夢の解字を改めました。
夢 ム・ボウ・ゆめ 夕部
解字 甲骨文は「寝台+眉毛や手を動かす人」の会意。ベットで夢を見てうなされ眉や手を動かす人の形で、夢を見る意(このほかにも、漢字古今資料庫[夢]にはベットの上でもだえる形の甲骨文が31字収録されている)。楚(春秋時代)と篆文は寝台を省き「眉毛の変形+目+人」に夕(夜)を加えた形。旧字は眉毛の変形が、トを背中合わせにした形だったが、現代字は草冠の夢になった。なお、夢の本字は、夢に宀(建物)と爿(寝台)がついた「㝱」であるが、略体である夢を用いている。ムの発音で夢の意。ボウの発音で夢をみている夕(夜)が暗い意となる。
意味 (1)ゆめ(夢)。眠っている間にみる幻覚。「夢中ムチュウ」(①夢の中。②一つの事に心をうばわれる)「夢卜ムボク」(夢と占い)(2)幻想。空想。まぼろし。「夢幻ムゲン」(まぼろしの世界)「夢想ムソウ」(①空想。②夢の中でのお告げ)(3)ゆめみる。「夢寐ムビ」(眠って夢をみる)「夢枕ゆめまくら」(4)[国]将来に実現させたいこと。「私の夢ゆめは」 (5)「夢夢ボウボウ」とは、①暗く明らかでないさま。②(夢をみて)乱れたさま。
イメージ
「ゆめ」(夢・儚・薨)
「形声字」(甍)
音の変化 ム:夢 ボウ:儚・甍 コウ:薨
ゆめ
儚 ボウ・モウ・はかない イ部
解字 「イ(ひと)+夢(ゆめ)」の会意形声。夢をみている人。
意味 (1)ぼんやりするさま。はっきりしない。くらい。「儚儚ボウボウ」(ぼんやりする。頭がにぶいさま) (2)[国]はかない(儚い)。はかなむ。夢のようにうつろいやすい。「儚(はかな)い恋」
薨 コウ・みまかる 艸部
解字 「死(しぬ)+夢の略体(ゆめ)」の会意。薨は、夢の呪霊が人に死をもたらすこと。一般に貴族がよく夢をみるとされ、貴族が死ぬことをいう[字統]。
意味 みまかる(薨る)。薨コウずる。「死ぬ」の尊敬語。高貴の人の死をいう。「薨去コウキョ」(高貴の人の死)「薨隕コウイン」(死ぬ。隕は落ちる⇒死ぬ意)
※天子・天皇の死は「崩ホウ」、貴族・諸侯の死は「薨コウ」という。
形声字
甍 ボウ・モウ・いらか 瓦部
解字 「瓦(かわら)+夢の略体(ボウ・モウ)」の形声。ボウ・モウは、蒙ボウ・モウ(おおう)に通じ、瓦がおおう屋根の意。瓦葺きの屋根や、屋根の上棟をいう。
意味 いらか(甍)。①瓦葺きの屋根。屋根瓦。「甍宇ボウウ」(①瓦葺きの屋根。②瓦屋根の背(上棟)。棟瓦むながわら。「甍いらかの波」(瓦葺きの屋根がかさなるさま)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
夢 ム・ボウ・ゆめ 夕部
解字 甲骨文は「寝台+眉毛や手を動かす人」の会意。ベットで夢を見てうなされ眉や手を動かす人の形で、夢を見る意(このほかにも、漢字古今資料庫[夢]にはベットの上でもだえる形の甲骨文が31字収録されている)。楚(春秋時代)と篆文は寝台を省き「眉毛の変形+目+人」に夕(夜)を加えた形。旧字は眉毛の変形が、トを背中合わせにした形だったが、現代字は草冠の夢になった。なお、夢の本字は、夢に宀(建物)と爿(寝台)がついた「㝱」であるが、略体である夢を用いている。ムの発音で夢の意。ボウの発音で夢をみている夕(夜)が暗い意となる。
意味 (1)ゆめ(夢)。眠っている間にみる幻覚。「夢中ムチュウ」(①夢の中。②一つの事に心をうばわれる)「夢卜ムボク」(夢と占い)(2)幻想。空想。まぼろし。「夢幻ムゲン」(まぼろしの世界)「夢想ムソウ」(①空想。②夢の中でのお告げ)(3)ゆめみる。「夢寐ムビ」(眠って夢をみる)「夢枕ゆめまくら」(4)[国]将来に実現させたいこと。「私の夢ゆめは」 (5)「夢夢ボウボウ」とは、①暗く明らかでないさま。②(夢をみて)乱れたさま。
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「ゆめ」(夢・儚・薨)
「形声字」(甍)
音の変化 ム:夢 ボウ:儚・甍 コウ:薨
ゆめ
儚 ボウ・モウ・はかない イ部
解字 「イ(ひと)+夢(ゆめ)」の会意形声。夢をみている人。
意味 (1)ぼんやりするさま。はっきりしない。くらい。「儚儚ボウボウ」(ぼんやりする。頭がにぶいさま) (2)[国]はかない(儚い)。はかなむ。夢のようにうつろいやすい。「儚(はかな)い恋」
薨 コウ・みまかる 艸部
解字 「死(しぬ)+夢の略体(ゆめ)」の会意。薨は、夢の呪霊が人に死をもたらすこと。一般に貴族がよく夢をみるとされ、貴族が死ぬことをいう[字統]。
意味 みまかる(薨る)。薨コウずる。「死ぬ」の尊敬語。高貴の人の死をいう。「薨去コウキョ」(高貴の人の死)「薨隕コウイン」(死ぬ。隕は落ちる⇒死ぬ意)
※天子・天皇の死は「崩ホウ」、貴族・諸侯の死は「薨コウ」という。
形声字
甍 ボウ・モウ・いらか 瓦部
解字 「瓦(かわら)+夢の略体(ボウ・モウ)」の形声。ボウ・モウは、蒙ボウ・モウ(おおう)に通じ、瓦がおおう屋根の意。瓦葺きの屋根や、屋根の上棟をいう。
意味 いらか(甍)。①瓦葺きの屋根。屋根瓦。「甍宇ボウウ」(①瓦葺きの屋根。②瓦屋根の背(上棟)。棟瓦むながわら。「甍いらかの波」(瓦葺きの屋根がかさなるさま)
<紫色は常用漢字>
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