「風の丘」の広場には、たくさんのタンポポの綿帽子が秋の風に揺れています。
時折吹く強い風が、白い羽根トンボの様な綿毛の種を、空高く舞い上げてどこか
に飛んでゆきます。
タンポポの茎もこの春先には、地に這う程に短かったはずなのに、何時の間に種
を遠くに飛ばすように工夫したのでしょうか、思い切り背伸びして、背伸びして、今
ではスクッと立ち上がっているかの様です。
創造主は万物に、その誕生に使命を与えたのでしょう、タンポポも風の吹く頃には
自ら背をいっぱいに伸ばし、吹き上げるその”風には”遠くへ遠くへと、種を運ばせ
る役目を与えたのでしょう。
同じ様に、今が旬の柿の実も、一番美味しい時期に実を人々に与えて、残った美
味しく熟した柿の実は、鳥達を誘い、飛んで来た鳥達は嬉々として実を啄み、そし
てひと山もふた山も越えた、山の向こうに運んで行って、春には芽吹かせる。
そんな永遠に繰り返される、何気ない自然の営みをぼんやりと眺めていると・・・・
この世に生まれい出る生きとし生けるもの全て、神から何らかの役割を与えられて
誕生したものであり、その役割を果たすために、懸命に生きているなだと言う事を
あらためて自覚させられるのである。
人みな、与えられた人生を精いっぱいに生き抜くことこそ、この世に生まれた使命な
のだ。と・・・・・思うのです。
~今日も良い一日を~