タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

♪白鳥(しらとり)は かなしからずや・・・♪ (若山牧水)

2015-01-19 | 風景

この時季、海を見に出掛けてみると、必ず、に突き出した防波堤や、風

吹き荒ぶ波止めブロックの先等に、海を見詰めるように、カモメの一群

が同じ方向に向いて、仲良く並んで羽を休め、暖をとっている。

一体、どれほどのユリカモメが、越冬のために日本列島へやって来ている

のだろうと思う。

群れの中の一羽が、海に向かって滑空する様に飛び立つと、これを機に、

一角から崩れるように次々と飛び立って行く。

山牧水の代表的なな短歌

『白鳥(しらとり)は かなしからずや 空の青 海のあをにも 染またずただ

よふ』

~白鳥(しらとり)は哀しくないのだろうか。 空の青にも海の青にも染まる 

 ことなく、真っ白な姿でただよっている。~

白鳥(しらとり)の姿に、牧水が若き日の「孤独と悲哀」を重ね合わせた歌

として、今も人々に愛唱されている。

この歌は、カモメが海に漂っているところかなのか、それとも空を軽やかに

滑空しているところをとらえたものなのか。(定まらない不安定な心境を示し

ているのだろうか・・・そんな気もする)

いずれにしても、白鳥の「白」は、海や空の青によく映える。

だが白鳥は、海の深い群青、空の明るい青(スカイブルー)にも染まること

なく、ただただ、揺れてただよっている。

ここでは、純粋で傷つきやすい、青春の「白」を、孤高の象徴としているの

であろうか。(牧水自身の、その時の心境を詠んだものであろうか・・・・)

これは、若山牧水が若干23~4歳の頃、詠んだ歌である。

たしかに、誰にも若い日には、こんな「孤独と悲哀」を感じた時があった様

に思う。

~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~

五輪真弓の「恋人よ」 何回聴いても、いい声、いい歌ですね~