先住民族関連ニュース

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民族博物館、アイヌのお酒復刻 小樽の田中酒造と共同開発

2015-07-21 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2015年 7/20)

「カムイトノト」のPRをする野本館長(左)と田中酒造の田中社長(右)
 白老町のアイヌ民族博物館は17日、小樽市の田中酒造(田中一良社長)と共同開発したアイヌ伝統の酒「カムイトノト」を発表した。原料のヒエと米こうじを発酵させたにごり酒で、ほどよい酸味が特徴。8月8、9日に開催する特別企画2015ポロトコタンの夜で300ミリリットル入りボトル(1080円)を限定販売、10日以降は館内のカフェでグラス販売する。同館の野本正博館長は「アイヌ文化の新たな情報発信につながるもので反響が楽しみ」と期待を寄せている。
 田中酒造が2カ月前に博物館側に打診したのがきっかけ。同館が進める情報受発信型の連携事業「ルイカプロジェクト」に担当者が賛同。同館監修のもとコラボ企画として、2カ月ほど前からアイヌ民族に伝わるアルコール度数の低いどぶろくをイメージしながら、伝統製法による試作品づくりが始まった。
 原料にヒエを使うのは田中酒造でも「初めてだった」と高野篤生製造部長。試作当初は酸味が強くアルコール度数も高かったが、「ヒエの発酵を抑えることで甘酸っぱく飲みやすい仕上がりになった」と復刻したアイヌ伝統の酒の魅力を語る。
 製品名の「カムイ」はアイヌ語で神、「トノト」は酒を意味しており、アイヌ民族にとっては「神に贈る最も神聖なもの」(野本館長)。こうした伝統文化も伝えられるようボトルラベルも同館監修でアイヌ文様を施しており、「外国人観光客などにも新たな視点でアイヌ文化を理解してもらえるきっかけになる」と話す。
 カムイトノトは8月8、9日、同館で開催する予約制の夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」(各日先着120人)で、お試しセットとして1日50食限定で提供する。内容はグラス1杯のカムイトノトとシカ肉の空揚げ、枝豆、サッチェプ(サケの薫製)。催事に参加する場合は別途、大人1500円、大学生1000円、中高生500円の入場料が掛かる。
 8月10日以降は施設内のカフェ「リムセ」でグラス販売を行う予定だ。カムイトノトや催事などに関する問い合わせはアイヌ民族博物館 電話0144(82)3914。
http://www.tomamin.co.jp/20150728094

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夢、志をプレゼン 米国発「TED」札幌開催

2015-07-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/20 06:30
「広める価値のあるアイデア」を、登壇者のプレゼンテーション(講演)を聴いて参加者と共有する米国発のトークイベント「TED(テッド)」の札幌版「TEDxSapporo」が19日、札幌市中央区の北翔大北方圏学術情報センターで開かれた。ガラス作家や起業支援家、大学教授ら7人が講演し、約350人が参加した。
 TEDは1984年に米国で始まった。さまざまな分野で活躍する人が自分の体験や考えを、18分以内でスライドや身ぶりを交えて話す。動画サイトの普及で人気に火がついた。札幌では2012年に始まり大規模なイベントは3回目。
 小樽在住のガラス作家木村幸愛(ゆきえ)さんは挫折後に「パズルのピースがつながるように」製作のコツをつかんだ体験や、作品を通じた人との出会いを紹介。「今後も心に響くような作品を作り続けたい」と講演した。
 起業支援家の村口和孝さんは介護からアニメ、コスプレまで、社会を先取りした事業に投資してきた経験を話し、「社会の変化を好機ととらえ挑戦することが大事だ」と呼び掛けた。
 石屋製菓の石水創(はじめ)社長や札幌のアイヌ文様デザイナーの小川基(もとい)さんらも講演した。会場には高校生も招待され、札幌北高2年の井幡有伽(ゆうか)(16)さんは「講演者の思いが伝わってきた。自分も人の役に立つ仕事をしたい」と話した。(関口裕士)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/sapporo/1-0158747.html

