先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

噴火湾航路で遊覧船が試験運航

2015-07-30 | アイヌ民族関連
読売新聞 2015年07月30日
 来春開業する北海道新幹線の利用客を胆振・日高地方に呼び込もうと、室蘭港(室蘭市)と森港(森町)を結ぶ「噴火湾航路」を往復する遊覧船の試験運航が29日、行われた。
 官民で組織する「北海道新幹線×日胆地域戦略会議」(会長・岩倉博文苫小牧市長)が、来月5日に実施するモニターツアーを前に、航路の安全性を確めるために実施。関係者約25人を乗せ、室蘭市のKKエルムの遊覧船「ベルーガ」が室蘭港を出港し、約1時間半かけて45キロ先の森港に入った。森港の沖合約5キロの海上では、周辺にある定置網を避ける航路を全地球測位システム(GPS)に登録し、当日に備えた。
 日胆地域には、温泉やアイヌ文化などの観光資源はあるが、新幹線の札幌延伸ルートから外れている。同会議は「噴火湾ルートは陸路より移動時間が短い上に、ルートそのものに観光資源化の可能性がある」と期待している。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20150729-OYTNT50448.html

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オーストラリア・ケアンズ、7月31日~8月02日「ケアンズ先住民族アートフェア」開催

2015-07-30 | 先住民族関連
トラベルビジョン-2015年7月29日(水)
 オーストラリア・ケアンズでは、2015年7月31日~8月02日までの3日間、先住民族の文化を紹介する「ケアンズ先住民族アートフェア」が開催されます。
期間中はアボリジニやトレス諸島の伝統的なダンスや各種パフォーマンス、民芸品や美術品の展示、マーケット、ファッションショー、各種キッズ・アクティビティなどがお楽しみいただけます。
 この時期、ケアンズにご滞在中の方は、是非お立ち寄りください。
※ケアンズ先住民族アートフェア (Cairns Indigenous Art Fair)
 期間: 2015年7月31日(金)~8月02日(日)
〔スケジュール〕
 7月31日(金) --- 09:00~20:00まで
 8月01日(土) --- 09:00~22:00まで
 8月02日(日) --- 10:00~15:00まで
 会場: ケアンズ・クルーズライナー・ターミナル
 入場料: 無料 (7月30日の前夜祭、7月31日夜のファッションショーのみ有料。)
 詳細:
 公式サイト: URL http://ciaf.com.au/ (英語)
 YouTubeページ: URL https://goo.gl/8UA5Ku
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=68475


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白老町内3小の児童59人が海外の先住民族と交流

2015-07-30 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2015年7月29日(水)朝刊】
 白老・アイヌ民族博物館で28日、オーストラリアとノルウェーの先住民族の音楽家4人と、町内の萩野、竹浦、虎杖3小学校の児童59人が踊りや歌などを通して交流を深めた。
 来館したのはオーストラリアの先住民族アボリジニの音楽グループ「ヤーワ」の男性3人と、ノルウェーの先住民族サーミの女性歌手、エーリン・コーヴェンさん。4人は30日に札幌で開かれる先住民族の音楽家によるイベント「イランカラプテ・ミュージック・フェスティバル2015」に出演する。小学生は町教委が主催する「ふれあい地域塾」の一環で来館した。
 「ヤーワ」のリーダー、ジュプルさんは「カンガルーの心臓に合わせて演奏します」と解説して、アボリジニの伝統楽器・ディジュリボーンを演奏。ルークさんはタカの踊りとカンガルーの踊りを披露した。
 サーミの伝統的な服を着たコーヴェンさんは「2歳の娘を思い浮かべて歌います」と説明して歌を披露。歌を聞いた子どもたちに「どんな娘だと思いますか」と尋ねると「元気な子」「ママのいうことをよくきく子」「明るい子だと思います」といった声が返ってきた。
 音楽家と子どもたちはアイヌ民族の踊りを一緒に輪になって踊り、チセ(伝統的家屋)の横で記念写真を撮って交流を締めくくった。萩野小3年の浅井龍斗君は「楽しかった」、竹浦小4年の能登大輝君は「(演奏や歌が)上手だと思いました」と話した。
 子どもたちは音楽家との交流に先立ち、同博物館職員によるトンコリやムックリの演奏、古式舞踊を観賞、遊びを取り入れたネズミの踊りを体験し、歓声がチセの中に響き渡った。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/07/29/20150729m_08.html

