先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

開拓記念館を国立博物館に 新館長の堀達也氏が構想

2010-04-12 | 日記
(北海道新聞 04/11 10:32)
 道が北海道開拓記念館(札幌市厚別区)を2014年度までに改装して整備する総合博物館「北海道ミュージアム(仮称)」に関連して、将来はさらに拡充して「国立博物館」を目指す構想が浮上している。国立博物館は全国に7カ所あるが東北以北にはないため、アイヌ民族の文化など北海道固有の歴史や文化を目玉に据え、国に働きかけることを検討する。
 4月から記念館長に就任した堀達也前知事が、北海道新聞の取材に明らかにした。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/225588.html

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アイヌ文化の担い手を育成する文化学部「ウレシパ・プロジェクト」が始動

2010-04-12 | 日記
(札幌大学 2010/04/09)
札幌大学文化学部では、2010年4月からアイヌ文化の担い手育成を目的とする全国初のユニークな教育プログラム「ウレシパ・プロジェクト」をスタートさせました。
 「ウレシパ」とは「育て合う」という意味のアイヌ語です。毎年一定数のアイヌの子弟を受け入れて未来のアイヌ文化の担い手として育成し、合わせて大学内に多文化共生コミュニティーのモデルを創り出す仕組みを整えていきます。
 今年度は6人のアイヌ子弟が、ウレシパ・プロジェクトの中核を担うウレシパ奨学生として入学しました。
 ウレシパ奨学生は、北海道の先住民族であるアイヌの子弟が、自民族の文化や歴史を学び、その成果を社会に発信していく使命を持った学生です。この学生には授業料相当額を奨学金として給付し、経済的な支援も行います。
 4月7日(水)から春学期の授業が開始され、アイヌ研究に関する授業も始まりました。ウレシパ奨学生たちも7日から始まった「入門アイヌ語」から早速授業に参加し、アイヌ文化について学んでいます。
 現在NHKがウレシパ・プロジェクトに密着し、ウレシパ奨学生たちの学びの様子を取材しています。これらの模様は、4月17日(土)、「おはよう北海道 土曜プラス」(午前7:30~8:00)内と、5月9日(日)、「週刊こどもニュース」(午前8:05~8:35)内にて放送される予定です。ウレシパ奨学生たちの学びの様子をぜひご覧ください。
※文化学部「ウレシパ・プロジェクト」の詳細を以下のページでご説明しています。合わせてご覧ください。
■平成22年度から「札幌大学文化学部ウレシパ・プロジェクト」を実施
http://www.sapporo-u.ac.jp/whats-new/100409_ureshipa.html

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カムイの言霊(ことだま)

2010-04-12 | 日記
(朝日新聞 2010年04月09日)
■「カムイの言霊(ことだま) 物語が織り成すアイヌ文様」
 チカップ美恵子《著》
   ◇
■生命への畏怖 世界観語る
 2月に亡くなったアイヌ文様刺繍(ししゅう)家、チカップ美恵子さんの遺作となったエッセー集だ。生まれ育った道東の土地や身の回りにあるアイヌ語名の意味・由来に始まり、数多くの歌や詩、昔話や神話、逸話などアイヌ民族の多様な物語=文化が、チカップ(鳥)が大空を舞うような自由な筆致でつづられている。
 アイヌ語でサケは「カムイ・チェプ=神の魚」。「チエプ(魚)」は「私たちが食べる物」の意味もあり、それらがいかに豊富にあったかが分かるという。そして、カムイであるヒグマやシマフクロウなどの動物と人間が織り成す心豊かな物語の数々。そこから伝わるのは「森羅万象に宿る生命。それに対する畏怖(いふ)」というアイヌ民族の世界観だ。
 著者は、アイヌ民族復権運動の父と呼ばれた伯父の山本多助エカシ(長老)と詩人の母、伊賀ふでさんからアイヌ文化を吸収して育ち、自分の役割はそれを語り継ぐことだと記す。本書の所々には、戦争と自然破壊をやめない現代社会への痛烈な批判も登場する。美しい刺繍の創作家である一方で、自身の写真を巡る「肖像権裁判」で民族差別を告発した著者の誇りと強さを感じさせる。
 企業の社内報の連載を再編・加筆した本書は、著者が亡くなる直前に完成した。61歳での死は心から惜しまれる。
(現代書館・1890円)
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000831004090001