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「お父さん起きて」墓前で呼ぶ娘 実習生ジョーイの死

2015-07-21 | 先住民族関連
朝日新聞 2015年7月20日01時30分

■ジョーイを追って ある外国人技能実習生の死〈中〉
 27歳で亡くなったフィリピン人技能実習生ジョーイ・トクナンの遺体は、昨年5月に故郷に帰った。岐阜県各務原市の鋳造会社の従業員寮で心疾患で急死して1カ月。クリスチャンの遺族の希望で、遺体は火葬されず、防腐処理された。
 先月、遺族を訪ねた。マニラから車で約10時間、ルソン島北部の標高2千メートル前後の山岳地帯に、段々畑とコンクリートの家々が点在する。先住民族、カンカナイの集落だ。
 ジョーイは8人きょうだいの上から6番目だった。母のテレサ(65)は「ほかの子は反抗したり文句を言ったりするけど、あの子は従順だった」と涙ぐむ。
 苦労して大学に進み会計学を学んだが、それを生かす就職先はなかった。溶接工としてルソン島中西部の町へ出稼ぎに行き、食料品店で働くレミー(27)と出会う。給料日前でお金のないジョーイの付け払いをレミーはこっそり許した。
 当時のジョーイの給料では妻となるレミーと家族を養うのは難しかった。「楽をさせたい」と実習生になることを決め、4年前に日本へ。まもなく娘のグワイネット(3)が生まれた。
 それまで、家族が畑の野菜を売って手元に残る現金は年6万5千円ほどで、肉や魚を食べるのは来客時だけだった。ジョーイから月13万円の仕送りが入るようになり、暮らしは一気に楽になった。その後に父が前立腺がんになって治療費も必要になり、ジョーイは日本滞在を実習生として最長の3年に延ばした。
 無料通話アプリのテレビ電話で娘を見たい。そんなジョーイの願いに応え、レミーは娘を連れ、車で約4時間かかる大きな街のネットカフェに何度か出かけた。ジョーイは各務原市の寮のパソコンで成長を見て喜んだ。
http://www.asahi.com/articles/ASH74570YH74OHGB00R.html

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シベリアに謎のクレーター出現 メタン放出を恐れる学者

2015-07-21 | 先住民族関連
朝日新聞 2015年7月19日05時03分
サレハルド〈ロシア〉=野瀬輝彦

【動画】ロシア・西シベリアの平原に巨大な穴が出現=野瀬輝彦、時津剛撮影
 それはまるで、地球の表面にぱっくりと開いた口のように見えた。
 先住民族ネネツ人の言葉で「世界の果て」を意味するロシア・西シベリアのヤマル地方。8日、高度100メートルを飛ぶヘリコプターから見下ろすと、地平線まで広がるツンドラの平原に、月面のクレーターのような巨大な穴が現れた。ロシアメディア以外では最初の現地取材だ。
 輸送用ヘリの操縦士が2014年6月、初めて見つけた。最寄りの拠点となる街から約400キロ離れ、トナカイ遊牧民がわずかに行き交う北極圏にある。
 地元政府の緊急要請でロシアの科学者が調査を始めた。穴は直径約37メートル、深さ約75メートルあった。その後、同様の穴の報告が相次ぎ、4個が確かめられている。
 では、穴はどのようにして生まれたのか。隕石(いんせき)の衝突、不発弾の爆発、宇宙人の襲来――。出来た瞬間を見た者はおらず、さまざまな臆測がされた。
 真冬には気温が零下40度まで下がる厳寒の地。地中には永久凍土が数百メートルの厚さで広がっている。メタンが多く含まれ、近くには世界有数の天然ガス田もある。研究者の間では「永久凍土が溶け、メタンガスの圧力が地中で高まって爆発した」との説が有力だ。
 ロシア科学アカデミー石油ガス調査研究所のワシリー・ボゴヤブレンスキー教授は「ここのところの異常に高い気温の影響を受けた可能性がある」と話す。将来地球温暖化が進み、凍土全体から、温室効果の高いメタンの大量放出が始まれば、さらに温暖化を加速させかねない。(サレハルド〈ロシア〉=野瀬輝彦)
http://www.asahi.com/articles/ASH7H4T21H7HULBJ009.html

