(読売新聞2010年4月26日 )
5月3日から米・ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせ、県内からも核兵器廃絶運動に取り組む県原水協理事長の伊谷周一さん(81)ら3人が近く訪米し、国連本部前でのデモ行進などで核兵器のない世界の実現を訴える。オバマ米大統領が昨年、プラハ演説で同じ理想を掲げ、ノーベル平和賞を受賞後、初めて開かれる同会議。伊谷さんは「年を取り、海外での活動はこれが最後になるかもしれない。核廃絶の動きを精いっぱい後押したい」と意気込んでいる。
伊谷さんらは、原水爆禁止日本協議会が派遣する「NPT要請団」(約1500人)に参加。核廃絶を求める国内約650万人分の署名を会議に提出するほか、アメリカや各国の平和団体と交流もする。
伊谷さんは陸軍経理学校受験のために訪れた広島市で被爆。戦後は鳥取市内で貸衣装店を営みながら、国内外で被爆証言を重ね、2006年からは全国に分灯された「原爆の火」の保存状況の調査も進めてきた。
5月2日にニューヨーク中心部で各国の平和団体が行うデモ行進には、「しゃんしゃん傘」のミニチュアを手に加わる。傘踊りは雨ごいが起源。伊谷さんは「核戦争の火種を消す雨を呼ぶ傘」として、これまでにも被爆体験を語るために訪れた各国の自治体や平和団体に託してきた。
さらにネバダ州の核実験場を視察し、実験による環境汚染に苦しむ先住民と交流する。
高齢化で海外に出かけられる被爆者が少なくなる中、伊谷さんは「一人でも多くの人に体験を伝え続けるのが私の使命。核の拡散防止ではなく、撤廃の条約が実現するように訴えてきたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20100425-OYT8T00721.htm
5月3日から米・ニューヨークで開かれる核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせ、県内からも核兵器廃絶運動に取り組む県原水協理事長の伊谷周一さん(81)ら3人が近く訪米し、国連本部前でのデモ行進などで核兵器のない世界の実現を訴える。オバマ米大統領が昨年、プラハ演説で同じ理想を掲げ、ノーベル平和賞を受賞後、初めて開かれる同会議。伊谷さんは「年を取り、海外での活動はこれが最後になるかもしれない。核廃絶の動きを精いっぱい後押したい」と意気込んでいる。
伊谷さんらは、原水爆禁止日本協議会が派遣する「NPT要請団」(約1500人)に参加。核廃絶を求める国内約650万人分の署名を会議に提出するほか、アメリカや各国の平和団体と交流もする。
伊谷さんは陸軍経理学校受験のために訪れた広島市で被爆。戦後は鳥取市内で貸衣装店を営みながら、国内外で被爆証言を重ね、2006年からは全国に分灯された「原爆の火」の保存状況の調査も進めてきた。
5月2日にニューヨーク中心部で各国の平和団体が行うデモ行進には、「しゃんしゃん傘」のミニチュアを手に加わる。傘踊りは雨ごいが起源。伊谷さんは「核戦争の火種を消す雨を呼ぶ傘」として、これまでにも被爆体験を語るために訪れた各国の自治体や平和団体に託してきた。
さらにネバダ州の核実験場を視察し、実験による環境汚染に苦しむ先住民と交流する。
高齢化で海外に出かけられる被爆者が少なくなる中、伊谷さんは「一人でも多くの人に体験を伝え続けるのが私の使命。核の拡散防止ではなく、撤廃の条約が実現するように訴えてきたい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20100425-OYT8T00721.htm