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クロスホテル札幌が新制服披露 3年ぶりリニューアル、アイヌ文化を発信

2015-07-30 | アイヌ民族関連
札幌経済新聞-2015年07月28日
 クロスホテル札幌(札幌市中央区北2西2、TEL 011-272-0010)は7月23日、オープン8周年記念イベントでスタッフの新しい制服デザインを発表した。制服のリニューアルは3年ぶり。

オリジナル文様について説明する峰江さん
 ファッションプロデューサーの峰江卓也さんが制服デザインを、アイヌ文化継承者でアイヌ文様デザイナーToyToyの小川基さんが文様デザインを担当した。
 新制服は赤と黒を大胆に使ったデザイン。男性は黒のスーツにインパクトのある赤いシャツで、胸元にオリジナル文様をあしらった赤いポケットチーフを挿す。女性用は黒と赤をパズルのように組み合わせたデザインのジャケットとスカートで、首にオリジナル文様のスカーフをあしらう。
 同ホテルの十字型のロゴと伝統的なアイヌ文様を融合させたオリジナル文様を取り入れているのが特徴。アイヌ文様には「人を護る」などの意味があり、宿泊客の安心と安全を守る気持ちも制服に込めているという。
 峰江さんは北海道のクリエーティブカルチャーを発信する「クリエイティブ北海道」の代表で、北海道の伝統と文化、ストーリーを持つ北海道ブランドを生み出す新たなプロジェクトチーム「mina an ikor(ミナ アン イコル)」を発足している。今年4月にはプロジェクトチーム名と同じ名称のブランドで、小川さんがデザインしたオリジナルのアイヌ文様をモチーフとしたストールの販売を始めた。
 現在の制服も同ホテルオープン5周年のときに峰江さんがデザインしており、今年の冬に峰江さんが同ホテルのプランニングを担当しているクロスプランニング(中央区)のエグゼクティブプロデューサー南部修一さんに、「北海道の文化を未来へつなげるために、アイヌの伝統とアートを融合させた新たな魅力を持つ制服リニューアル」を提案したという。その際、南部さんがオーダーしたのは「振り切ったデザイン」と「大人の色っぽさ」だったという。
 南部さんは「北海道の伝統と文化、クリエーターの思いがこもった制服を身に着けることで新たなサービスが生まれると思った。ホテルのスタッフが北海道のコンテンツを身に着けて情報発信していく。旅行者が本当に求める北海道ネーティブだから提供できるサービスを培っていく」と話す。
 今後は運用前までにデザインの調整を行い、9月に着用開始を予定する。
http://sapporo.keizai.biz/headline/2341/

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ノルウェーのシンガー/カンテレ奏者、シニッカ・ランゲランが拡張する伝統的奏法の新たな可能性

