沖縄本島の旅、行く先々で民家の屋根や家の門扉の脇に鎮座する、「シーサー像」
をよく見掛けた。
これは、家のお守りにと買ってきた、ミニシーサー(獅子)の沖縄土産物だ。
いかにも沖縄らしく、色も鮮やかな上に形も多種多様、中には子供向けにニッコリと
笑った愛嬌のあるシーサーや、合格祈願を模したシーサーなども売られていた。
この「シーサー」、本土の神社・仏閣の両脇に参拝客と正対する形で鎮座する、守り
の「狛犬」と良く似ている、いずれもその源流は、古代オリエントのライオン(獅子)と
伝えられている様だ。
ただ沖縄と本土では土地柄や伝わり方に、当然ながら相違がっあて、ここでは古くは
神社や城門、御嶽(うたき)、村落の入口等に・・・そして庶民に瓦葺屋根が許される
様になった明治以降は、段々と民家の屋根や門扉脇等に上がり、あらゆる災いを、
家に入れないという「魔除け」の役割を果たしているという。
このシーサーにも、仏教の影響を受けたであろう“阿・吽“の表情をした、一対の像が
あることを私は今回初めて知った。
因みに買って来たのは、緑色のシーサー(健康運)・茶色(安定運)の一対である。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
~屋根に上がっているシーサーは、単体の場合が多い~