タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を』

2015-01-17 | 風景

 今日は、冬日としては比較的暖かい一日だった。

とは言え季節は冬、時折、空は黒々とした雲に覆われて、辺り一面が薄暗

くなったり、かと思うと青空が覗いてパーッと明るくなったりのお天気。

昼下がりのちょうど今、宍道湖岸を散歩していると、雲間からこぼれ落ちた

陽の光が、まるで湖上にスポットライトを当てた様に、こんな幻想的な情景

醸し、しばし見惚れてしまった。

『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を』 

と、スサノオノミコトが妻を想い詠んだとされる、日本最古のこの短歌にも見

られる様に、『八雲立つ 』は、出雲の枕言葉であり、確かに、この地は湧き

立つ雲を肌で感じるのである。

出雲をはじめとして、この山陰地方は八重垣さながらに、幾重にも幾重に

も、湧き立つ雲が空を覆う日が多い。

その厚い雲が、僅かに途切れた雲間から差す、幾すじもの光は「神が降り

つ」のに相応しい、神々しさではある。

眺めているうちに、雲は風に流され、そんな光景もほんの一瞬でかき消さ

れてしまった。

~貴方にとって、今日も良い一日でありますように~

 

芹洋子の「四季の歌」