ひの@答えは現場にあり、です。
きのうに引き続き、今日も北川村小島地区からの現場情報です。
小島バイパスの真ん中をとおる村道との取合せ部分の工事は、道交国(特改)第18-001-3号現場です。
ここも、今回施工分がほぼ終了しています。
こういうコチョコチョした仕事には、気配りとディテールへの理解が欠かせません。
そのためには具体的にどうするかというと、まずは設計図書を信用せず、徹底的に現場の内容を自分の腹に入れる行為を繰り返す。
それは施工図であったり、模型であったり、最近では3Dなんて方法もあるでしょうが、私はまずシンプルに、穴の開くほど図面を見る、現場を見る。
(他人からは何もしてないように見えますが気にしない)
技術屋さんそれぞれでアプローチの仕方は異なるのでしょうが、どのような方法を取るにせよ、とにかく自分の腹(頭ではない)に入れることです。
方法論やテクニックは千差万別。要は、構造物が要求されている機能であるとか、現場の特性であるとか、様々な要因を絡めあわせて理解し、現場にフィットするように変更していくのです。
とかなんとかエラソウなことを、今でこそ言っていますが、そんなこと端(はな)から出来たわけではありません。
私が「土木のしごと」をやり始めたばかりの駆け出しのころ、田んぼや畑や水路やどぶ川などが私の主戦場でした。農業土木といえば聞こえはいいですが、雨にたたかれ、水に追いかけられ、田んぼを這い回る日々でした。
つまり、こういう類の仕事で経験を積み重ねていったわけなのです。
(有り体に言えば失敗を積み重ねた結果、経験と勘が養われていっただけなのですが)
ですから今でも、こういう現場を見ると、血沸き肉踊るというかマニアックに細部を見てしまうというか、
規格値がどうだとかなどより、つくったものが本当に役立つのかどうか、というところに目がいってしまいますね。
(ま、基本的にはどこの現場でもそうですがね)
なんだか、若い技術屋さんへのアドバイスになってしまいました。
こんなパターンもたまには有りかもしれません。
さて、ここの出来上がりを見ての印象。
ハイ、なかなかきちんと気配りが行き届いた工事です。
では明日は、小島バイパスシリーズ第3弾。
北川村温泉前の現場から、です。