タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

  ~白鳥:日本目指して一千里~

2018-10-20 | 風景
夜明けと共に、東の空から二羽のコハクチョウが水田にやって来ました。(これは以前写真に凝っていた頃に撮ったもので、ポジフイルムをデジタル化した写真です。)

この写真は、2018・10・12に、いち早く初飛来を確認した時の白鳥の写真です。

例年山陰に渡って来る白鳥は、コハクチョウだと山陰にばかり思い込んでいましたが、今年松江に飛来したのは改めてよく見ると、嘴の上のコブがある事から、この個体は「コブハクチョウ」」の様です。

ところで、白鳥は約4000キロも離れたシベリアのツンドラ(湿地)地帯から、越冬のために日本に渡って来るのですが、これは日本列島の長さ3000キロを遥かに超える距離と言うことになります。 そこでハクチョウは、この距離を一気に飛んで来るのかと言う疑問が湧いてきます。 衛星写真による追跡によるデーターによると、コハクチョウは約2週間を掛けて渡ってきます。 シベリアと日本の間をノンストップで渡って来る訳ではなく、何度も中継地で休みながら渡って来ます。 その飛来コースは、カムチャツカ半島から千島列島を経て北海道へ渡るコースと、サハリンを経て北海道へ渡るコースがある様です。 シベリアの冬はとても厳しく、最低気温は-30C°以下。 そんな寒い土地では湖の氷が凍ってしまいます。 ハクチョウの主な餌は水草なので、湖が凍ってしまうと白鳥にとっては死活問題。 しかし春3~4月には、また、シベリアへの北帰行が始まります。 単純に「このまま日本に住めば良いのに」と思うでしょうが、日本の夏の暑さには(特に近年の異常な暑さ)適応できないのです。(渡り鳥それぞれに、生存環境と言うものがあるのです。)



あいみょん:マリーゴールド