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道アイヌ協会が会計適正化へ改善策 外部監査や倫理規程 道は助成再開へ

2010-04-12 | 日記
(北海道新聞 04/07 11:02 更新)
 北海道アイヌ協会の文化伝承事業などで不適切な会計処理が相次いで発覚した問題で、同協会は6日、外部監査の導入など再発防止に向けた改善策を取りまとめた。これを受け、道は補助金の支出先となっているアイヌ文化振興・研究推進機構を通じたアイヌ協会などに対する助成事業を再開する方針を決めたが、不適切な会計処理の大半を占めた釧路支部を当面、再開の対象外とした。
 改善策は、6日の道議会環境生活委員会で報告、了承された。
 改善策には《1》外部監査の導入《2》協会理事ら本部役員による各支部の指導徹底《3》倫理規程の制定-などを盛り込んだ。また、協会支部などが実施する伝承事業へ助成を行う同機構も改善策を取りまとめ、助成事業の審査基準の明確化や旅費など経費の見直しを行うことにした。
 道の調査によると、同機構による過去6年間の助成事業では約550万円の不適切事例が確認され、協会釧路支部が関与した事業がほとんどを占めた。このため、道などは今年2月から執行停止していた助成事業の再開に際し、釧路支部など道東の7団体を対象から除外した。
 一方、道教委が協会に委託してきた文化伝承事業については、不適切な会計処理の有無を追加調査をしている段階で、事業再開のめどは立っていない。
 道アイヌ協会は「釧路支部の再建を含め改善策に取り組んでいきたい」とコメントした。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/224831.html

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枝幸の開拓計画一目で オホーツクミュージアムに100年前の入植区画図

2010-04-12 | 日記
(北海道新聞 04/08 15:07)
 【枝幸】約100年前の大正期に道庁が発行した枝幸地方の地図が、歌登地区の旧家からオホーツクミュージアムえさしに寄贈された。現在と比べて北見幌別川下流域の湿原がどれだけ消失したかなど、環境の変化が一目で分かるほか、文化財保護への当時の考え方も垣間見える内容だ。(寺林正郁)
 寄贈された地図は6枚で、いずれも開拓計画を示した「植民地区画図」。1913年(大正2年)~17年にかけて発行され、下幌別(北見幌別川下流域)、ケモマナイ、パンケナイなど5地域を縮尺2万5千分の1で掲載し、正確な測量に基づいた入植区画が記されている。
 16年発行の下幌別の地図を見ると、北見幌別川は現在より大きく蛇行。下流域は湿原を示す記号の「=」で囲まれ、現状との比較で約100年間で湿原の9割以上が失われたと分かるという。
 学校用地とみられる公共用地、墓地予定地なども書き込まれ、同ミュージアムの高畠孝宗学芸員は「当時の都市計画や入植状況が分かる」と話す。今では人跡未踏の原野に見える場所も細かく区画されており、かつて集落があったことや、奥地にまで入植が計画されていたことがうかがえる。
 一方、同川下流域のアイヌ民族のとりで跡「チャシ」の周囲について、開発できない国有地と位置づけており、高畠学芸員は「守っていこうという意識があったと考えられる。文化財保護のさきがけで、むしろ戦後より進んでいたとも言える」と語る。
 今回は6枚の地図と共に、当時一般的だった地図記号の意味を示す「凡例」も同ミュージアムに贈られた。記号は現在とは違い、例えば川に関するものだけで、「車が渡れる」「馬が渡れる」「人が渡れる」「渡し船がある」など36種。有事の際の部隊移動を念頭に置いたとみられ、時代背景が伝わってくる。
 高畠学芸員は、これらの地図について「マチづくりの歴史を知る基礎資料。現在の地図とも比較し、植生調査などにも生かしていきたい」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/225121.html

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