先住民族関連ニュース

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【白老】アイヌ舞踊を上海万博で披露へ

2010-09-01 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年 9/1)
 白老町のアイヌ民族博物館のアイヌ古式舞踊の踊り手たちが1日、中国の上海万博に参加するため、空路現地入りした。上海万博日本館で開かれる「北海道の日」(9月3~5日)に登場し、地元観光業者へのプロモーションも予定している。
 上海入りしたのは踊り手(11人)と、町役場、白老観光協会の職員を含め17人。登別、室蘭も含めた北海道登別洞爺広域観光圏協議会の戦略的事業による訪問だ。
 日本館特設ステージでアイヌ古式舞踊の公演を3日間、計5回開催する。樺太アイヌの弦楽器「トンコリ」の演奏と、湿原に舞う鶴を模した女性の踊り「サロルンチカプリムセ」、亡くなった熊の霊を神の元へ送り届ける輪踊り「イヨマンテリムセ」など約30分の構成で、ほかにも、観客へのサービスとして一緒に踊りを体験する演出や、伝統楽器「ムックリ」のプレゼントも用意している。
 また、アイヌ文化PRブースを設置し、民族衣装の展示やプロモーションDVDの上映、アイヌ文化を紹介する中国語のパンフレットも配布する。
 2日には上海市内の旅行会社6社を訪問し、アイヌ文化以外にも食・温泉・自然を含めた総合的な観光地としての魅力を売り込む予定だ。
 踊りのリーダー山丸郁夫伝承課長は「われわれのアイヌ古式舞踊が(1970年の)大阪万博に出演したことを契機に、白老は観光客が増えた。今回も、中国の方々に良いアピールができたら」と意気込みを語っている。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10090102.html

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来月伊達で日本人類学会大会、7年ぶりに開催

2010-09-01 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年9月1日(水)朝刊】
 第64回日本人類学会大会(大会長・大島直行伊達市噴火湾文化研究所長)が10月1~3日、伊達市松ヶ枝町のだて歴史の杜カルチャーセンターで開かれる。日本人類学会(会長・金澤英作日本大学松戸歯学部教授)の大会が伊達市で開催されるのは平成15年の第57回以来7年ぶり。全プログラムを一般公開する。
 主催は日本人類学会、同大会実行委員会。噴火湾文化研究所の支援組織「かけはしの会」、伊達市観光連盟などが協力し、大会プログラムの進行をサポートする。出席する学会関係者は153人。一般市民の聴講はすべて無料。
 記念講演会は1日午後6時から、カルチャーセンター大ホールで開かれる。演題は「我々は背広を着た縄文人である 彼らの教えに学ぶ」。鹿児島大学大学院医歯学総合研究科の丸山征郎教授が講演する。
 特別シンポジウム「アイヌ人骨研究の将来―その起源と生活史を巡る最近の話題」は3日午後1時~3時半の日程で開催。金澤会長の趣旨説明に続き、第1部「アイヌ研究を巡る最近の話題」、第2部「先住民人骨を巡る最近の諸事情」をテーマに学会員が研究成果を発表する。
 骨考古学分科会シンポジウム「骨考古学から見た古代蝦夷(えみし)・隼人」は2日午前9時に開会。東北学院大学文学部の熊谷公男氏による基調講演「蝦夷とは何か―文献史学の立場から」に続き、パネリストの発表と質疑応答で研究テーマを掘り下げる。
 歓迎レセプションは2日午後6時半から、洞爺湖に浮かぶ遊覧船「エスポアール」内で行われる。
 問い合わせは大会事務局の噴火湾文化研究所(電話0142・21局5050番)へ。
(伊藤教雄)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/09/01/20100901m_06.html

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室蘭工大と本社共催、日本刀テーマの講座スタート

2010-09-01 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2010年9月1日(水)朝刊】
 室蘭工業大学(佐藤一彦学長)と室蘭民報社は共催で、31日から室蘭市山手町のNHK室蘭プラザμを会場に5回シリーズの公開講座・日本刀の科学をスタートさせた。
 日本刀をテーマにした講座は3回目で29人が受講した。講師は元文化庁刀剣登録審査委員・鳥羽達一郎氏、日鋼室蘭製作所瑞泉鍛刀所刀匠・堀井胤匡氏、同大教授・臺丸谷政志氏の3人。
 この日、受講者は高い技術で製造されている日本刀に触れながら歴史を中心に学んだ。堀井氏は「目に見えないところに神経を使わなければ良い仕事はできない」と日本刀の取り扱いを説明した。
 講座は9月7日に製作技法や日本刀と日本文化を講義し、11日は同製作所瑞泉鍛刀所を見学、14日は日本刀の科学的に探る。最終日の28日は各種日本刀を鑑賞する。
 室蘭民報社と同大は10月~来年2月に「先住民族アイヌと日本社会の未来」と題した講座を開講する。
(佐藤重伸)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/09/01/20100901m_04.html