2015-07-30 | 先住民族関連
Mikiki-2015.07.28
構成・文/AYUO intoxicate 2015 June

 ここ最近見たヨーロッパのトラッドのジャンルで活動しているアーティストの演奏で最も強い印象を残したのはノルウェーのシンガー・カンテレ奏者のシニッカ・ランゲランのソロ・ライヴだった。
 カンテレとはフィンランドの鉄弦のハープのような音がする楽器で、中世ヨーロッパのプサルテリーと似ている楽器である。フィンランドでは長年5弦で5音階(ペンタトニック)のフレーズを繰り返し奏でながら演奏する楽器だった。初めて伝統的なカンテレを聴いた時は東洋的な響きのミニマル・ミュージックのように僕の耳には聴こえた。アイヌのトンコリの音楽を初めて聴いた時とも印象が似ていた。そして、日本の雅楽で使われている和琴とも似ている響きがした。
 しかし、シニッカ・ランゲランの演奏は中世からの伝統を残しつつ、全く新しいものになっていた。彼女の使っているカンテレは5オクターブもあって、グランド・ハープやピアノ程の響きがする。彼女はその楽器の為に様々な新しい奏法を研究した。カンテレは日本のお筝とも遠い親戚のような楽器なので、日本の筝奏者八木美知依からも数回レッスンを受けたという。ソロ・ライヴを見ていると普段その楽器では考えられないようないろいろな音が聴こえて来る。転調も出来るように、大きなペッグで弦を押して半音上げたり下げたりしていた。レパートリーも幅広い。中世音楽、昔から伝わっている伝統的な歌、キリスト教以前から残っているシャーマンの歌、近年の詩人の作品に作曲したオリジナル作品、ジャズ・ミュージシャンとのコラボレーションの影響が見えて来るアドリブ。トラッドのシンガーとしての表現力も優れている。言葉が分からなくても、そのドラマが伝わってくる。彼女にはノルウェー政府から一生続く文化の為の助成金が出ている。だから、ここまでの深い研究が出来るのだ。ノルウェーは文化を本当に大事にしている国だ。20世紀の初め頃から西洋音階にはないミクロな音階で歌われる伝統歌曲等も大事に記録されている。文化にはその時に流行っているものとは別に、必ず歴史的に重要な作品として残るものがある。そうした作品を追求して作っている人は科学者や医学者と同じように国や財団によって守られている。彼女の音楽と研究はノルウェーの文化的な歴史に残るものだと聴きながら思った。
 彼女の次のプロジェクトはアイヌのイオマンテ (カムイの世界に熊を送り返す儀式)の曲のレコーディングとのこと。ノルウェーのシャーマンが歌った熊の神に捧ぐ歌との共通点を発見したらしい。「昔の神話は新しい形をとって再び戻ってくる」とシニッカは語ってくれた。これからの活動も楽しみだ。
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/7515

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売れるという理由だけで醜悪なヘイト本が生まれた構造。ヘイトスピーチは表現ではない!

