我が家は野菜くずを裏庭に置き、ダンゴ虫などに食べさせて
分解させるため、生ごみは回収に出していない。
これはとても楽で、有料のごみ袋代が節約でき、
袋に詰めて臭くなることもなく、
焼却場での燃料やダイオキシンの発生源も減らせる。
裏庭にくずを置くと、団子虫だけでなく
なめくじ、ハサミ虫、みみず、アメリカ水あぶなどもせっせと食べてくれる。
水は溜まらず、臭いはないが、
エビやカニなどの殼は、さすがにむき出しではハエを呼ぶので
土を振りかける。
最近、知人から
うさぎの床に敷く、ひのきのペレット
(おがくずを粒状に固めたもの)をいただきましたが、
それは水を含むとおがくずに戻るので、こぼれた水や
尿を含んだものは交換します。
そんなおがくずもまた、裏庭の野菜くずと合わせておけば、
窒素と酸素のバランスや微生物の棲む隙間により
分解がより早まるでしょう。
混ぜて酸素を入れたほうが確かに分解は早いですが、
かなりの高温となるため、虫はいられなくなるし、
栄養も燃やされて失い、ただのカスになってしまう。
完熟堆肥は養分に乏しく、かえって病氣の原因にさえなるおそれがある。
自然界では、ただ上から落ち葉や死骸が積もるだけで、
底から分解されていく生堆肥の循環システム。
さて
裏庭の野菜くず置き場も
寒くなると冷蔵庫状態で、表面的な分解は遅くなり
かさも増していくが、
だから停まっているのではなく、水面下で様々な
生きものや微生物による準備や下ごしらえが続いているだろう。
春になればいっせいに芽吹いたり、分解されたり、
冬眠から覚めた虫たちが動き出す。
熱や酸素による分解燃焼が少ない分、むしろ冬の発酵は
無駄なく効率のよい漬け物状態なのかも。
春から花や菜園を育てるのも、準備は今からしておくとよい。
種まきも早めにすれば、種が寒さを経験して
つよい子を産んだり、雑草より早く生長して
お日さまを得られるようになる。
よく見れば、すでに小さなはこべらや
カラスノエンドウなど
春の草の小さいのが芽吹いている。
植木鉢の下には団子虫やなめくじがじっとしている。
小春日和にはひきがえるがうっかりと目をさます。
亀は冬眠させていないので、晴れた日は暖かい2階の窓際に
水槽を置き、餌を食べさせています。
| Trackback ( 0 )
|