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白老で童話朗読とカンテレ演奏―道立文学館出前講座

2015-07-21 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2015年7月19日(日)朝刊】
 道立文学館出前講座「朗読とカンテレで親しむ童話の世界」(同文学館、白老町立図書館共催)が18日、白老町総合保健福祉センターで開かれ、フィンランドの伝統楽器・カンテレの音色と、宮沢賢治と新美南吉の詩や童話の朗読に約40人が耳を傾けた。
 武永真白老町立図書館長が「少しだけ日常を離れ、朗読と美しいカンテレの音色でしばしタイムスリップを楽しんでください」とあいさつ。朗読を担当したフリーアナウンサーの村井裕子さんは冒頭「とかく比較されることが多い2人の作家の童話と詩をお届けします。少し珍しい作品を選びました」と語り掛けた。
 あらひろこさんが奏でるカンテレの音色に乗せ、村井さんは宮沢賢治の詩「告別」、童話「虔十公園林」、新美南吉の詩「でんでんむしのかなしみ」、童話「牛をつないだ椿の木」などを朗読した。あらさんは「カンテレはアイヌ民族のトンコリと少し似ています」と説明した。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/07/19/20150719m_08.html

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鶴雅グループ、道南に初の拠点 JR北海道からホテル買収

2015-07-21 | アイヌ民族関連
日本経済新聞 2015/7/18 3:30
 鶴雅グループ(釧路市)の大西雅之社長は17日、釧路市阿寒湖温泉の本社で記者会見し、JR北海道のホテル、クロフォード・イン大沼(七飯町)を取得すると正式に発表した。グループの鶴雅観光開発を通じて11月2日付で取得する予定。金額は明かしていない。11月以降、約5億円をかけて庭園の整備やレストランの拡張などリニューアルを進め、2016年4月中の開業をめざす。
 鶴雅グループとして道内で12番目のホテルとなる。道南に初の拠点を持つことについて「(16年3月の)北海道新幹線の開業が最も大きな動機。これで道南、道央圏のネットワーク作りがほぼ固まる」と述べた。
 名称は「大沼鶴雅オーベルジュ エプイ」(仮称)と改める。部屋数は30で従来と同じ。鶴雅グループのホテル作りではこれまでにない取り組みとして、公園設計などを手掛ける高野ランドスケーププランニング(札幌市)と契約し、ホテルの周りの雑木林の部分を造園空間に変える。
 大西社長は「アイヌ文化を含めた郷土力を取り込み、よりリゾート感のある、多彩なランドスケープ(庭園造景)のあるホテル作りをし、JR大沼公園駅周辺のシンボルになるようにしたい」と強調。新幹線ブームが一服した後も人を呼べる、世界にアピールできるリゾートホテルとしたい考えを明らかにした。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO89455020X10C15A7L41000/

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アイヌの酒「トノト」復元…文献基に試作

2015-07-21 | アイヌ民族関連
読売新聞 2015年07月19日
 アイヌの儀式で神にささげられる民族伝統の酒「トノト」を、小樽市の酒造会社「田中酒造」が文献を基に復元した。同酒造の田中一良社長は「酒造りで北海道の独自性を出すきっかけにしたい」と話している。
 トノトは、ヒエなどを原料にしたドブロクのような白濁した酒で、カムイノミなどの儀式では神への贈り物として欠かせない。
 復元は白老町のアイヌ民族博物館に同酒造が打診。同館にあるトノトづくりの文献を参考にするなどして約2か月間、試作を重ね、「カムイトノト」の名称で製品化した。
 原料はヒエと米麹こうじを同量ずつ使い、アルコール度数は10%と低めで酸味のあるやや甘口の酒となった。同酒造では原料にヒエを使ったことはなく、発酵しすぎないように蒸し方を工夫したという。
 同館で17日に開かれた発表会では、同館職員と田中社長らが出席し、カムイノミでカムイトノトをささげた。田中社長は「北海道の地酒会社にしかできない仕事で、熱が入った。トノトはヒエの良さを生かしていたことが分かり、アイヌの食文化や知恵を再認識した」と話し、同館の野本正博館長は「商品化によって広くアイヌ文化が伝わればいい」と述べた。
 初回醸造は約150リットルを予定。8月8、9の両日夕、同館で開く催し「ポロトコタンの夜」に合わせて館内で販売する。300ミリ・リットル瓶1080円(税込み)。10日以降は館内のカフェでグラス売りする。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20150719-OYTNT50000.html