2015-07-30 | アイヌ民族関連
週プレNEWS-[2015年07月28日]
「嫌韓」や「反中」をキーワードとする、いわゆる「ヘイト本」ブームが起きたのは2013年から14年にかけてのこと。この時期だけで、実に200点以上のヘイト本が刊行されたという。
しかし、ヘイト本は人種差別や排外主義を煽(あお)る内容を含んでおり、日本も批准する人種差別撤廃条約(人権及び基本的自由の平等を確保するため、あらゆる形態の人種差別に関する国際条約)に触れかねない。
この現象に疑問を突きつけ、ヘイト本が大量に世に送り出されたカラクリを明らかにすることで、この醜悪なブームを批判、検証しようとしたのが『さらば、ヘイト本! 嫌韓反中本ブームの裏側』だ。
そのカラクリとはどのようなものだったのか? また、そのカラクリが生み出したものはなんだったのか? 著者のひとりである木村元彦(ゆきひこ)氏と発行人の木瀬貴吉氏にそれぞれ書き手(ライター)、作り手(編集者)の立場から語ってもらった。
―ブームとなった「ヘイト本」ですが、「差別を助長する」との批判が高まったこともあって、ブームは下火となっています。なぜこの時期に、あえてこの本を出そうと考えたのでしょう?
木瀬 確かにヘイト本は今や「オワコン」(終わったコンテンツ)となっています。でも、ブームが去ろうとしているからこそ、出版人自らがこのブームを検証する必要があると思ったんです。その理由はふたつです。
1点目は、出版業界の一部が他者への憎悪扇動に手を貸してしまったことです。しかも、ヘイト本の売れ行きが好調なこともあって、本来ならすぐにでも「本で差別に加担するな!」と声を上げるべきなのにそうはならなかった。出版業界はその反省をしないといけない。
2点目は、検証しないままでやり過ごしていると新たなヘイト本が登場しかねないという危機感です。韓国、中国のヘイト本は下火になりましたが、今度は沖縄、アイヌへのヘイト本が出てくるかもしれません。「反米軍基地を叫ぶ沖縄は反日だ。けしからん」という声があったり、作家の百田尚樹氏は「沖縄の地元紙2紙は潰(つぶ)すべき」と暴言を吐いた。これらの声に応えるかのように沖縄ヘイト本が刊行され始めています。
アイヌに対しても、近頃では「アイヌ民族はいない」という主張が聞かれるようになった。嫌韓反中とアンチ沖縄、アイヌ軽視は同じ地下茎でつながっているんです。だからこそ、なぜブームになったのかをきっちりと検証し、新たなヘイト本が登場した時に「それはダメ!」とストップをかけられるよう、対抗できる言論を準備しておかなければいけないと考えています。
木村 ヘイト本の言説を聞いて、思い浮かべたのが『シオン賢者の議定書』と呼ばれる偽書です。20世紀初頭にロシア秘密警察が捏造(ねつぞう)したもので、内容はユダヤ人が世界征服をたくらんでいるというもの。これが世界中に広まったことで反ユダヤ感情が増幅し、後のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺、ホロコーストにつながったのです。デマを流布して憎悪を煽るヘイト本は、この議定書と本質においてなんら変わりはありません。
その代表が『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)です。この本によって「在日特権」という今では安倍政権さえも明確に否定しているデマ言説がバラまかれ、それを根拠として「在日特権を許さない市民の会」(在特会)というヘイト団体が生まれたのです。しかし、出版界はその責任を感じている様子がない。それはダメだろうという思いが執筆の動機になりました。
―木村さんは、実際にヘイト本を作った編集者に直接取材されています。
木村 2名の編集者から話を聞くことができました。そこでわかったことは、ふたりは信念からヘイト本を作ったわけではなく、もっぱらヘイト本という鬱屈(うっくつ)した感情のぶつけ場所としての潜在的マーケットがあり、発刊すれば売れるという理由だけで作っていたということでした。
ひとりは編プロ勤務で、発注元の出版社から「韓国に批判的な読者が留飲を下げる目的で作る」という企画書を示され、その注文をこなすためにろくに休日もないまま、ひたすら原稿の量産に追われ続けていた。ヘイト本ブームの背景には嫌韓反中という結論ありきの本が売れるというマーケットリサーチの下、出版不況の中で版元の下請け、孫受けの編プロがクライアントの注文通りに本作りをさせられていたという実態があったんです。
木瀬 『マンガ嫌韓流』に関わった編集者からは「原作はネットから拾ったなんの確証もない流言を寄せ集めて作った」という証言も木村さんが引き出しています。どのようなメカニズムでヘイト本が作られたのか、編集の現場ごとにそのいくつかのパターンを知ることができると思います。
木村 『マンガ嫌韓流』はネット上の流言飛語を元に作ったと、作り手自らが認めたわけです。その言葉を聞いた時、ヘイト本の終わりを告げる墓碑銘にできると思いましたね。日本に表現の自由がある以上、韓国が嫌いと表明するのは自由だし、ウサ晴らしのできる留飲本がいくら出版されても別に構わないし、読みたい人が読めばいい。でも、ウソやデマを流通させるのは日本の社会を壊す度(ど)し難い行為。
―ヘイト本が出版されないようにすることはできますか?
木瀬 障害者の差別を禁止する法律はあるのにヘイトスピーチを禁ずる法律がないのはおかしいと私は思います。国際条約である人種差別撤廃条約に則(のっと)って、人種差別をなくすための国内法を制定すべきではないでしょうか。
そうした環境が整えば、出版業界も何が人種をもとにした差別や扇動にあたるのか、その基本法をモノサシに判断することができるようになります。出版社もコンプライアンスを重視しますから基準となる法律があれば、いくら売れるからといってもヘイト本を出さなくなります。ヘイト本が誰でも入れる書店にうずたかく積まれる現象はなくなるはずです。
木村 確かに言論の自由が保障されている以上、ヘイトスピーチを規制すべきではないという意見は根強い。でも、それはヘイトスピーチを表現と認めているからです。ヘイトスピーチは表現ではありません。ウソやデマが混じった憎悪の扇動であり、暴力と認識すべきです。表現ではない以上、法律で規制することは可能なはずです。
(インタビュー・文/姜誠 撮影/岡倉禎志)
●木村元彦(きむら・ゆきひこ)
1962年生まれ、愛知県出身。疾走プロダクションなどを経て、フリージャーナリストに。旧ユーゴの民族紛争を中心に取材。代表作に『悪者見参』『オシムの言葉』など
●木瀬貴吉(きせ・たかよし)
1967年生まれ、滋賀県出身。ピースボートなどを経て、2013年に出版社「ころから」を創業。『九月、東京の路上で』などアンチレイシズム関連書を積極的に刊行する
■『さらば、ヘイト本! 嫌韓反中本ブームの裏側』
大泉実成、梶田陽介、加藤直樹、木村元彦/著 木瀬貴吉/パブリッシャー
ころから 900円+税
他民族を嘲笑したり、排外主義をあおるヘイトスピーチの登場と時を同じくして、嫌韓反中本も数多く出版された。2013年から14年にかけて最盛期を迎え、その数はこれまでに200冊以上に及ぶとされる。こうした「ヘイト本」はなぜ量産されたのか。そのブームを支えた出版社とその本に携わった編集者を、同じ出版業界に生きるジャーナリストたちが直撃、その構造に迫る
http://wpb.shueisha.co.jp/2015/07/28/51312/


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北海道】アイヌ文様を使って文字を作る。

2015-07-30 | アイヌ民族関連
電通報-2015/07/27

「伝統工芸×デザイン」をテーマに、優れた日本のものづくりと電通のアートディレクターがコラボレーションして作品を制作し、新たな価値を世界発信するプロジェクト「Good JAPAN innovation」。第4回の伝統工芸は、北海道のアイヌ文様です。
文字を持たなかったアイヌ文化。そこにもし文字が存在したら? それが共通言語だったら? 当時のコミュニケーションは変わっていたかもしれないし、新しいコミュニケーションが生まれたかもしれない。私、川村はそんな考えを抱き、アイヌ文様で文字(フォント)を作ろうと考えました。こちらがその作品です。
今回協力してくださった津田命子(つだのぶこ)さんはアイヌ文化の研究者であり、実際に刺しゅうによるアイヌ文様の再現・制作を通して、その成り立ちを研究している方です。
アイヌ文様の起こり
アイヌでは衣服の裾や袖の開口部分から魔物や病気が入ってくるとされており、アイヌ文様はそれを避けるため衣服に鎖やとげなどの文様を施した、「魔よけ」であったようです。地域や時代によって柄や衣服の形状が異なるなど発展していきましたが、文字を持たなかったため、そのデザインや手法は研究半ばにあり、様々な説があるようです。
定規も筆記用具もない時代に、どうやって文様を構成していったのか?
布を半分に折り、折り目をつけ、その折り目に糸で目印をつけるといったことを繰り返し、その目印をつないで文様を構成していく。曲線さえも目印で作った四角の対角をアールでつないでいきました。あとは手で測る。そうして作った下書き代わりの糸を頼りに実際の文様を施していったのです。
アイヌ文様の種類とデザイン
ルウンペ、チヂリ、カパラミプなど刺しゅうの手法も様々です。
今回は津田さんのアドバイスもあり、フォントを作るに当たって向いているのはルウンペではないかという話になりました。
ルウンペはテープ状に切り分けた布を置き縫い留めて、上から刺しゅうします。曲線もテープを切ることなく、折り曲げていくというもの。ルウンペの意味は「ル(道)ウン(ある・持つ)ペ(もの)」だそうです。
アイヌ文様の特徴としてイカラリ「イ(それ)カ(上)ラリ(押さえる)」、キラウ(角)、オホ(鎖縫いをする)など少し変わった縫い方や形があり非常におもしろいです。それにならい、それぞれの文字にその特徴を入れていきました。
チヂリやカパラミプなど興味があれば調べてみてください。
デザインについてはルールのようなものがあるような、ないような。津田さんに教わりながらデザインしましたが、当たり前ですが感覚的なところも多く、にわかにトライをした私にはまだまだ理解できるものではありませんでした。
実際に縫ってみて
刺しゅうのやり方も津田さんにご指導いただきました。津田さんの出版されている本を見て多少は学んでいたものの、やはり直接教わるのは、とても分かりやすい。また、本には書いてないような、こんなやり方もあるよ、というようなことも教わりました。それを実践したわけですが、縫い目のそろい方などを気にしているとすぐに何時間もたってしまうほど緻密な作業になり、こんなに肩が凝ったことないくらい凝りました(笑)。これを衣服のサイズでやっていたアイヌの方たちの集中力はスゴい。
母から子へ、その手法が受け継がれていく中で、曲線が出てきたりと変化していったアイヌ文様。今は再現という形でしかないのが本当にもったいない。良き伝統工芸が失われないことを祈っています。
アイヌの歴史や文様のことなど、様々なことを教えていただいた津田命子さん、ありがとうございました。
プロフィール
津田 命子 ツダ ノブコアイヌ文化研究家
1945年北海道鵡川町生まれ。北海道アイヌ総合センター学芸員などを務め、実際の制作からアイヌ文様を研究する。
川村 志穂
株式会社電通 マーケティング・クリエーティブセンター アートディレクター/プロモーションプランナー
2006年入社。グラフィックを中心に、マスからイベントやプロモーション全体まで企画制作を行う。
http://dentsu-ho.com/articles/2818

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ペルーの孤立先住民族、食料など求めて外部の村民と接触

2015-07-30 | 先住民族関連
AFPBB News- 2015年07月28日 13:28 発信地:リマ/ペルー

【7月28日 AFP】ペルーで孤立した生活を送ってきた先住民が週末、食料や必需品を探し求めて、アマゾン(Amazon)盆地の村民と接触したと、リマ(Lima)の地元紙が27日、報じた。
 村民が撮影した動画は、マドレデディオス(Madre de Dios)川の土手でマシコ・ピロ(Mashco-Piro)の人々が村民と接触する様子を捉えている。
「村民の代理人は、先住民の言葉でコミュニケーションを取るのに成功し、彼らと20分以上、会話をした」と、リオデマドレ(Rio de Madre)地方の先住民グループ連盟の代表は、ペルー紙コメルシオ(El Comercio)紙に話している。
 同連盟の代表によれば、マシコ・ピロの人々は、キャッサバやオオバコ、マチェーテと呼ばれるナイフのような道具、ロープなどを欲しがり、川岸に沿って平和的に撤退したという。
 動画は、村民がマシコ・ピロの人々と会話し、食べ物を手渡す様子を映している。
 マシコ・ピロの人々が孤立した生活を送るジャングルから姿を現し、外部の村民と接触したのは、今月23日以来、2度目。彼らは、森林伐採によるストレスを受けているのではないかという懸念を生んでいる。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3055737


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留学生アイヌ文化学ぶ 新ひだか(動画)

2015-07-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/27 10:58

 【新ひだか】道内の大学で学ぶ留学生が25、26の両日、町内を訪れ、静内民族文化保存会(大川勝会長)の指導で古式舞踊などアイヌ文化を体験した。
 北海道国際交流・協力総合センター(札幌)が、留学生の北海道に対する理解を深めてもらおうと毎年、道内各地で実施している。東胆振・日高地方では初開催という。
 今回は、北大や北見工大などで学ぶアジア、欧州、南北アメリカの学生22人と、ボランティアの日本人学生4人が参加。25日に新ひだか町入りし、新ひだか夏まつりに参加し、阿波踊りを体験した。
 26日は午前中、町博物館で町の歴史を学んだ後、シャクシャイン記念館で同保存会の舞踊を見学。エレムンコイキ(ネズミ捕りの踊り)ではお菓子を狙うネズミ役を体験するなどして楽しんだ。返礼としてパラグアイの留学生が同国の民族舞踊を披露した。
 道教大岩見沢校で音楽教育を学んでいるドイツからの留学生ミヒャエル・ドゥモーさん(27)は「阿波踊りを体験した翌日、それとは違うアイヌ舞踊に触れ、とても面白かった」と話していた。(飯島秀明)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0161346.html

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交流センターで学習 北方領土青少年視察団 観光船にも乗船

2015-07-30 | アイヌ民族関連
福島民報- 2015/07/27 09:45
 北方領土返還要求運動県民会議青少年視察団は26日、北海道根室市の北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」を訪れた。
 同館は、北方領土問題を広く伝えるとともに、ビザなし交流で来日したロシア人との交流の場となっている。参加児童らは山や川、滝など北方四島の大自然を紹介する映像を見た。北方の島々にはかつてアイヌ民族が暮らし、水産資源に恵まれた周辺環境を学んだ。
 ロシアの文化、風俗、歴史を紹介するコーナーを児童は興味深そうに見入っていた。国後島に近い別海町では、観光船から北方領土との距離を感じた。標津町の標津サーモン科学館も訪れた。
 会津若松市の河東学園小6年の穴沢友将君(12)は「北方領土の雄大な自然に感動した。いつか間近で見てみたい」と話し、同じく行仁小6年の林洋美さん(12)は「日本とロシアの首脳が話し合って、問題を解決してほしい」と要望した。

北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」で北方領土の歴史に理解を深める児童ら
https://www.minpo.jp/news/detail/2015072724324

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