレーション式カウンターが、すでに20%値上がりしているのに驚きました。日本製品が少ないのは残念です。堀場製作所、日立アロカなどからわずかに発売されていますが、10万円以上。それも入荷待ち。
本書で取り上げた機種もほとんど外国製(検出器2機除く)。この分野、原発の収束見通しのつかない状態が続く限りますます成長します。ユーザーとしては日本の家電メーカー、医療機器メーカーが本気になって一刻も早い参入を願います。福島県内に工場を急造して増産できないものでしょうか。品質の良い日本製が、子どもたちの正月のお年玉で買えるくらいの価格帯になることを切望します。
この状況では、放射線測定器は一人一台の時代になります。(不要になって価格暴落する時代が来て欲しいですが)
これからはホットスポットを常時警戒し、自分で検出する。特に子どもたちに運動や遊ばせる際には、事前に周囲を必ず測定して安全なエリアを確保する、という使われ方でしょう。
実に不幸な時代のヒット商品です。
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