苫小牧民報 (2015年 7/20)

「カムイトノト」のPRをする野本館長(左)と田中酒造の田中社長(右)
白老町のアイヌ民族博物館は17日、小樽市の田中酒造(田中一良社長)と共同開発したアイヌ伝統の酒「カムイトノト」を発表した。原料のヒエと米こうじを発酵させたにごり酒で、ほどよい酸味が特徴。8月8、9日に開催する特別企画2015ポロトコタンの夜で300ミリリットル入りボトル(1080円)を限定販売、10日以降は館内のカフェでグラス販売する。同館の野本正博館長は「アイヌ文化の新たな情報発信につながるもので反響が楽しみ」と期待を寄せている。
田中酒造が2カ月前に博物館側に打診したのがきっかけ。同館が進める情報受発信型の連携事業「ルイカプロジェクト」に担当者が賛同。同館監修のもとコラボ企画として、2カ月ほど前からアイヌ民族に伝わるアルコール度数の低いどぶろくをイメージしながら、伝統製法による試作品づくりが始まった。
原料にヒエを使うのは田中酒造でも「初めてだった」と高野篤生製造部長。試作当初は酸味が強くアルコール度数も高かったが、「ヒエの発酵を抑えることで甘酸っぱく飲みやすい仕上がりになった」と復刻したアイヌ伝統の酒の魅力を語る。
製品名の「カムイ」はアイヌ語で神、「トノト」は酒を意味しており、アイヌ民族にとっては「神に贈る最も神聖なもの」(野本館長)。こうした伝統文化も伝えられるようボトルラベルも同館監修でアイヌ文様を施しており、「外国人観光客などにも新たな視点でアイヌ文化を理解してもらえるきっかけになる」と話す。
カムイトノトは8月8、9日、同館で開催する予約制の夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」(各日先着120人)で、お試しセットとして1日50食限定で提供する。内容はグラス1杯のカムイトノトとシカ肉の空揚げ、枝豆、サッチェプ(サケの薫製)。催事に参加する場合は別途、大人1500円、大学生1000円、中高生500円の入場料が掛かる。
8月10日以降は施設内のカフェ「リムセ」でグラス販売を行う予定だ。カムイトノトや催事などに関する問い合わせはアイヌ民族博物館 電話0144(82)3914。
http://www.tomamin.co.jp/20150728094

「カムイトノト」のPRをする野本館長(左)と田中酒造の田中社長(右)
白老町のアイヌ民族博物館は17日、小樽市の田中酒造(田中一良社長)と共同開発したアイヌ伝統の酒「カムイトノト」を発表した。原料のヒエと米こうじを発酵させたにごり酒で、ほどよい酸味が特徴。8月8、9日に開催する特別企画2015ポロトコタンの夜で300ミリリットル入りボトル(1080円)を限定販売、10日以降は館内のカフェでグラス販売する。同館の野本正博館長は「アイヌ文化の新たな情報発信につながるもので反響が楽しみ」と期待を寄せている。
田中酒造が2カ月前に博物館側に打診したのがきっかけ。同館が進める情報受発信型の連携事業「ルイカプロジェクト」に担当者が賛同。同館監修のもとコラボ企画として、2カ月ほど前からアイヌ民族に伝わるアルコール度数の低いどぶろくをイメージしながら、伝統製法による試作品づくりが始まった。
原料にヒエを使うのは田中酒造でも「初めてだった」と高野篤生製造部長。試作当初は酸味が強くアルコール度数も高かったが、「ヒエの発酵を抑えることで甘酸っぱく飲みやすい仕上がりになった」と復刻したアイヌ伝統の酒の魅力を語る。
製品名の「カムイ」はアイヌ語で神、「トノト」は酒を意味しており、アイヌ民族にとっては「神に贈る最も神聖なもの」(野本館長)。こうした伝統文化も伝えられるようボトルラベルも同館監修でアイヌ文様を施しており、「外国人観光客などにも新たな視点でアイヌ文化を理解してもらえるきっかけになる」と話す。
カムイトノトは8月8、9日、同館で開催する予約制の夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」(各日先着120人)で、お試しセットとして1日50食限定で提供する。内容はグラス1杯のカムイトノトとシカ肉の空揚げ、枝豆、サッチェプ(サケの薫製)。催事に参加する場合は別途、大人1500円、大学生1000円、中高生500円の入場料が掛かる。
8月10日以降は施設内のカフェ「リムセ」でグラス販売を行う予定だ。カムイトノトや催事などに関する問い合わせはアイヌ民族博物館 電話0144(82)3914。
http://www.tomamin.co.jp/20150728094