庭の日本芍薬の一重の花 が待ちに待って、今日やっと咲き始めました。
陽当たりの悪い生垣の陰に植えていたせいか、数年前に一輪咲いたきりで、
しばらく花を見る事のかなわなかった薄紅色の芍薬ですが、昨年秋に、少し
陽のあたる位置に移動して植え替えたためか、 お天道様の恵みを受けて
今年は咲きました。
わずか30センチほど移動しただけなのに…やはりお天道様(太陽)の力は
偉大でした。
流行りの八重咲きの洋芍薬もいいですが、ひっそりと清楚に咲く、一重の花
が“侘び“を好む日本人にとても合っていて、私も好きです。
一重咲きと言えば、日本芍薬の原種と言うべきなのか?、『山芍薬』の白と薄
紅色の花は、いずれもより簡素な感じの一重花で、これぞ“立てば芍薬、座れ
ば牡丹“の、形容どおり、奥山に木漏れ日を受けて咲く様は、楚々として“大和
美人“を彷彿させる、惚れ惚れするほどに美しい花(写真)です。
総じて(失礼!)現代女性はいずれも美人揃いですが、この“立てば芍薬“に形
容される女性とは、ちょっと違うのでは・・・と、 ふる~い私にしてみれば、一番
相応しいと思うのは、あの伝説の美女『原節子』が思い浮かびます。(映画:東
京物語・秋日和小早川家の秋等における立ち居振る舞い~是非ご覧下さい)
牡丹を『花王』、芍薬を『花相』と呼ぶ如くどちらも美しい花ですが、芍薬の花
には、そこはかとなく爽やかで優雅な香りが漂い、美女と形容されるのも、さ
も有りなん・・・なのです。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
薄紅色の山芍薬
白い山芍薬の花
立てば芍薬・・・・伝説の美女:原節子
チャーリーパーカーのサマータイム