タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

「猪麻呂(イマロ)伝承」  ~娘の像~

2014-05-02 | 風景

入り江の向こうに見える山は、“ドジョウすくい“で有名な民謡「安来節」の歌詞にも登場する、安来港

にある「十神山:とかみやま」です。

この地をしばらく振りに訪ねて見ると、港の水際の岩場に、古の姫らしき銅像が腰掛けていました。

多分、十神山に因んだ伝説の姫君像では?と思いながらも、付近に説明書きも無く、、帰宅後、調

てみると・・・これは安来の夏祭り「月の輪祭り」の起源となった、「出雲国風土記」にも記されてい

る、「猪麻呂伝承」の中で、フカ(出雲ではワニと言う)に襲われて非業の死を遂げた、語臣猪麻呂の娘

(姫君)であるとか。

古事によれば、愛娘を失った「語臣猪麻呂:イマロ」は、嘆き悲しみ、娘の仇討ちを心に固く誓い、鉾

海岸へ行き赴き、神々に己が心情を切々と訴え、神の力を借り四日四晩をかけて、憎っくき

ワニを討ち果たし、娘の霊を慰めたという・・・「猪麻呂伝承」。

この慰霊をきっかけに、安来では今も、毎年夏(8月)の4日間、市民上げての『月の輪祭り:神事』

が行われています。(歴史は、実に深いですねぇ!)

そう言えば、今日安来港に来る前、安来の駅前に、鉾を手にした勇壮な『立像』がありました。

                ~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~