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高島市長「民主主義を擁護し、安倍元首相を追悼」(7月13日更新)

2022-07-13 18:30:40 | 福岡市政

8日正午前、山口で母と(アメリカ独立記念日のパレード中に銃乱射事件があったばかりだったので)日本は銃がないからいいねと言いながら食事をしていた。食事が終わり、テレビをつけると速報で「安倍元首相が銃で撃たれる」と伝えていた。一瞬、目を疑った。まさか、こんなことが日本で起きるなんてと、口を揃えた。(母は何度も可哀そうといい、涙を流していた)

安倍元首相の死後、日本国内のみならず世界中に献花台が設けられ、多くの人々が安倍氏の死を悼んでいる。そうした中、安倍氏と緊密な関係を保ってきた福岡市でも動きがあった。11日午後、高島市長は記者会見を開き、冒頭「民主主義を揺るがす、暴力行為に抗議する。民主主義を擁護する決意をみなさまと共有し、安倍元総理を追悼する」と述べ、市役所1Fに献花台を設置するとした。程なくして、市広報戦略室がツイッターで高島市長の発言を引用し、献花台設置についてのお知らせをしていた。そのツイートが炎上している。

見ると、献花台が市民のための公共の場に設置されていることへの批判が数多くあった。元総理で現在は自民党国会議員、特定政党のために公共の場(税金)を使うのはおかしい。自民党の事務所でやればよいなど。特に、献花台前の案内板に書かれた「民主主義を擁護」への疑問や批判が多い。安倍元首相銃撃事件は殺人事件で、犯人も政治信条によるものではなく、怨恨であると供述をしている。民主主義の話ではない。民主主義を擁護することと安倍氏を悼むことは相矛盾する。いちばん民主主義を壊し続けてきた安倍氏に民主主義を擁護というのはおかしいなど多数。中には、福岡市に抗議の電話をするというものもあった。

報道によれば、犯人は1年前から殺害を計画し、機会を窺っていたという。それがあの時、あの場所だった。あのような形で亡くなったことは痛ましいし、その死を悼みたい。しかし、民主主義を擁護する決意を市民に強いることではないだろう。多くの人が違和感を感じるのも無理はない。高島市長と安倍元首相の蜜月関係のもと、福岡市はアベノミクスの影響を最も受けた。恩恵を受けた大企業がある一方で、(国家戦略特区で)突然、生活を奪われた市民も少なくない。それゆえ、市民の意見も様々ある。

懇意にしていた安倍元首相の突然の死は高島市長に衝撃を与えたのだろう。それで強い意思表示になったのかもしれない。しかし、ここは公私混同せず、冷静に市民へ追悼の意を伝えるべきだったと思う。

 

 

福岡市役所1Fに設置された献花台と記帳所 (写真:福岡市広報戦略室ツイッターより)

献花台と記帳所それぞれに「民主主義を擁護し 安倍晋三元首相を悼む」

 

 

 

11日高島市長記者会見 (写真:テレビ西日本より)

事件後、”民主主義”という言葉が安易に使われているような気がしてならない

 

 

 

《福岡県と北九州市に記帳所設置 2022.7.13更新》

12日、福岡県庁と北九州市にも記帳所が設けられた。服部知事は「暴力を決して許さないという強い思いを共有するために記帳所を設けた。暴力からは何も生まれず、暴力やテロ行為を決して許してはならない」と述べている。民主主義には触れていない。ちなみに、福岡県と北九州市、どちらの記帳所も福岡市のような文言はない。

 

福岡県庁1Fに設置された記帳書 (写真:福岡県庁ツイッターより)

文言は書かれていない

 

 

 

《関連記事》

安倍元首相に哀悼の意 福岡市役所1階に記帳台と献花台 7月15日まで(テレビ西日本 2022.7.11)

安倍元首相の突然の死悼む 県庁などに記帳所(NHK福岡ニュース 2022.7.12)

 

《関連資料》

福岡市HP。「民主主義を擁護し、安倍晋三元首相を悼む記帳所及び献花台の設置について」(7.11) 

 



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