(東京新聞 2010年9月28日)
アイヌ民族の民具や工芸品を集めた「アイヌ-美を求める心」が川崎市市民ミュージアム(中原区等々力一)で開かれている。アイヌ文化独特の文様やデザインにスポットを当てた。併せて尾張徳川家が収集した関連資料も初公開している。
展示されているのは衣料、装飾品、食器など、アイヌ民族の身の回り品約三百点。渦巻きや幾何学的な文様を施し、祭祀(さいし)の時に着用した羽織は四十五点あり、家族ごとに異なるデザインを比較して鑑賞できる。
尾張徳川家関係資料は、第十九代当主義親が収集した約五十点。義親は大正時代、徳川家の入植地だった北海道南部の八雲町で、地元の人と交流を深めた。今回は、義親がヨーロッパ土産をモデルにアイヌの人たちに作らせた木彫りのクマも紹介。この地方の伝統工芸品として定着する「熊彫」の原型になったものという。
十一月七日まで。観覧料は一般三百円。問い合わせは同ミュージアム=電(754)4500=へ。
(栗原淳)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20100928/CK2010092802000046.html
アイヌ民族の民具や工芸品を集めた「アイヌ-美を求める心」が川崎市市民ミュージアム(中原区等々力一)で開かれている。アイヌ文化独特の文様やデザインにスポットを当てた。併せて尾張徳川家が収集した関連資料も初公開している。
展示されているのは衣料、装飾品、食器など、アイヌ民族の身の回り品約三百点。渦巻きや幾何学的な文様を施し、祭祀(さいし)の時に着用した羽織は四十五点あり、家族ごとに異なるデザインを比較して鑑賞できる。
尾張徳川家関係資料は、第十九代当主義親が収集した約五十点。義親は大正時代、徳川家の入植地だった北海道南部の八雲町で、地元の人と交流を深めた。今回は、義親がヨーロッパ土産をモデルにアイヌの人たちに作らせた木彫りのクマも紹介。この地方の伝統工芸品として定着する「熊彫」の原型になったものという。
十一月七日まで。観覧料は一般三百円。問い合わせは同ミュージアム=電(754)4500=へ。
(栗原淳)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20100928/CK2010092802000046.html