苫小牧民報 (2015年 7/16)
戸田町長を表敬訪問した栗原さん(中央)とミンダさん(右)
白老町のアイヌ民族博物館で今月上旬から、アイヌ文化などを学んでいる海外および国内インターンシップ(修学体験)留学生の2人が14日、白老町役場で戸田安彦町長を表敬訪問した。米国アーラム大学2年のミンダ・デットマンさん(19)と、ドイツ在住で9月から秋田県の国際教養大学に進学する栗原栄見(えみる)さん(18)。戸田町長は2人の来町を歓迎。激励の言葉を送るとともに、アイヌ文化を発信する役割にも期待を寄せた。
2人は博物館が進める「ルイカプロジェクト」の一環で今月上旬に来館。アイヌ文化について学んでいるほか、日本語や英語、スペイン語などそれぞれ得意な語学力を生かし、外国人来館者に対する展示品解説などを行っている。
栗原さんは今年3月に高校を卒業。大学入学前のギャップイヤープロジェクトで今月8日に来町。先住民族への関心が高く、昨年夏にインドで約1カ月、チベット系民族と共同生活。来町する直前には米国でナバホ族の祭事のサポートをしてきた。「自分は日本にルーツがあるので日本の先住民族のことを知りたかった」と語り、大学入学までの期間を利用してインターンシップに参加した。同館には18日まで滞在。その後、平取町にも1週間ほど滞在するという。
今月6日に来町したミンダさんは米国インディアナ州のアーラム大学で地質学を専攻。小中学生の時にそれぞれ1年間ずつ日本で生活し、高校生の時も夏休みなどを利用して日本に来ており、日本語は堪能。アイヌ民族への関心も高く、大学でアイヌ文化を学ぶ授業に参加したことや、大学の副専攻が博物館学ということもあり、参加につながった。8月14日まで同館でアイヌ文化などを学んだ後、インドに渡る予定という。
野本正博館長は「当館は翻訳や、英語圏の外国人観光客が多く、2人がいることで非常に助かっている。アイヌ文化を理解しているので翻訳内容は素晴らしい」などと高く評価。同館が実施しているルイカプロジェクトの一員として「(各国を訪れた際に)現地でアイヌ民族のことをアピールしてほしい」と語った。
同博物館がインターンシップを行うのは今回が2回目。今後も積極的に受け入れを進める方針だ。
http://www.tomamin.co.jp/20150727960
戸田町長を表敬訪問した栗原さん(中央)とミンダさん(右)
白老町のアイヌ民族博物館で今月上旬から、アイヌ文化などを学んでいる海外および国内インターンシップ(修学体験)留学生の2人が14日、白老町役場で戸田安彦町長を表敬訪問した。米国アーラム大学2年のミンダ・デットマンさん(19)と、ドイツ在住で9月から秋田県の国際教養大学に進学する栗原栄見(えみる)さん(18)。戸田町長は2人の来町を歓迎。激励の言葉を送るとともに、アイヌ文化を発信する役割にも期待を寄せた。
2人は博物館が進める「ルイカプロジェクト」の一環で今月上旬に来館。アイヌ文化について学んでいるほか、日本語や英語、スペイン語などそれぞれ得意な語学力を生かし、外国人来館者に対する展示品解説などを行っている。
栗原さんは今年3月に高校を卒業。大学入学前のギャップイヤープロジェクトで今月8日に来町。先住民族への関心が高く、昨年夏にインドで約1カ月、チベット系民族と共同生活。来町する直前には米国でナバホ族の祭事のサポートをしてきた。「自分は日本にルーツがあるので日本の先住民族のことを知りたかった」と語り、大学入学までの期間を利用してインターンシップに参加した。同館には18日まで滞在。その後、平取町にも1週間ほど滞在するという。
今月6日に来町したミンダさんは米国インディアナ州のアーラム大学で地質学を専攻。小中学生の時にそれぞれ1年間ずつ日本で生活し、高校生の時も夏休みなどを利用して日本に来ており、日本語は堪能。アイヌ民族への関心も高く、大学でアイヌ文化を学ぶ授業に参加したことや、大学の副専攻が博物館学ということもあり、参加につながった。8月14日まで同館でアイヌ文化などを学んだ後、インドに渡る予定という。
野本正博館長は「当館は翻訳や、英語圏の外国人観光客が多く、2人がいることで非常に助かっている。アイヌ文化を理解しているので翻訳内容は素晴らしい」などと高く評価。同館が実施しているルイカプロジェクトの一員として「(各国を訪れた際に)現地でアイヌ民族のことをアピールしてほしい」と語った。
同博物館がインターンシップを行うのは今回が2回目。今後も積極的に受け入れを進める方針だ。
http://www.tomamin.co.jp/20150727960