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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

【白老】アイヌ語の方言編 初の辞典編さん

2010-04-05 | 日記
(苫小牧民報 2010年 4/3)
 白老町民グループ「楽しく・やさしいアイヌ語教室」が、初の辞典「アイヌ語 白老方言の研究」を作った。3人の古老が残した書物から、代表的な言葉を拾った。代表の大須賀るえ子さん(69)は「先祖が残した大切な言葉を守る一助になれば」と話している。
 一つの言葉を、ローマ字表記と、日本語訳、例文付きで五十音順にまとめた。他の地方と共通する方言が多いが、「イトゥパモシリ」(あの世)など他地域の方言辞典には無い言葉も収録している。
 アイヌ三大歌人の一人、森竹竹市氏(1902~76年)の遺稿や、長年、白老でアイヌ語教室の講師を務めた松永たけ氏(1912~96年)の口述を掲載した資料などを参考にした。製作は200冊。アイヌ文化振興・研究推進機構の助成を受けた。
 白老方言はこれまで、学者たちの間でほとんど注目されなかったという。大須賀さんはその理由を、「白老は早くから和人との混住が進み、アイヌの人々が和人の文化に慣れようとした影響が大きい」と話す。このため、アイヌ語に本来無い濁音を含む言葉が目立ち、アイヌ語を話せる人や口承文芸「ユーカラ」の数も少なかった。
 大須賀さんは「言葉は時代とともに変容する。このままでは白老方言が消えてしまう」と、危機感を抱いていたという。まとめてみると、日高の沙流方言と共通する言葉が多かった。「昔の人の流れを読み取ることもできた」とも。
 139ページ。収録方言は約2000語。それでもほんの一部といい、今後は加筆した第2版の製作も考えている。来年には、日本語の逆引き版も製作する予定だ。辞典は、町立図書館で貸し出し・閲覧できる。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10040301.html

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登別の寺口さん 道内三角点5000カ所を冊子に 地形図不記載の名称調査

2010-04-05 | 日記
(北海道新聞04/03 14:40)
 【登別】市内の山岳ガイド寺口一孝さん(64)が、測量のため国が山頂などに設置した道内約5千カ所の三角点の点名などを調べ、冊子にまとめた。一般的な地形図には載っていない峰などの名前が分かり、登山愛好者から喜ばれている。(井上雄一)
 多くの登山者が使う国土地理院の2万5千分の1地形図は、三角点の位置と標高を記載しているが、名称は鷲別岳(室蘭岳)など各地域で有名な山しか載せていない。寺口さんは「地図に名前はなくても、登った山の名を知りたい」と考え6年前、調査に着手した。
 国土地理院ホームページのデータベースを活用、例えば室蘭岳の北西約4キロ、標高662メートルの峰に設置された三角点の名前は「牛舎奥」-など、点名を1カ所ずつ把握していった。国土地理院によると、点名は設置時に地元で聞き取りした山の呼び名を付けている。
 寺口さんは、それぞれの山や峰のアイヌ語名とその由来も文献などで調べ掲載。これと別に、山や峰の名称を書き込んだ地図も製作した。室蘭山岳連盟の西城信義会長は「地道な作業の成果。登った山の名前を知ることができる貴重な資料」と評価している。
 A4判で490ページ。100部作製、登山仲間らに配布した。寺口さんは「さらに細かい情報を盛り込めるよう調査を続ける」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/224260.html

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ひと交差点:知里幸恵のめい、横山むつみさん /北海道

2010-04-05 | 日記
 ◇幸恵の生涯を伝えたい
 「アイヌ神謡集」を残したアイヌ民族、知里幸恵(1903~22年)の記念館を建設するNPO法人・知里森舎理事長で、幸恵のめいの横山むつみさん(62)。「春の大型連休後の着工が決まり、ようやくこぎつけたかと思うと、うれしい」と喜びもひとしおだ。
 建設地は、幸恵の生家があったヌプルベッ川(登別川)のほとり(登別市登別本町2)。木造一部2階建て178平方メートルの小体な造りになる。2002年設立の建設募金委員会(作家・池澤夏樹代表)に寄せられた浄財が充てられ、幸恵の命日に当たる9月18日までの完成を目指す。
 アイヌ神謡集の初版本、草稿ノート4冊の復刻版、日記帳、書簡類、通知箋(せん)など約300点を展示するほか、多目的室を設ける。横山さんは「幸恵の生涯や業績を未来に伝え、地元も含め多くの支援に応えられる愛される記念館にしたい」と責任の重さもかみしめる。【新庄順一】
毎日新聞 2010年4月3日 地方版
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100403ddlk01070060000c.html

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不適切会計新たに75件、道アイヌ協会

2010-04-05 | 日記
(釧路新聞 2010年04月03日)
北海道アイヌ協会(加藤忠理事長)の不適切な会計処理問題をめぐり道は2日までに、同協会釧路支部が実施したり、同支部が関係した事業のうち、75件について新たな不適切処理を確認した。道は補助金を支出している財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)に対し、追加返還を求める方針。また、同支部がアイヌ文化を発表していた国際民族文化祭(ミンタラ)も中止されることが2日、分かった。
http://www.news-kushiro.jp/news/20100403/201004031.html

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アイヌ民族初の北大先住民研准教授誕生 白老の博物館から転身

2010-04-05 | 日記
(北海道新聞 04/03 10:16 更新)
この春から北大の准教授として教壇に立つ北原さん
 アイヌ文化研究の分野で、アイヌ民族としては故萱野茂氏以来の博士号を受けた北原次郎太さん(34)=札幌市在住=が、この春からアイヌ民族では初めて、北大アイヌ・先住民研究センター(札幌)の准教授として教壇に立つ。北原さんは「次世代を担う学生に民族が歩んだ歴史や誇りを伝えたい」と意気込んでいる。
 北原さんは東京生まれ、埼玉育ち。母方の祖母が樺太地方のアイヌ民族だったことから、その文化に興味を持ち北海学園大で学んだ。千葉大大学院に進み、2005年から胆振管内白老町のアイヌ民族博物館で学芸員として勤務。07年、神に言葉を伝える祭具イナウ(木幣)の研究で千葉大から博士号を受けた。
 北大准教授就任は北大からの要請。3月末で同博物館を退職、4月1日付で就任した。
 北大アイヌ・先住民研究センター長の常本照樹教授は北原さんの准教授就任について「自民族による文化研究は大きな意義がある。当事者の口から語られる講義は学生にとって貴重な機会になるはず」と期待している。<北海道新聞4月3日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/224211.html

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