タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

落葉を、拾い集めて、しのぶ秋。

2011-12-06 | 風景

 里山に出掛けた際に、落ち葉を拾い集め、家に持ち帰って、玄関に飾って見ました。

 スケッチしながら、「落ち葉」と云えば、フランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの、かの有名なこの詩が頭に浮かんできます。

  落ち葉  ~上田敏訳「海潮音」より~

秋の日のヴィオロンのためいきの ひたぶるに身にしみてうら悲し。

鐘の音に胸ふたぎ 色かへて涙ぐむ 過ぎし日のおもひでや。

げにわれはうらぶれて ここかしこ さだめなくとび散らふ落葉かな。 

 「落葉」「晩秋」のイメージが、何故かうら悲しい哀愁を帯びているのは、四季のはっきりとしている日本では、とりわけ秋と冬の季節の移ろいのギャップから来るのでしょうか。

 この落ち葉も、枝を離れると急速に色を失い、やがて雪の下で腐葉の土となって、春に備えて幼木を育てます。

 落ち葉を拾い集めている時、モミジの足元に、10センチにも満たない実生モミジが、赤く葉を付けていました。