
解字 句の篆文が変化した字。句の甲骨文は、ふたつのカギ形で口(場所)を囲ったかたちで、小さく区切る意。金文は、カギ形二つが接近し口の上方に移動、篆文は、上のカギ形がさらに曲がり、下のカギ形が口を半分包むように変化した。局は、句の上のカギ形が尸に変化した形で、句が文章などの一区切りの意となったのに対し、局は小さく区切られた場所の意となった。
意味 (1)限られた部分。ひと区切り。つぼね。へや。「局所キョクショ」(限られた場所。特に身体の一部分)「局地キョクチ」 (2)組織などの区分。「局員キョクイン」「当局トウキョク」 (3)へやの中でおこなう囲碁・将棋などの勝負・回数。「対局タイキョク」 (4)(囲碁・将棋などの勝負から転じて)勝負や事件の情勢。「戦局センキョク」「時局ジキョク」「結局ケッキョク」 (5)[国]つぼね(局)。部屋もちの女官。
イメージ
「小さな場所」(局・跼)
音の変化 キョク:局・跼
小さな場所
跼 キョク・せくぐまる・かがむ 足部
解字 「足(あし)+局(小さな場所)」の会意形声。小さな場所に足で入るとき、入口で背をかがめること。
意味 せくぐまる(跼る)。せくぐむ。かがむ(跼む)。かがんで歩く。「跼天蹐地キョクテンセキチ」(天は高いのにかがんで歩き、地は厚いのに、びくびくして歩く(蹐セキ)こと。ひどく恐れること。=跼蹐キョクセキ)
<紫色は常用漢字>
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