斿 ユウ 方部

解字 甲骨文から金文まで「吹き流しのついた旗竿+子(こども)」の会意。篆文から吹き流しが「方+𠆢」の形に変化した。現代字は、𠆢⇒𠂉に変化した斿となった。斿は、旗竿のまわりで遊ぶ子供たちの意となる。(篆文の斿は、游から抜きだして作成)
意味 (1)はたあし。ふきながし。あそぶ。
イメージ
子供たちが旗竿のまわりで「あそぶ」(遊・游・蝣)
音の変化 ユウ:遊・游・蝣
あそぶ
遊 ユウ・ユ・あそぶ 之部
解字 「辶(ゆく)+斿(あそぶ)」 の会意形声。あそんで歩くこと。
意味 (1)あそぶ(遊ぶ)。楽しむ。「遊戯ユウギ」「遊興ユウキョウ」(遊び興ずる)「遊山ユサン」(山野に遊びに出る) (2)旅をする。勉学に他国へ行く。「漫遊マンユウ」(心のままに諸国をめぐり旅をする)「遊学ユウガク」(よその土地で学問をする) (3)自由に動きまわる。「遊撃ユウゲキ」(戦況に応じて敵を攻撃したり、味方をたすけること)「遊軍ユウグン」(遊撃する軍隊) (4)すさぶ(遊ぶ)。すさび(遊び)。きのむくまま。「手遊(てすさ)び」「遊(すさ)び事」(なぐさみごと) (5)使われずにいる。「遊休地ユウキュウチ」
游 ユウ・およぐ 氵部
解字 「氵(みず)+斿(あそぶ)」 の会意形声。水で遊ぶ。およぐ意となるが、また、遊と通用する。
意味 (1)およぐ(游ぐ)。「游泳ユウエイ」(およぐこと)「浮游フユウ」(浮かび游ぐ。ふわふわと漂う) (2)あそぶ(游ぶ)。交際する。「游民ユウミン」(遊んで暮らしている人=遊民)「交游コウユウ」(交際する) (3)旅をする。「游子ユウシ」(旅の人=遊子)
蝣 ユウ 虫部
解字 「虫(むし)+斿(あそぶ)」の会意形声。空中をあそぶように漂う虫。

カゲロウ(ウィキペディアより)
意味 「蜉蝣フユウ・カゲロウ」に使われる字。蜉蝣カゲロウとは、①空中を浮遊するトンボより小さい昆虫。産卵後数時間内で死ぬので、はかないことの例えに引かれる。「蜉蝣カゲロウの命」 ②トンボの古名。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。

解字 甲骨文から金文まで「吹き流しのついた旗竿+子(こども)」の会意。篆文から吹き流しが「方+𠆢」の形に変化した。現代字は、𠆢⇒𠂉に変化した斿となった。斿は、旗竿のまわりで遊ぶ子供たちの意となる。(篆文の斿は、游から抜きだして作成)
意味 (1)はたあし。ふきながし。あそぶ。
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子供たちが旗竿のまわりで「あそぶ」(遊・游・蝣)
音の変化 ユウ:遊・游・蝣
あそぶ
遊 ユウ・ユ・あそぶ 之部
解字 「辶(ゆく)+斿(あそぶ)」 の会意形声。あそんで歩くこと。
意味 (1)あそぶ(遊ぶ)。楽しむ。「遊戯ユウギ」「遊興ユウキョウ」(遊び興ずる)「遊山ユサン」(山野に遊びに出る) (2)旅をする。勉学に他国へ行く。「漫遊マンユウ」(心のままに諸国をめぐり旅をする)「遊学ユウガク」(よその土地で学問をする) (3)自由に動きまわる。「遊撃ユウゲキ」(戦況に応じて敵を攻撃したり、味方をたすけること)「遊軍ユウグン」(遊撃する軍隊) (4)すさぶ(遊ぶ)。すさび(遊び)。きのむくまま。「手遊(てすさ)び」「遊(すさ)び事」(なぐさみごと) (5)使われずにいる。「遊休地ユウキュウチ」
游 ユウ・およぐ 氵部
解字 「氵(みず)+斿(あそぶ)」 の会意形声。水で遊ぶ。およぐ意となるが、また、遊と通用する。
意味 (1)およぐ(游ぐ)。「游泳ユウエイ」(およぐこと)「浮游フユウ」(浮かび游ぐ。ふわふわと漂う) (2)あそぶ(游ぶ)。交際する。「游民ユウミン」(遊んで暮らしている人=遊民)「交游コウユウ」(交際する) (3)旅をする。「游子ユウシ」(旅の人=遊子)
蝣 ユウ 虫部
解字 「虫(むし)+斿(あそぶ)」の会意形声。空中をあそぶように漂う虫。

カゲロウ(ウィキペディアより)
意味 「蜉蝣フユウ・カゲロウ」に使われる字。蜉蝣カゲロウとは、①空中を浮遊するトンボより小さい昆虫。産卵後数時間内で死ぬので、はかないことの例えに引かれる。「蜉蝣カゲロウの命」 ②トンボの古名。
<紫色は常用漢字>
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