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函館野外劇が始まる

2015-07-21 | アイヌ民族関連
読売新聞 2015年07月19日

今年で28回目となる「市民創作 函館野外劇」が18日、函館市の五稜郭タワーや五稜郭公園で始まった。昨年春に国特別史跡・五稜郭の石垣の一部が崩壊し修復中のため、今年は8月16日までの週末と祝日に初の昼公演で行われる。
 函館野外劇は、フランスの野外劇を参考に市民が1988年に始めた一大ページェント。アイヌ語起源で宇須岸うすけしと呼ばれた時代から、高田屋嘉兵衛による北洋漁業基地としての発展、ペリー提督の来函や開港後のにぎわいなど、野外劇を見れば函館の歴史がわかると好評を得ている。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20150719-OYTNT50013.html

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白老小で姉妹校交流事業 仙台・片平丁小の児童4人を歓迎

2015-07-21 | アイヌ民族関連
苫小牧民報(2015年 7/18)

歓迎会で交流する片平丁小の児童
 白老小学校(穴田博樹校長)と姉妹校の仙台市立片平丁小学校(成田忠雄校長、児童454人)の訪問団8人が15~17の3日間、白老町を訪れ、お互いに交流の時間を楽しんだ。毎年交互に行っている訪問活動。16日は白老小体育館で歓迎集会が開かれ、全校児童と教諭、PTA役員が笑顔と拍手で来校を歓迎。地域や学校の特徴を紹介しながら理解を深めた。
 片平丁小からは5年生の吉田諒さん、中西そらさん、6年生の荒蓮さん、小山奈那佳さんの児童4人と引率の教諭ら4人が来校。集会では同校の校歌を全員で合唱して歓迎の気持ちを表した。
 白老小の西村杏南児童会長は「白老小はとても歴史があり、伝統文化を大切にする学校。この校舎とは今年でお別れします。皆さんといい思い出をたくさんつくりましょう」とあいさつ。両校の児童代表がそれぞれ学校や地域の特徴などを説明し合った。
 片平丁小の児童たちが仙台市の特産品である牛タン焼きや枝豆を使った「ずんだ餅」を写真で紹介すると、白老小の児童からは「いいなあ」「おいしそう」の声も。白老小も学校行事などを説明し、全校児童が書いた寄せ書きを贈った。
 訪問団は17日まで滞在。児童たちは同学年の子どもがいる家にホームステイしながら交流。アイヌ民族博物館や仙台藩元陣屋資料館なども見学した。
 両校は1978(昭和53)年、白老小の開校100周年に合わせて姉妹校の関係を締結。これまで37年にわたり相互訪問や作品交換などの交流を続けている。2016年4月には白老、緑丘、社台の3小学校が統合するが、新小学校へ移行後も交流を継続する方向で検討が進んでいるという。
http://www.tomamin.co.jp/20150728034

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アイヌ民族伝統の酒、復刻 白老の博物館 田中酒造が来月限定発売

