北海道新聞 01/29 13:00

宇井眞紀子さん
「アイヌ民族らしいアイヌ民族像」に限定されない、自由に生きる姿を未来に残したい―。全国各地で暮らすアイヌ民族を2009年から撮り続けてきた東京在住の写真家、宇井眞紀子さん(56)が目標の被写体100組を撮影した。写真集の制作費はインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)で集め、現在は被写体の人たちに写真集を贈るための支援を呼びかけている。(東京報道編集委員 岩本茂之)
題名は「アイヌ、100人のいま」。北はオホーツク管内津別町から南は鹿児島県の奄美大島まで、17都道府県で暮らすアイヌ民族の個人、家族、仲間ら100組の今を捉えた。撮影は被写体となった人たちの希望する場所で行った。昨年10月に100組目を撮り終え、今年4月の写真集完成を目指している。
CFは制作費の一部とする目標の100万円を達成したが、超過分を被写体の人たちに写真集を贈る資金に充てるため2月28日まで続ける。1口3千円から。宇井さんによるポートレート撮影などの特典がつく。支援希望者はCFのサイト(https://readyfor.jp/projects/ainusyasinsyu)から申し込む。
全文閲覧は電子版会員限定です。ログインまたはお申し込みの上、ご利用ください。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0362769.html
千葉県生まれの宇井さんは写真家の樋口健二さんに師事。1992年、日高管内平取町二風谷のダム建設計画で民族の聖地が壊されるというアイヌ民族の女性アシリレラさんの告発の文章を読んだ。二風谷に通い続け、「あらゆるものに魂が宿るというアイヌ文化の精神性に深くひかれた」。同時に「自分が侵略側の和人であるというわだかまりを消せなかった」という。
しかし20年近く取材を重ねて、わだかまりから解き放たれ、100組の肖像を撮ろうと決意した。「普段は普通の若者に見える青年が畏敬の念を持ってカムイノミ(神々への祈り)をして、精神文化を感じる。アイヌ民族を身近に感じてほしい」と願う。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0362769.html?memberonly=true

宇井眞紀子さん
「アイヌ民族らしいアイヌ民族像」に限定されない、自由に生きる姿を未来に残したい―。全国各地で暮らすアイヌ民族を2009年から撮り続けてきた東京在住の写真家、宇井眞紀子さん(56)が目標の被写体100組を撮影した。写真集の制作費はインターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)で集め、現在は被写体の人たちに写真集を贈るための支援を呼びかけている。(東京報道編集委員 岩本茂之)
題名は「アイヌ、100人のいま」。北はオホーツク管内津別町から南は鹿児島県の奄美大島まで、17都道府県で暮らすアイヌ民族の個人、家族、仲間ら100組の今を捉えた。撮影は被写体となった人たちの希望する場所で行った。昨年10月に100組目を撮り終え、今年4月の写真集完成を目指している。
CFは制作費の一部とする目標の100万円を達成したが、超過分を被写体の人たちに写真集を贈る資金に充てるため2月28日まで続ける。1口3千円から。宇井さんによるポートレート撮影などの特典がつく。支援希望者はCFのサイト(https://readyfor.jp/projects/ainusyasinsyu)から申し込む。
全文閲覧は電子版会員限定です。ログインまたはお申し込みの上、ご利用ください。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0362769.html
千葉県生まれの宇井さんは写真家の樋口健二さんに師事。1992年、日高管内平取町二風谷のダム建設計画で民族の聖地が壊されるというアイヌ民族の女性アシリレラさんの告発の文章を読んだ。二風谷に通い続け、「あらゆるものに魂が宿るというアイヌ文化の精神性に深くひかれた」。同時に「自分が侵略側の和人であるというわだかまりを消せなかった」という。
しかし20年近く取材を重ねて、わだかまりから解き放たれ、100組の肖像を撮ろうと決意した。「普段は普通の若者に見える青年が畏敬の念を持ってカムイノミ(神々への祈り)をして、精神文化を感じる。アイヌ民族を身近に感じてほしい」と願う。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0362769.html?memberonly=true