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ゴールデンカムイに見る「アイヌ」の食の知恵 味つけには少量の塩。みそは使われなかった

2021-01-16 | アイヌ民族関連
東洋経済 2021/01/15 14:00 中川 裕 : 千葉大学文学部教授

アイヌ文化にはさまざまな食の知恵があります(画像:『ゴールデンカムイ』2巻8話より。© 野田サトル)
2018年に手塚治虫文化賞でマンガ大賞を受賞し、アニメ化も果たした野田サトル氏による累計発行部数1500万部超の大ヒット冒険活劇漫画「ゴールデンカムイ」。同作をきっかけにして、初めてアイヌ文化に興味を抱いたという人も少なくないのではないでしょうか。ゴールデンカムイのアイヌ語監修で千葉大学文学部教授の中川裕氏が上梓した『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』を一部抜粋・再構成し、お届けします。
「ゴールデンカムイ」にはオソマという言葉がよく出てきて、大変有名になってしまいました。作中では「うんこ」という意味で使われていますが、正確に言うと「大便をする」という動詞です。ただし、「うんこ」の意味で使われることもありますので、その用法でも間違っているわけではありません。
同作のヒロインのアシㇼパ(※「リ」はアイヌ語固有の小文字で表記)が初めて見たみそをオソマだと思って、食べるのを拒否するという話は漫画の中でも大変人気のあるシーンのひとつですが、これは野田先生が実在の人の体験談をもとにして考えたエピソードで、私も1900年前後の生まれの人たちから、みそなんてものは嫁に行くまで知らなかったという話を聞いています。1890年代生まれで、両親ともアイヌの家庭で育ったアシㇼパがみそを見たことがなくても不思議はありません。
アイヌの食生活の中心だった「鍋物」
いきなりオソマの話から始めてしまって恐縮ですが、これはアイヌ文化を探るにあたって重要な話で、つまりアイヌ料理に本来みそ味の料理はなかったということです。もちろん現代のアイヌの人たちは、生まれたときからみそ味に親しんでいますので、みそ料理が「お袋の味」だという人も多いでしょう。
ただ、ここではアシㇼパの時代の食生活を考えてみようということです。かつてのアイヌの食生活において、その中心だったのはオハウ「鍋物」でした。
鍋に肉や魚や山菜などを入れて煮込んだ料理です。このとき、味つけに使うのは、みそでももちろんしょうゆでもなく、塩でしたが、それもごく少量で、関東や東北地方の鍋から見たら、かなりの薄味でした。むしろ素材そのものについている味が調味料の役割を果たしていました。
その1つの味の源になっていたのが燻製です。現代の私たちは、鍋物というと生の素材を使うのが普通ですが、もちろんそれは流通と冷蔵技術の発達した現代ならではのことで、昔は生のものを食べるのは、とれたそのときのことに限られました。それ以外の時期は、保存食にしてあるものを食べることになります。
アイヌの伝統的な保存方法は塩蔵ではなくて乾燥させること、そして乾燥させたものを囲炉裏の上に下げておいて燻製にすることです。ウグイやアメマスといった比較的小さな魚は、「焼き干し」といって、串に刺していったん焼いたものを、そのまま食べるのではなく、囲炉裏の上の火棚という棚に乗せておいて燻製にします。そして食べるときにはそれをぽきぽき折って鍋の中に入れ、それでだしを取ります。
肉の場合も同様で、シカやクマの肉は細長く切って、1回さっとゆでてから、竿にかけて干します。これを「ゆで干し」というのですが、こうすると細胞が壊れて、生で干すよりもずっと早く乾燥し、腐らせる危険性が減ります。そして乾燥した肉を囲炉裏の上に干して燻製にしておき、食べるときには水に戻してから切って鍋に入れるのです。
シカやクマばかりでなく、キツネやタヌキやウサギやリスなども食べていたそうです。あるおばあさんの話では、タヌキはそのままではとても臭くて食べられないが、燻製にする(北海道弁で「いぶしをかける」)と、とてもおいしく食べられたとのことでした。
燻製には細菌の増殖を防いで保存力を高めるという効果とともに、獣肉の臭みを消すという香辛料の効果もあったのです。
いろんな山菜が香辛料として使われていた
香辛料としてはいろいろな山菜も使われました。その筆頭はプクサとかキトとアイヌ語で呼ばれているギョウジャニンニク(北海道ではキトビロともいう)でしょう。
かつては北海道の山菜の王者でしたが、今では栽培もされていて、北海道のスーパーに行くと普通に売っています。ジンギスカンと一緒に焼いたり、しょうゆ漬けにして食べたりしますが、ニンニクとニラを掛け算したような、強烈な匂いが特徴です。昔はこれを刻んで干してとっておいて、鍋の中に味つけとして入れました。
また、シケㇾペと呼ばれる、キハダ(これが和名)という木の実も、香辛料として使われました。カボチャや豆などを形がなくなるまで煮たラタㇱケㇷ゚に混ぜたり、油で練ってシトという団子にまぶしたりして食べましたが、実はキハダは黄檗という漢方薬の原料になる木で、その名のとおり幹の外皮を剝ぐと真っ黄色で、なめてみるとえらく苦いものです。その成分が実にも入っていますので、苦甘い、本当に胃腸薬のような味です。
これを香辛料として使うのはアイヌだけかもしれません。しかし、慣れてしまうと、ラタㇱケㇷ゚にこれが入っていないとなんとなくもの足りなかったりします。
こうした味つけの工夫が、やがてみそ・しょうゆの浸透でそれに置き換えられていき、みそを見ても「オソマだろ、これ!」と叫ぶ人もいなくなったのです。
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https://toyokeizai.net/articles/-/401563

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今こそ響く、アイヌの教え 絵本「シマフクロウとサケ」復刊記念 朗読と映像で紡ぐ 杉並で19日 /東京

2021-01-16 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2021年1月16日 地方版
 アイヌ民族の伝統的な刺しゅうの技を古い布にほどこす古布絵(こふえ)作家、宇梶静江さん(87)の、アイヌのカムイユカラ(神謡)の名作をわかりやすく書いた絵本「シマフクロウとサケ」が2020年12月に、藤原書店から復刊された。アイヌ語での朗読などを収録した同名のDVDも完成し、19日に杉並区の座・高円寺2で、記念の講演と上映会が行われる。【明珍美紀】
 「シマフクロウとサケ」は、森の守り神であるシマフクロウと海辺にやってきたサケが織りなす物語。アイヌ語によるカムイユカラの日本語訳を宇梶さんが再話して、古布絵で彩り、2006年に福音館から刊行された。絶版となったが惜しむ声が相次ぎ、昨春、宇梶さんの自伝「大地よ!」を出版した藤原書店が復刊を決めた。同社の藤原良雄社長は「この物語をはじめカムイユカラには、他者を敬う心の大切さなど現代社会を生きる私たち…
この記事は有料記事です。
残り206文字(全文581文字)
https://mainichi.jp/articles/20210116/ddl/k13/040/009000c

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「日韓」間で交わされた条約を破ることを気にしない「文在寅」にならう韓国の裁判所