2015-07-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/18 16:00
【白老】田中酒造(小樽、田中一良社長)は17日、アイヌ伝統の酒「トノト」を復刻し、来月8、9の両日にアイヌ民族博物館で開かれる夜間特別プログラム「ポロトコタンの夜」で限定販売すると発表した。同博物館が監修。商品名は「カムイトノト」(神の酒)で、酸味がある独特な甘みが特長だ。
 トノトはアワやヒエが原料で、アイヌ民族の儀式には欠かせない酒。同博物館は儀式用に造ることはあるが、「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)の2020年白老開設を控え、「食を通じて、多くの人にアイヌ文化を知ってもらいたい」(野本正博館長)と、一般販売を視野に共同開発を進めてきた。
 「カムイトノト」は、同博物館の職員が味などをアドバイスし、約2カ月かけて完成。「独特の甘みを出すために、発酵時間を調整することに苦労した」(田中酒造の高野篤生製造部長)という。
 1本(300ミリリットル入り)1080円。ラベルにはアイヌ文様をあしらった。「ポロトコタンの夜」で500本を限定販売するほか、鹿肉の空揚げや「サッチェプ」(サケの丸干し)などがついた「お試しセット」を500円で販売する。8月10日以降は同博物館内のカフェ「リムセ」内でグラス販売するほか、田中酒造のホームページなどで取り扱う。
 田中社長は「北海道の地酒屋として存在意義に関わる事業。北海道のこれからの酒としてアピールしていきたい」と話す。カムイトノトへの問い合わせは同社(電)0134・23・0390。ポロトコタンの夜への問い合わせは同博物館(電)0144・82・3914へ。(土屋航)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0158310.html

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白老アイヌ協会が先祖供養祭、先人の苦労しのぶ

2015-07-21 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2015年7月18日(土)朝刊】
 白老アイヌ協会(長谷川邦彦会長)による先祖供養祭「シンヌラッパ」が17日、太平洋を臨む虎杖浜・ポンアヨロ海岸で行われ、虎杖小の3、4年生19人が見守る中、関係者約40人が先人の労苦をしのんだ。
 長谷川会長が「私たちの先祖に対して感謝を込めて祈りをささげる儀式です」とあいさつ。神々に感謝し、平和な暮らしを願う「カムイノミ」、イナウ(御幣)と供物をささげて先祖の霊に祈る「イチャルパ」が作法にのっとり厳かに行われた。儀式後、ムックリの演奏や鵡川アイヌ文化伝承保存会と白老民族芸能保存会による古式舞踊が行われ、子どもたちもムックリ演奏に挑戦した。
 ポンアヨロ海岸を会場にした先祖供養祭は、アイヌ文化の振興を目的に2003年(平成15年)から行われている。「アイヌ民族としての誇りが尊重される社会の実現」も開催趣旨にしている。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/07/18/20150718m_07.html


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知床:世界遺産10年 「自然」と「観光」両立目指す

2015-07-21 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年07月17日 10時35分(最終更新 07月17日 15時26分)

ガイド(右)の説明を聞きながら、知床五湖の散策を楽しむ観光客ら=北海道斜里町で2015年5月25日、手塚耕一郎撮影
観光客急増のブーム去り、続く減少傾向
 北海道・知床(斜里町、羅臼町)が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録されてから17日で10年。観光客が急増したブームが去る中、自然環境の保全を図りながら、どこまで観光への利用を認めるのか。地元ではその線引きを巡って関係者の立場の違いが表面化している。
 「トレッキングやカヤックならいざ知らず、車や動力船で乗り付けるとは」。斜里町立知床博物館の山中正実館長は、昨年度から試行されている二つのツアーを批判する。
 一つは、厳冬期に銀世界の知床五湖をスノーシュー(かんじき)を履いて歩くツアー。冬季通行止めとなっていた道路を除雪し、ガイドの車で現地まで移動する。もう一つは知床半島先端部の赤岩地区に動力船で上陸し、コンブ漁とその歴史などを学ぶツアーだ。
 世界遺産効果で知床には大勢の観光客が押し寄せたが、2005年の約249万人をピークに、減少傾向が続き、14年は約166万人にとどまった。半数以上を占めていた団体ツアー客が減少したことが要因だ。
 このため、地元の観光の主流は、バスで名所を足早に回る従来型の団体観光から、個人や少人数のグループがガイドの解説を聞きながら自然に触れる「エコツアー」へとシフトしつつある。二つの新たなツアーもその一環で、3年間の試行後、国や関係自治体などが本格化させるかどうかを判断する。
 しかし、赤岩地区は、もともと関係機関が観光目的での動力船による上陸を規制していた地域。ツアーの試行をめぐっては疑問の声が相次ぎ、最終的に「教育目的」として認められた経緯がある。
 横浜国立大環境情報研究院の松田裕之教授(環境生態学)は「教育目的というなら、教育の専門家を入れてプログラムを組むべきだ。教育との理由は口実に過ぎない」と指摘。山中館長は「利用サイドの意見ばかり通るが、今後『もっと拡大を』となったら、何の歯止めもなくなる」と危機感を募らせる。
 これに対し、知床ガイド協議会の岡崎義昭会長は「大切な自然だからこそ隠さずに見てもらい、保護の必要性を理解してもらうことが大切」と反論。知床斜里町観光協会の新村武志事業部長も「厳冬期ツアーでは、人数制限など一定のルールを作って進めている。『どんどん客を入れろ』と言うつもりはないし、そうすると知床の価値もなくなる」と理解を求めている。【山田泰雄】
 ◇知床
 オホーツク海に細長く突き出た北海道東部の半島で、アイヌ語の「シリエトク」(陸地の先端)が語源。周辺の海は流氷にはぐくまれ、陸には原生的な自然が残り、野生動物の宝庫といわれる。1964年、国立公園に指定。2005年7月17日に、陸と沖合3キロまでの海域を合わせた約710平方キロが、国内では屋久島、白神山地に続き、世界自然遺産に登録された。
http://mainichi.jp/feature/news/20150717k0000e040215000c.html

