橐 タク・ふくろ 木部
甲骨文の第一字は袋の上下を結んだ形。第二字は袋の中身をタテ線で示した形。篆文で、この袋が束のような形になったところに、この字の発音をしめす石タク(石セキに拓タクの発音がある)を囗で囲んで付け加えた。現代字(楷書)は、石を囗で囲った箇所が上から「冖(ワかんむり)+石+木の上部」に分かれた。意味はタクという発音の「ふくろ」をいう。この字の部首は木だが、成り立ちとは関係ない。
意味 (1)ふくろ(橐)。「橐嚢タクノウ」(ふくろ。橐も嚢も、ふくろの意)「橐中タクチュウ」(ふくろの中) (2)ふご。もっこ。物をいれて運ぶ道具。「竹橐チクタク」(竹のふご) (3)ふいごう。ふいご。鍛冶の送風器。「橐籥タクヤク」(ふいごう)
イメージ
「ふくろ」(橐・蠹)
音の変化 タク:橐 ト:蠹
ふくろ
蠹[蠧] ト 虫部
解字 「虫虫(たくさんのむし)+橐の略体(ふくろ)」の会意形成。ふくろの中の虫。外から見えないが、物の中で巣くう虫をいう。蠧は異体字。
意味 (1)むし。きくいむし。「蠹簡トカン」(虫食いの本)「蠹魚トギョ・しみ」(衣服や書物につく虫) (2)むしばむ。むしくう。「蠹蝕トショク」(虫ばむ) (3)そこなう。やぶれる。みだす。「蠹聚トシュウ」(やくざ)「五蠹篇ゴトヘン」(「韓非子カンピシ」のなかの篇。国を虫ばむ五つの悪い虫(悪者)を列挙している)
甲骨文の第一字は袋の上下を結んだ形。第二字は袋の中身をタテ線で示した形。篆文で、この袋が束のような形になったところに、この字の発音をしめす石タク(石セキに拓タクの発音がある)を囗で囲んで付け加えた。現代字(楷書)は、石を囗で囲った箇所が上から「冖(ワかんむり)+石+木の上部」に分かれた。意味はタクという発音の「ふくろ」をいう。この字の部首は木だが、成り立ちとは関係ない。
意味 (1)ふくろ(橐)。「橐嚢タクノウ」(ふくろ。橐も嚢も、ふくろの意)「橐中タクチュウ」(ふくろの中) (2)ふご。もっこ。物をいれて運ぶ道具。「竹橐チクタク」(竹のふご) (3)ふいごう。ふいご。鍛冶の送風器。「橐籥タクヤク」(ふいごう)
イメージ
「ふくろ」(橐・蠹)
音の変化 タク:橐 ト:蠹
ふくろ
蠹[蠧] ト 虫部
解字 「虫虫(たくさんのむし)+橐の略体(ふくろ)」の会意形成。ふくろの中の虫。外から見えないが、物の中で巣くう虫をいう。蠧は異体字。
意味 (1)むし。きくいむし。「蠹簡トカン」(虫食いの本)「蠹魚トギョ・しみ」(衣服や書物につく虫) (2)むしばむ。むしくう。「蠹蝕トショク」(虫ばむ) (3)そこなう。やぶれる。みだす。「蠹聚トシュウ」(やくざ)「五蠹篇ゴトヘン」(「韓非子カンピシ」のなかの篇。国を虫ばむ五つの悪い虫(悪者)を列挙している)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます