土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

エンカクリンジョー

2022年10月07日 | 森林管理道開設事業島日浦線工事

 

 

森林管理道島日浦線工事

擁壁1段目の型枠組み立てが終わりました。

 

発注者監督職員による段階確認。

 

 

 

 

 

といっても

現場に来て

直接見て測って確認

ではなく

遠隔臨場(えんかくりんじょう)。

 

県の出先事務所がある合同庁舎から

クルマで1時間半ほどかかるこの現場。

往復するだけでほぼ半日を費やしてしまいます。

 

そんな山奥の現場だからこそ

事務所にいながら現場を確認することができる遠隔臨場が効果を発揮します。

いわば

本当に遠隔臨場を必要とするのがこの手の現場。

でも

そんな山奥の現場だから

ケータイの電波も衛星の電波も入りずらかったりして

これまでなかなか

実施することができませんでした。

 

なので

この現場で初めて行う遠隔臨場。

 

どうやってやったかって?

いや

じつはある秘策が・・・

 

って言いつつ

色々さまざま検討してたんですが

結局は4G電波をキャッチすることができたので

フツーに問題なくやり取りをすることができました。

 

ところで

この遠隔臨場って呼び名

なんか変な響きがすると感じるのはわたしだけでしょうか。

 

遠隔=遠くへだたっていること

臨場=その場にのぞむこと

 

国土交通省の資料には

遠隔臨場とは、動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)により撮影した映像と音声を Web 会
議システム等を利用して「段階確認」、「材料確認」と「立会」を行うものである

とあり

言葉の意味としてはそれで十分通じるんですが

 

なんていうか

響きが固いというか

美しくないというか

 

じゃあなんて呼べばいいの?

って言われても

まあそれはお国が決めたことですから

遠隔臨場でいいんですけど

なんか個人的には好きになれないんですよね

エンカクリンジョー

という響きが。

 

と言いつつ当社では

エンカクリンジョーどんどんやろうぜと

言い出しっぺはこのわたしで

今日もまた

エンカクリンジョーどんどんやろうぜと

皆にハッパをかけるおじさん。

さしずめエンカクリンジョーおじさんとでも言いましょうか・・・

 

くだらない能書きはこの程度にしておいてマジメな話をすると

 

遠隔臨場

発注者監督職員にとっても

現場でモノをつくる人間にとっても

ムダな時間と労力を減らすことができる

つまり

これまでの仕組みの中で作業と作業のあいだにあった要らないスキマを埋める

とってもよい試みだとわたしは思ってます。

じつはこれICT施工と同じように

その条件がわるい現場キビシイ現場ほど効果が上がります。

だから

電波が入らないからとあきらめずに

なんとかしようとチャレンジしてみる。

結果としてできなかったらその時は仕方ないけど

それですべてがダメだと結論を出すのは早計。

そのチャレンジが突破口になることだってあるんです。

 

なので

どんどんやりましょうよ。

アナタもワタシもエンカクリンジョー。

 

(みやうち)

 

 

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瞬作

2022年10月06日 | 国道493号北川道路柏木工区関連工事

 

 

 

 

北川道路

柏木2号橋工事現場です。

 

海から

奈半利川に沿って上流へと向かい

ということは

山の奥へ奥へと向かう

その奥の方にあるのが1号橋で

手前にあるのは2号橋ってどうよ

と思われる方も多いでしょうが

北川道路は

大きく言うと阿南安芸自動車道という地域高規格道路(自動車専用道)の一部ですから

徳島県阿南市が起点で

高知県安芸市が終点。

だから

徳島側の番号が若くなるわけなんです。

 

何度も説明してますが

今回の工事でここにつくるのは

橋を架ける先がけとしての工事用道路。

 

 

 

 

ちょっと遠くて見ずらいですか?

では近づいてみましょう。

 

 

 

 

下から見上げると

 

 

 

 

この完成イメージでは

細部までつくりこんでないので判別できませんが

路側擁壁(茶色の部分)はすべて大型土のう。

全部で1,000個近くつくらなければなりません。

ということで

ただ今絶賛作成中なのですが

今回あらたに導入したのがコレ。

 

 

 

 

 

 

有限会社ちふりや工業の大型土のう製作治具

「瞬作」です。

 

 

 

 

大型土のう(土嚢) 制作 機械『瞬作®』・大型土のう(土嚢)を瞬作

 

 

では

実際につくってみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

おお!

これはイイ。

 

作業をする人たちにも大好評です。

 

 

 

 

 

ということで

ただ今絶賛製作中。

 

以上

北川道路柏木2号橋工事現場

からでした。

 

(みやうち)

 

 

 

 

 

 

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最後のお願いです!

2022年10月05日 | その他

 

みなさま

最後のお願いです!!

 

っていっても

選挙運動ではありません。

 

 

 

 

「三方良しの公共事業推進カンファレンス2022高知」の開催が

いよいよあさって

10月7日金曜日に迫ってきました。

 

あいにく定員いっぱいとなったため

会場参加はできませんが

オンライン同時配信をしますのでWebによる視聴は可能です。

 

申込みはコチラのフォームから

↓↓

https://www.sanpouyoshi.jp/forum/

 

今回のテーマは

「地域で考え地域で実践する担い手づくり」。

 

高知工科大学で

リスク・モチベーション構造

(人々が自分が感じる不安(リスク)を適切に認知し

内発的モチベーションを高めていくための構造)

を研究されている渡邊教授に

「地域建設業におけるやりがいと人づくり」

と題した基調講演をしていただいたあと、

 

四国各地で

従来の枠組みを取り払い

あしたにつながるユニークな取り組みを行っている事例を

発表してもらいます。

 

まずトップバッターは高知県立安芸桜ヶ丘高校。

継続的な定員割れに悩むなか

「地元企業と連携した土木人材の育成」を目指して奮闘努力してきた先生が

その歩みを発表します。

 

つづく有限会社高木建設は、

徳島県美馬市の小さな建設会社であるにもかかわらず

大卒新入社員が相次ぎ

しかもその中には県外からの入職者も複数名いるという企業。

今回は「地域と共にリクルート」と題して

広報担当の女性社員に

その秘密(?)の一端を発表してもらいます。

 

3番目の発表社は高知県四万十市の植田興業株式会社。

ここもまた小さな企業ではありますが

高知県西部では知らないものがいないという実力を備えた建設会社です。

「どうやったらあんなによい若手社員が育つの?」

とみんなが不思議がるその秘訣は

どうやら

「昭和のスピリット」と「令和の方法論」のハイブリッドにあったようです。

昭和側を代表する社の重鎮がそれを明らかにしてくれます。

 

そして事例発表のトリは

徳島県牟岐市の株式会社大竹組。

いわずと知れた

第2回アイコンストラクション大賞受賞企業です。

ICTを軸に若手の登用を積極的に図ったことが

会社全体の働き方を変え

さらには売上げのアップにもつながった。

という取り組みを現役バリバリの現場技術者が発表してくれます。

 

いずれも

あえて四国ローカル

しかも県庁所在地から遠く離れたところでがんばる人たち

という顔ぶれです。

 

そして最後には

業界の裏も表も知り尽くし酸いも甘いもかみわけた

日刊建設通信新聞社顧問西山英勝氏にコーディネイトをお願いし

基調講演者である渡邊教授

それと事例を発表してくれた団体企業からは

事例発表者ではなく経営幹部に登壇してもらい

基調講演や事例発表を踏まえ

あしたに向けた議論を展開してもらう予定です。

 

冒頭の繰り返しになりますが

あいにく定員いっぱいとなったため会場参加はできません。

しかし、オンライン同時配信をしますのでWebによる視聴は可能です。

 

申込みはコチラのフォームから

↓↓

https://www.sanpouyoshi.jp/forum/

 

みなさま

ぜひお見逃しのないよう。

ふるってご参加ください。

 

(みやうち)

 

 

 

 

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みんなで力を合わせて素敵な曲線にしようよ。

2022年10月04日 | 森林管理道開設事業島日浦線工事

 

森林管理道島日浦線工事

路側擁壁の型枠を組み立て始めました。

 

 

 

 

どうです?

きれいなカーブでしょ?

 

 

 

 

なぜでしょう?

 

単曲線しかり

クロソイド曲線しかり

放物線しかり

 

とかく土木屋というやつは

曲線に萌える傾向が強くあります。

 

曲線に萌えなければ土木屋ではない。

と言えば

いささか大げさでしょうか?

 

でもわたしは

けっして言い過ぎではないと思ってます。

 

曲線萌え上等

カーブフェチ上等

さあ

山下達郎『アトムの子』のメロディーに乗せ

みんなで歌ってみましょう!

 

みんなで力を合わせて

素敵な曲線にしようよ

どんなに大人になっても

僕等はカーブの子供さ

 

では \(^o^)/

 

(みやうち)

 

 

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「勝手にICT林道工」調査 from トーキョー

2022年10月03日 | 森林管理道開設事業島日浦線工事

 

森林管理道島日浦線工事

コンクリート擁壁の床掘りのあと

基礎材となる栗石の敷き均しが終わりました。

 

 

 

 

今日から

この丁張りにしたがって型枠を組み立てていきます。

山を切る作業はチョーハリレスで行いましたが

今回は従来のように細かく丁張りを入れてます。

 

どうして?

と現場担当者にたずねると

理由はふたつ。

 

ひとつはコンクリート擁壁の基礎が栗石なので凸凹なため

現地に落とした擁壁の位置が狂いやすく

しっかりとした目安にならないため。

もうひとつは

どのようなカーブになるのかを

現地に落としたもので皆に確認してもらうため。

 

ナルホド

いいじゃないですか。

その手法が古い新しいにかかわらず

ひとつのやり方にこだわるのは褒められたものではありません。

現場は生き物。

イチバンの悪は執着する心です。

その場その時の状況に応じて臨機応変に。

これが土木屋にとってもっとも大切な心がまえです。

 

 

そうそうそういえば

先週末、この現場にお客さんがありました。

 

 

 

花のお江戸、首都東京から、わざわざ高知へ。

しかもこの辺境の山の中へ来た目的は何だったかというと

林道工事でのICTの活用についての調査。

 

なんでも某国某発注機関の密命を帯びて

森林土木工事でのICT活用事例を調査している最中に

この「現場情報」にたびたび登場する

「勝手にICT林道工」というキーワードに遭遇し

興味を持って来てくれたとのこと。

 

まあそれにしても

ケータイの電波も入りずらいこの山奥に

はるばる花の東京から

ようこそいらっしゃいました。

「調査員」のおふたり様

どうもご苦労さまでした。

 

あいにく

お目当ての切土工が終わったばかりで

重機が稼働している実際を見てもらうことはできなかったんですが

どんなふうな仕組みを使って

どんなふうに作業をしているかを

昨年度完成済み箇所で説明したので

雰囲気はつかんでもらったんではないでしょうか。

(と担当者が申しております)

 

 

 

 

 

そんなことなどもありながらの森林管理道島日浦線工事。

今日からコンクリート擁壁の型枠組み立て。

初コン(現場で最初の生コン打ち)は

今週金曜日の予定です。

 

(みやうち)

 

 

 

 

 

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