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美術館・博物館ガイド~季刊誌『カイ』2015年夏号 vol.28より

2015-07-21 | アイヌ民族関連
北海道人-2015/07/16

市立函館博物館
平成27年度特別展 「千島樺太交換条約とアイヌ」
開催中~8月30日(日)
月曜日(7/20は除く)、7/21(火)休館
1875(明治8)年の千島樺太交換条約締結に伴う樺太。千島アイヌ関連資料や、その他アイヌ民族の文化を紹介する
●一般400円、高大生200円、小中生100円(減免措置あり)
北海道函館市青柳町17-1
TEL:0138-23-5480

◎北海道立北方民族博物館
「森と川の精霊とともに ロシア・アムール地方のアート&クラフト」
開催中~10月25日(日)
10/5(月)、13(火)、19(月)休館
ロシア・アムール地方に暮らす諸民族が暮らしのなかからうみだした工芸と芸術を紹介
●一般450円、65歳以上300円、高大生200円、小中生無料
北海道網走市字潮見309-1
TEL:0152-45-3888
http://www.hokkaido-jin.jp/column/art/201507/2015-vol28.php

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道東のチャシ三昧学習ツアー/根室

2015-07-21 | アイヌ民族関連
釧路新聞  2015年07月17日
 学習ツアーが人気を集めている。ある程度の情報はインターネットで知り得ても、「それ以上」を求める層がおり、旅行業界も注目の企画だという。根室、釧路地方を訪れているのはアイヌの砦(とりで)跡を巡る 〝チャシ三昧〟ツアー。深い知識を得たいという意欲が旺盛なため、滞留時間が長く、宿泊やガイドの需要が伴うのが特徴だ。根釧管内入りしているツアーは「クラブツーリズム東京」が企画する「歴史への旅」シリーズの道東版。個人では訪ねにくい場所を同社が独自に選定した名城を巡る講師付きツアーだ。道東版は2泊3日の日程で、十勝管内音更の「ユクエピラチャシ跡」「千畳敷チャシ」、別海町の「トドワラ」、根室市の「納沙布岬」「根室半島チャシ跡群」「明治公園赤レンガサイロ」「市歴史と自然の資料館」、釧路市の「鶴ケ岱チャランケチャシ」「モシリヤチャシ」を巡った。今月中旬までに3回計50人が来訪した。講師として同行している同社テーマ旅行部の奥平喜好さんによると、学習ツアーは今後注目の企画で、「風光明(めい)媚(び)を楽しむ層と、それを卒業した世代が生涯学習の場として求めている」と話す。
http://www.news-kushiro.jp/news/20150717/201507174.html

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100才までタトゥーを彫り続けたい / 95才にして今なお現役の “最後の ...

