乇 タク ノ部
解字 くつろいだ人が手をひろげて足をなげだし、ものに寄りかかる形の象形(甲骨文字・金文は、宅の字から作成した)。単独で用いられることはなく、「よりかかる・たよる」イメージをもつ。
イメージ
「よりかかる」(托・託・宅・侘・詫)
「タの音」(咤)
音の変化 タク:托・託・宅 タ:侘・詫・咤
よりかかる
托 タク・たくす 扌部
解字 「扌(手)+乇(寄りかかる)」の会意形声。寄りかかる不安定なものを手のひらでうけること。また、物をうける台をいう。
意味 (1)手のひらにのせる。手の上におく。「托鉢タクハツ」(修行僧が鉢(はち)を手のひらにのせて布施の米などを受けること)(2)台。物をうける台。物を支えるもの。「茶托チャタク」(茶碗を載せる台) (3)たよる。あずける。まかせる。(=託)。「托生タクショウ」(他のものにたよって生きる)「一蓮托生イチレンタクショウ」(①死後に極楽の同じ蓮華の上に生を托すること。②最後まで行動・運命をともにすること)
託 タク・かこつける・かこつ・ことずかる 言部
解字 「言(ことば)+乇(=托。まかせる)」の会意形声。言葉でたのんで、まかせる事。
意味 (1)たくする(託する)。たのむ。ゆだねる。あずける。「託児タクジ」「寄託キタク」(あずけたのむ)「委託イタク」「託送タクソウ」(人にたのんで物を送る)「結託ケッタク」(互いに心を通じ合って事に当たる。多く不正を行うことに使う) (2)[国]かこつ(託つ)。かこつける(託ける)。ことよせる。他のせいにする。「託言タクゲン・かごと」(①他のことにかこつけていう言葉。②ぐち。不平。) (3)[国]ことづかる(託かる)。
宅 タク 宀部
解字 「宀(たてもの)+乇(寄りかかる)」の会意形声。乇は寄りかかっている状態であり、建物の中で背もたれに寄りかかって休む形。甲骨文字では宿泊を意味する動詞として使われ、後、住宅や宅地の意味になった。
意味 (1)いる。おる。おく。定着する。 (2)いえ。すまい。すむ。「住宅ジュウタク」「宅地タクチ」「宅配タクハイ」 (3)[国]たく。おっと。妻が夫を指していう語。
侘 タ・わびしい イ部
解字 「イ(ひと)+宅(住まい)」の会意形声。日本では住まいで閑居(のんびりと暮す)する人の意から、わびる・わびしい意味につかう。また、閑居を楽しむ意から、わび・おもむきの意味が出た。原義は、「人+宅(いる)」で、人が立ち止まる意。
意味 (1)[国]①わびる(侘る)。ひっそりと暮らす。「侘住(わびずま)い」(ひっそりと静かに暮らす) ②わびしい(侘しい)。さびしい。さびしく思う。③わび(侘び)。おもむき。さび。「侘び茶」(簡素静寂の境地を重んじた茶の湯。千利休が完成した) (2)たちどまる。
詫 タ・わびる 言部
解字 日本では、「言+宅(=侘。わびしい)」と解釈して、侘びごとを言う意から転じた、わびる・あやまる意として用いる。原義は、いぶかる・奇怪に思う意だが、どうしてその意味になるのか不明。
意味 (1)いぶかる。奇怪に思う。 (2)[国]わびる(詫びる)。あやまる。「詫び状」
タの音
咤 タ 口部
解字 「口(くち)+宅(タ)」の形声。咤は、口から出るタの音。叱る声を表す。
意味 しかる。「叱咤シッタ」(大声でしかりつける)という語に用いる.
<紫色は常用漢字>
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解字 くつろいだ人が手をひろげて足をなげだし、ものに寄りかかる形の象形(甲骨文字・金文は、宅の字から作成した)。単独で用いられることはなく、「よりかかる・たよる」イメージをもつ。
イメージ
「よりかかる」(托・託・宅・侘・詫)
「タの音」(咤)
音の変化 タク:托・託・宅 タ:侘・詫・咤
よりかかる
托 タク・たくす 扌部
解字 「扌(手)+乇(寄りかかる)」の会意形声。寄りかかる不安定なものを手のひらでうけること。また、物をうける台をいう。
意味 (1)手のひらにのせる。手の上におく。「托鉢タクハツ」(修行僧が鉢(はち)を手のひらにのせて布施の米などを受けること)(2)台。物をうける台。物を支えるもの。「茶托チャタク」(茶碗を載せる台) (3)たよる。あずける。まかせる。(=託)。「托生タクショウ」(他のものにたよって生きる)「一蓮托生イチレンタクショウ」(①死後に極楽の同じ蓮華の上に生を托すること。②最後まで行動・運命をともにすること)
託 タク・かこつける・かこつ・ことずかる 言部
解字 「言(ことば)+乇(=托。まかせる)」の会意形声。言葉でたのんで、まかせる事。
意味 (1)たくする(託する)。たのむ。ゆだねる。あずける。「託児タクジ」「寄託キタク」(あずけたのむ)「委託イタク」「託送タクソウ」(人にたのんで物を送る)「結託ケッタク」(互いに心を通じ合って事に当たる。多く不正を行うことに使う) (2)[国]かこつ(託つ)。かこつける(託ける)。ことよせる。他のせいにする。「託言タクゲン・かごと」(①他のことにかこつけていう言葉。②ぐち。不平。) (3)[国]ことづかる(託かる)。
宅 タク 宀部
解字 「宀(たてもの)+乇(寄りかかる)」の会意形声。乇は寄りかかっている状態であり、建物の中で背もたれに寄りかかって休む形。甲骨文字では宿泊を意味する動詞として使われ、後、住宅や宅地の意味になった。
意味 (1)いる。おる。おく。定着する。 (2)いえ。すまい。すむ。「住宅ジュウタク」「宅地タクチ」「宅配タクハイ」 (3)[国]たく。おっと。妻が夫を指していう語。
侘 タ・わびしい イ部
解字 「イ(ひと)+宅(住まい)」の会意形声。日本では住まいで閑居(のんびりと暮す)する人の意から、わびる・わびしい意味につかう。また、閑居を楽しむ意から、わび・おもむきの意味が出た。原義は、「人+宅(いる)」で、人が立ち止まる意。
意味 (1)[国]①わびる(侘る)。ひっそりと暮らす。「侘住(わびずま)い」(ひっそりと静かに暮らす) ②わびしい(侘しい)。さびしい。さびしく思う。③わび(侘び)。おもむき。さび。「侘び茶」(簡素静寂の境地を重んじた茶の湯。千利休が完成した) (2)たちどまる。
詫 タ・わびる 言部
解字 日本では、「言+宅(=侘。わびしい)」と解釈して、侘びごとを言う意から転じた、わびる・あやまる意として用いる。原義は、いぶかる・奇怪に思う意だが、どうしてその意味になるのか不明。
意味 (1)いぶかる。奇怪に思う。 (2)[国]わびる(詫びる)。あやまる。「詫び状」
タの音
咤 タ 口部
解字 「口(くち)+宅(タ)」の形声。咤は、口から出るタの音。叱る声を表す。
意味 しかる。「叱咤シッタ」(大声でしかりつける)という語に用いる.
<紫色は常用漢字>
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