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差別と向き合い、アイヌ語で賛美歌 ジャズ歌手熊谷さん

2010-09-01 | アイヌ民族関連
(朝日新聞 2010年9月1日)
 首都圏に暮らすアイヌの人たちを追った記録映画「TOKYOアイヌ」が完成した。5日から横浜市で試写会がある。映画の最後を飾るのは、同市在住のジャズ歌手、熊谷たみ子さんがアイヌ語で歌う賛美歌「アメイジング・グレイス」。50代を迎え、自身がアイヌ民族であることを活動の場で初めて宣言し、歌を通して生い立ちと病気に向き合っている。3日には赤坂でライブがある。
 ♪カムイ レン カイネ ソンノ ピリカ フミ ネ(アメイジング・グレイス=すばらしき神の恵み とても美しい音だ)。
 有名な歌い出しに、アイヌ語のカムイ(神)という言葉を入れた。
 熊谷さんは北海道本別町生まれ。アイヌ民族は同化政策で言葉や文化が奪われ、差別や偏見が根強く残った。熊谷さんも小学生になると、いじめられた。中学卒業後、東京で就職したのは、東京ではアイヌ民族かどうか誰も気にしないと思ったからだ。
 渋谷でスカウトされ、70年代に20歳で立木(たちき)マリの芸名で歌手としてデビュー。しかし公演で札幌市に来たとき、プロデューサーの言動から相手がアイヌ民族を意識していると気づいた。「日本ではまたつらい思いをする」と思い、米国に渡り1カ月過ごした。
 米国では黒人音楽を源流の一つとするジャズの哀調にひかれた。黒人が差別された歴史がアイヌ民族の歩みと重なって思えた。帰国してジャズ歌手として再出発した。
 首都圏でアイヌ民族の集まりにも参加するようになり、昨年末、求めに応じてカラオケで「アメイジング・グレイス」を歌った。歌声に感動した仲間から「アイヌ語で歌ったら?」と提案され、歌詞をアイヌ語に訳してもらった。これを知った「TOKYOアイヌ」の関係者が、映画に使いたいと申し出た。
 映画は、首都圏で暮らし、アイヌ民族としての生き方を模索する人たちへのインタビューを軸に構成。6月に横浜市であったアイヌ民族のイベントで曲を初披露した熊谷さんの歌声が、最後を飾る。
 アメイジング・グレイスは18世紀、米国で奴隷商人としての生き方を悔いて牧師になった英国人ジョン・ニュートンが作った。〈かつて迷えし者が今見出(みいだ)され、闇を出(い)でて光の中にいる〉という意味の歌詞を、熊谷さんはアイヌ語で〈カムイがいるおかげで今は先祖の生き方、アイヌの生き方が好きだ〉と歌う。
 3年前に大腸がんが見つかり、昨年4月に余命1年と宣告された。「アイヌ民族として生きる自信を教わったこの曲に、私の命を吹き込みたい」と語る。
 熊谷さんのライブは3日午後7時半から、赤坂のバードランド(03・3583・3456)で。映画の完成試写会は5~12日、横浜市港北区のスペース・オルタ(045・472・6349)である。(木村英昭)

http://mytown.asahi.com/areanews/tokyo/TKY201008310458.html

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民族共生の象徴空間整備 調査費1500万円計上

2010-09-01 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 09/01 06:37)
 内閣官房アイヌ総合政策室は31日、各省庁の2011年度予算概算要求のうち、アイヌ政策関連分を集計し、公表した。総額は10年度当初予算比6%減の10億2100万円。新規要求の目玉は民族共生の象徴空間の整備に向けた調査費で、国土交通省が1500万円を計上している。
 ほかに新規事業は、アイヌ文化の体験・交流に関する外国語版パンフレットの作成・配布に500万円(国交省)、全国の博物館などが保管するアイヌ語の音声資料の実態調査に800万円(文部科学省)を要求した。
 アイヌ総合政策室は要求総額が当初予算を下回ったことについて「象徴空間の整備など大型事業は本格実施されていないが、有識者懇談会が昨年まとめた報告書に沿った政策を着実に実施する要求になっている」と説明している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/248911.html

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【白老】台湾原住民の若者たちがアイヌと交流

2010-09-01 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年 8/31)
 原住民文化の再生に取り組む台湾の若者グループが30日、白老町を訪れ、アイヌの人たちと文化伝承活動を中心に意見交換した。
 台湾のパイワン族とアミ族の血を引く若者4人で、台湾行政院の国際交流プロジェクトに参加して、訪問した。
 アイヌ民族博物館で、職員や担い手研修生たちと意見交換した。台湾の若者たちは、少数民族「ルカイ族」の文化再生活動として、集落を子供たちの文化体験の場に開放したり、石造りの伝統家屋を復元する取り組みを紹介。ただ、▽昨夏の台風で多くの伝統家屋が流出したり、高齢の伝承者が亡くなった▽再生活動が土地利用や資金の面で政府の規制を受け、原住民族の意思を反映しにくい▽文化の保存、記録の方法が確立されていない―などの課題がある、とも。
 アイヌ民族博物館の村木美幸副館長は「若者が中心となり文化復興に取り組むことは、アイヌ民族にとって長年の課題。皆さんの活動は新しい動きとして注目している」と話した。
 一行は館内の展示や古式舞踊公演も見学し、博物館の経営や伝承の方法について理解を深めたほか、地元のアイヌの人々とも懇談し、交流を図った。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10083102.html

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かるたや刺しゅう、博物館活用 アイヌ民族の学習 北教組が推進指針

2010-09-01 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 08/31 10:35)
 北教組は、職場討議資料として「『アイヌ民族の学習』をすすめるための指針」を初めて作成した。指針を全組合員に配布し、アイヌ民族の歴史や文化に関する学習について各職場で討議し、授業に取り入れていく。
 指針は、民族差別をなくす人権教育と、先住民族の歴史や文化を尊重する視点から、アイヌ民族学習の必要性を指摘。実践方法として、アイヌ語かるた、アイヌ文様の切り絵や刺しゅう、博物館・資料館の利用などを紹介している。
 北教組アイヌ民族に関する人権教育検討委員会の平山裕人委員長(小樽市立北手宮小教諭)は「道内の子供たちはアイヌ民族について教科書の記載が少ないこともあり、ほとんど知らない。北海道の教職員として教える義務がある」と強調。北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「民族の子供たちも民族文化を学校で教わると勇気と自信につながる」と指針作成を歓迎した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/248803.html

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