2015-07-21 | 先住民族関連
カリンガ・タトゥー彫り師女性”
ロケットニュース24-2015/07/16 

一度入れたら消し去ることが難しい、入れ墨やタトゥー。だからこそノリや勢いで変なデザインを選択したら後悔すること必須。慎重に、自分がおじいさん、おばあさんになっても慈しむことができるものを体に刻みたい。
そしてデザインだけでなく、誰に彫ってもらうかも大切だ。世の中には凄腕の彫り師の人々がいるが、今回紹介するのもまさに伝説。『最後のカリンガ・タトゥー彫り師』として名高い95才の女性である。彼女は「100才まで彫り続けたい」と今も人々の肌に模様を刻み続けているのだ。
・フィリピン先住民族・カリンガ族
フィリピン・北ルソンの山岳先住民族カリンガ族。彼らが誇る貴重な伝統的文化の一つに、「カリンガ・タトゥー」がある。1000年以上もの歴史を持つこのタトゥーは、世代から世代に受け継がれてきた「肌を通して語られる自然言語」だと形容される。
そんなカリンガ・タトゥーの担い手がワン・オドゥさん(95)だ。彼女は、『最後のカリンガ・タトゥー彫り師』だと言われている。
・「自分が死ねば、伝統が廃れる」
カリンガ族が住むのは山の奥深く。ある日、世界のタトゥーを調査していた人物が彼女の元を訪れたことで、カリンガ・タトゥーにスポットライトが当たることになった。そして同時に、オドゥさんは「自分が死ねば、『カリンガ・タトゥー』を彫る者は誰もいなくなる」ことを知らされることになる。
しかし彼女には後継者がいない。25才のときに起こった戦争で恋人を失って以来、彼女は一人タトゥーを彫り続けてきたからだ。オドゥさんは、妹の孫娘にタトゥーを教えることを考えているようだが、孫娘は大学でコンピューター・エンジニアリングを学んでいる。どうなるかは分からない。
もちろん彼女の跡を継ぎたいという志願者もいるようだが、オドゥさんは「私の一族から出た者でないと、後継者にはなれない」と語る。
・「戦士」だけに許されたワシのデザイン
“女性の美” と “男性の勇気” を表すカリンガ・タトゥー。カリンガ族の間では、タトゥーの入っていない者は「真の戦士」だと認められないと言われており、第二次世界大戦時、侵攻してきた日本兵と戦ったカリンガ族の戦士たちの胸には、ワシのタトゥーが施されていた。ちなみにワシは、「戦士」だけに許されたデザイン。そして体のどの部位に施すかは、彫り師に委ねられる。
オドゥさんのタトゥーの彫り方は、厳密には “伝統” に則った方法ではないそうだ。しかし使用している物は全く同じ。ココナッツの殻の中で、水と炭、サツマイモを混ぜ合わせたものを塗料とし、カラマンシーの枝と釘を竹の棒に括り付けたもので皮膚を刺していく。
・タトゥーを彫って暮らしている
かつてカリンガ族は、互いに物を交換しながら暮らしていたので、タトゥーを彫ることにお金は必要なかった。けれども時代は変わり、今ではオドゥさんは彫り師として生計を立てており、「タトゥーのおかげで、私は鶏や豚を買うことができます」と述べている。そんなオドゥさんは、今では村でも一二を争うお金持ちになったということだ。
・オドゥさん「100才までタトゥーを彫り続けたい」
しかし彼女がタトゥーをいれるのは、決してお金だけが理由ではない。「タトゥーを入れたい人なら、誰でも大歓迎」だと話すオドゥさんの元には、世界中から人々が訪れる。そんな彼らは、彼女の人生に意味を与えてくれるという。
“「100才まで生きて、タトゥーを彫り続けたいですね。私のタトゥーを求めて、世界中の人々が訪れてくれる。私の人生に意味を与えてくれています」
オドゥさんのタトゥー料金は、一番小さな柄で 500フィリピン・ペソ(約1400円)から。客はどこにタトゥーを彫ってほしいか選択することはできるものの、基本的にデザインはオドゥさんにおまかせだ。彼女にタトゥーを施してもらうために何年も待ったという人がいることからも、彼女の人気の高さが伺えるのだった。
参照元:Facebook [1]、[2]、Looking For Stories、RAPPLER(英語)
執筆:小千谷サチ
http://rocketnews24.com/2015/07/15/608467/

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