作家 司馬遼太郎は「街道をゆく」の中で、日御碕灯台について、
~道の涯は小山のように隆起し、上り坂になった。
やがてこの地塊は、激しい角度で海に落ちている。
その先頭に白い灯台がたっていた。~
氏は、「19世紀の西洋が小天地として存在している。」とも書いています。
海に向かって80米の落差で落ち込む岬、その先端に建つ白亜の灯台は、
明治31年、フランス人技師の設計によって建てられたモダンな建物で、碧い
海に赤い屋根がよく映え、異国情緒を醸しています。
白い石積みの灯台ビュッフェでコーヒーを飲みながら、眼前に広がる眺めは
、沖合を白い航跡を残しながら船が行き交い、晴れた日には、遠く隠岐緒島
や国立公園・大山も望める雄大なロケーションが広がっています。
ここは、煩雑な日常から、心を一気に解放してくれる、安らぎの場所でもあります。
当地に旅される方には、足を伸ばして見られる価値があると思います。