唐 トウ・から 口部
解字 篆文は、「口(場所)+庚コウ」の会意。部首は口。庚コウ は、十干の「かのえ」に仮借カシャ(当て字)されているが、元の意味は、キネ状のものを両手で持ち上げて搗く意。それに口(場所)を加えた唐は、ある場所を搗き固める意で、塘トウ(つき固めた堤)の原字。しかし、もとの意味でなく中国の王朝名として用いられる。また、蕩トウ(思うまま)に通じ、荒唐という熟語で、大きなことを言う意味ともなる。字体は隷書レイショ(漢代の役人などが主に使用した字体)から大きく変り、現代字はさらに変化した唐になった。唐を音符に含む字は、「つきかためる」「かたい」イメージを持つ。
意味 (1)中国の王朝名。「遣唐使ケントウシ」「唐三彩トウサンサイ」 (2)から(唐)。もろこし。むかし中国を指して言ったことば。「唐物からもの」「唐紙からかみ」「唐織からおり」(中国渡来の織物、またそれに似た織物) (3)大言。ほら。「荒唐コウトウ」 (4)だしぬけ。「唐突トウトツ」
イメージ
「つきかためる」(唐・塘・溏)
つきかためて「かたい」(糖)
音の変化 トウ:唐・塘・溏・糖
つきかためる
塘 トウ・つつみ 土部
解字 「土(つち)+唐(つきかためる)」の会意形声。土を搗きかためること。溝を掘り、出た土を左右に積み上げ突き固めてできる堤。溝に水がたまると池になる。池は日本では庭園の池のイメージが強いが、本来は人工的な堀をいう。
意味 (1)つつみ(塘)。どて。「堤塘テイトウ」(つつみ)「池塘チトウ」(池のつつみ。池) (2)いけ。ためいけ。溏トウと同じ。「塘堰トウエン」(ためいけ)
溏 トウ・ドウ・いけ 氵部
解字 「氵(みず)+唐(=塘)」の会意形声。唐は塘つつみの略体。氵(みず)がついた溏は、両側の塘つつみに挟まれた池をいう。塘の意味(2)と同じ。
意味 (1)いけ(溏)。ためいけ。 (2)どろ(泥)。どろどろ。「溏心蛋トウシンタン」(半熟煮卵) (3)[国]姓。「溏田いけだ」
かたい
糖 トウ・あめ 米部
南会津の「水あめ」作り
解字 「米(こめ)+唐(かたい)」の会意形声。米などを蒸し、麦芽をまぜて発酵させて作る飴(あめ)のうち、固いあめをいう。中国では、固いあめを糖トウ、水あめなどのやわらかいあめを飴イと使い分ける。のち、砂糖の意味になった。
意味 (1)あめ(糖)。「麦芽糖バクガトウ」(①麦芽で作ったあめ。②水飴の主成分。二糖類の一つ。マルトース)「飴糖イトウ」(麦芽糖) (2)さとう。「砂糖サトウ」「糖衣錠トウイジョウ」(糖で外側を包んだ錠剤) (3)甘みのある炭水化物。「糖分トウブン」「血糖ケットウ」「糖尿トウニョウ」
参考 麦芽を使ったサツマイモの水あめ作り(中国) 以下をクリック↓
https://haokan.baidu.com/v?vid=17638485039411130192&pd=pcshare
<紫色は常用漢字>
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解字 篆文は、「口(場所)+庚コウ」の会意。部首は口。庚コウ は、十干の「かのえ」に仮借カシャ(当て字)されているが、元の意味は、キネ状のものを両手で持ち上げて搗く意。それに口(場所)を加えた唐は、ある場所を搗き固める意で、塘トウ(つき固めた堤)の原字。しかし、もとの意味でなく中国の王朝名として用いられる。また、蕩トウ(思うまま)に通じ、荒唐という熟語で、大きなことを言う意味ともなる。字体は隷書レイショ(漢代の役人などが主に使用した字体)から大きく変り、現代字はさらに変化した唐になった。唐を音符に含む字は、「つきかためる」「かたい」イメージを持つ。
意味 (1)中国の王朝名。「遣唐使ケントウシ」「唐三彩トウサンサイ」 (2)から(唐)。もろこし。むかし中国を指して言ったことば。「唐物からもの」「唐紙からかみ」「唐織からおり」(中国渡来の織物、またそれに似た織物) (3)大言。ほら。「荒唐コウトウ」 (4)だしぬけ。「唐突トウトツ」
イメージ
「つきかためる」(唐・塘・溏)
つきかためて「かたい」(糖)
音の変化 トウ:唐・塘・溏・糖
つきかためる
塘 トウ・つつみ 土部
解字 「土(つち)+唐(つきかためる)」の会意形声。土を搗きかためること。溝を掘り、出た土を左右に積み上げ突き固めてできる堤。溝に水がたまると池になる。池は日本では庭園の池のイメージが強いが、本来は人工的な堀をいう。
意味 (1)つつみ(塘)。どて。「堤塘テイトウ」(つつみ)「池塘チトウ」(池のつつみ。池) (2)いけ。ためいけ。溏トウと同じ。「塘堰トウエン」(ためいけ)
溏 トウ・ドウ・いけ 氵部
解字 「氵(みず)+唐(=塘)」の会意形声。唐は塘つつみの略体。氵(みず)がついた溏は、両側の塘つつみに挟まれた池をいう。塘の意味(2)と同じ。
意味 (1)いけ(溏)。ためいけ。 (2)どろ(泥)。どろどろ。「溏心蛋トウシンタン」(半熟煮卵) (3)[国]姓。「溏田いけだ」
かたい
糖 トウ・あめ 米部
南会津の「水あめ」作り
解字 「米(こめ)+唐(かたい)」の会意形声。米などを蒸し、麦芽をまぜて発酵させて作る飴(あめ)のうち、固いあめをいう。中国では、固いあめを糖トウ、水あめなどのやわらかいあめを飴イと使い分ける。のち、砂糖の意味になった。
意味 (1)あめ(糖)。「麦芽糖バクガトウ」(①麦芽で作ったあめ。②水飴の主成分。二糖類の一つ。マルトース)「飴糖イトウ」(麦芽糖) (2)さとう。「砂糖サトウ」「糖衣錠トウイジョウ」(糖で外側を包んだ錠剤) (3)甘みのある炭水化物。「糖分トウブン」「血糖ケットウ」「糖尿トウニョウ」
参考 麦芽を使ったサツマイモの水あめ作り(中国) 以下をクリック↓
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