詩人・大町桂月をして、「山陰の耶馬渓」と言わしめた、出雲立久恵峡の冬
の風情です。
若葉や紅葉の彩を脱ぎ捨て、寒々とした冬木立の上、天空に切り立つ断崖
絶壁の峡谷は、鋭ささえ感じる絶景を成しています。
雪解けの青く澄み切った淵に、その姿を映し、名勝天然記念物に指定されて
います。
ここから神戸川沿いの道を、車で遡ること約15分、「出雲風土記」に記される
須佐之男命を御祭神とする、須佐の郷「須佐神社」があり、命の終焉の地と
されています。(私の、御生誕の地でもあります??)
それにしても、景色は見る角度、季節、時間によって、どれ一つ同じものは無い
と言われますが、見る者の心模様によっても、随分と違って映るものですネ。
この日は、母の法要で訪れましたが、雪も溶けこの冬一番の好天に恵まれま
した。