2021-01-16 | アイヌ民族関連
デイリー新潮 2021/01/16 06:00
韓国の個人請求権は日本には関係ない
 国家間で交わされた条約が重い意味を持つことは誰もが理解していることだが、韓国に限ってはそうでもないようだ。文在寅政権になってその傾向はエスカレートし、過去の政権時の裁判所の判断をひっくり返し続けている。
略奪や人権蹂躙を行ったのだろうか
 日本は国際慣例に従って「日韓併合条約」は基本条約が発効した65年12月から将来に向かって無効になると考えるが、韓国は1910年に遡って条約の締結自体が無効だと主張する。
 合法的に締結された約定の破棄を厭わない、韓国独自の解釈である。
 そもそも日本は略奪や人権蹂躙を行ったのだろうか。
 日本による統治を韓国は植民地支配だと主張する。
 ある国が他国を支配する目的と手法は大きく2つに分けられる。
 まずは、本国と異なる制度が導入される1国2制度で、支配国は武力や買収、懐柔などによって他国の支配権を手に入れる。
 被支配地、すなわち植民地は本国の利益のために存在し、一般に資本の投入は最小限に抑えられる。
 現在、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなど英連邦の独立国は、独自の憲法や自治権を有するが、国家元首は英国王で、英国から派遣された総督が国王を代行する。
 現在、総督の権限は儀式程度にとどまるが、本国が連邦の国々に関与できる一方、かつて植民地だった連邦各国は英国の政治に関与できない。
 もう一つは領土拡大だ。植民地と同様の手段で手に入れた被支配地域を本国に近い水準まで引き上げて編入する1国1制度で、主にフランスが採用している。
 カリブ海のマルティニークやフランス領ギニアなど、かつてのフランスの植民地は海外県としてフランス国会に議席を持ち、本国政治に関与する。
 日本も1国1制度が基本である。
 明治政府は琉球国を併合し、また江戸幕府が一部を支配していたアイヌの居住地をなし崩し的に併合した。
 琉球国を沖縄県、アイヌの居住地を北海道として本国に編入し、明治時代の半ばまでに本国と同じ制度を導入、1国1制度を整えた。
 韓国や台湾の併合も同様だ。
 朝鮮半島を支配下に置いた後、学校を建設して教育を施し、インフラを整備したが、最終目的は編入で、当時の日本政府は、日本人と朝鮮人の結婚を奨励して同化政策を推し進めた。
 朝鮮人が日本の良民となることを求めた政府が、その朝鮮人を搾取対象とすることなどありえないのである。
隠蔽と歪曲、無理を通せば…
『反日種族主義』の共著者である李宇衍(イ・ウヨン)が著した『ソウルの中心で真実を叫ぶ』によると、「欲しがりません勝つまでは」「贅沢は敵だ」というスローガンを掲げた当時の軍事政府は、国民に貯蓄を奨励し、朝鮮人を含む労働者の賃金の一部を強制的に貯蓄させた。
 多くの朝鮮人が現金収入を求めて募集に応じ、炭鉱労働に従事したが、過酷な労働に耐えかねて、逃げ出した者も少なくない。
 さらに、日本がポツダム宣言を受諾して、敗戦が決まると職場を離れて帰国する人が続出した。
 退職積立金や強制貯金など、退職に伴う金銭を受け取らずに帰国した不二越の労働者は485人に上り、同社は未払い金9万325円24銭を供託した。
 正規の手続きで退職すれば、賃金や退職金、強制貯金は支払われたが、夜逃げ同然で行方知れずとなった労働者に支払うすべはない。
 不二越の供託金は1人平均186円余りで、現在価値に換算すると37万2000ウォンだ。
 先述の通り、その270倍の支払いを命じる判決が下されたわけだが、未払い金はいうまでもなく日韓請求権協定で消滅している。
 元朝鮮半島出身労働者や元慰安婦が日本にカネを要求し、韓国の裁判所が認める背景に、隠蔽と歪曲、無理を通せば道理が引っ込む韓国社会の悪癖がある。
 韓国政府は、「65年の日韓基本条約で日本から支援を得たことと請求権が消滅したこと」を国民に知らせなかった。
 基本条約の締結に際し、日本は統治によって被害を受けた韓国人に直接補償を行うと提案したが、韓国側は韓国政府に一括で支払うことを要求し、日本側はこの要求を受け入れた。
 日本が個人への補償金を支払ったことが明るみに出ると韓国政府は、国民に補償金を支払うことになる。
 韓国政府は補償金を日本から受領したことを隠蔽して、産業育成やインフラ整備、国の事業に流用した。
裁判官の心に訴えるか否か
 韓国政府が交渉関連の外交文書を全面的に公開したのは、締結から40年経過した2005年だった。
 公開した盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は首相の傘下に設置した特別な組織を通じ、「強制動員被害者は協定で解決済みだが、日本軍慰安婦や原爆被害の賠償請求権は未解決だ」という独特の解釈を明らかにした。
 以後、朴槿恵(パク・クネ)政権までは、日本製鉄や不二越など、労働者の補償問題は請求権協定で解決済みという立場を韓国政府は維持してきた。
 しかし、文在寅(ムン・ジェイン)が大統領に就き、韓国最高裁はこれをひっくり返したことになる。
 筆者はかつて、韓国人の法律家に韓国の裁判について聞いたことがある。
 原告と被告のいずれが正しいかという客観的な事実は2の次で、いずれの主張が裁判官の心に訴えるか否かで判決が下される例が多いという話だった。
 日本は日韓請求権協定を掲げるが、韓国の裁判所は、国家間で交わされた約定反故を厭わない弁護士出身大統領に倣っている。
佐々木和義
広告プランナー兼コピーライター。駐在員として渡韓後、日本企業のアイデンティティや日本文化を正しく伝える広告制作会社を創業し、現在に至る。日系企業の韓国ビジネスをサポートする傍ら日本人の視点でソウル市に改善提案を行っている。韓国ソウル市在住。
週刊新潮WEB取材班編集
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/world/dailyshincho-699039.html

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琉球人遺骨、返還進まず/京大、ずさん管理あらわ/世界的潮流に遅れ

2021-01-16 | ウチナー・沖縄
東奥日報 2021年1月15日
 人類学の研究目的で、沖縄や北海道などの墓所から持ち出された遺骨の返還や利用が問題になっている。琉球王家の子孫らが京都大に返還を求めている訴訟では、京大は遺骨収集の経緯や保管の実態を十分に明らかにしていない。管理の不透明さやずさんさは、先住民への返還が進む世界的な潮流から取り残される日本の姿を象徴している。
 西欧から広がった人類学は日本でも研究が進み、19~20世紀に全国で人骨が集められた。貝塚での収集が主だった本土と異なり、日本政府による事実上の植民地にされた沖縄や北海道では、礼拝対象である墓地からの盗掘もあったとされる。
 京都地裁で係争中の遺骨は、京都帝国大助教授の金関丈夫(かなせき・たけお)氏が1929年、沖縄県今帰仁村の百按司墓(むむじゃなばか)で集めたとされ、京大は当時の県庁や警察の許可を得たとの金関氏の随筆を根拠に「正当な手続きを経ており犯罪ではない」と主張してきた。
 しかし同志社大の板垣竜太(いたがき・りゅうた)教授の調査で、数多くの人骨コレクションを残した京都帝大の清野謙次(きよの・けんじ)教授の指示で33年に奄美大島や沖縄に赴いた三宅宗悦(みやけ・そうえつ)講師が、遺骨の大部分を収集した可能性が高いと判明。コレクションの琉球人骨の番号と、係争中の遺骨26体中25体に付された番号が一致していた。京大は「三宅は金関と親交があり、同様に必要な手続きを経たと思われる」と説明するが、収集の詳細な記録は見つかっていない。
 原告の松島泰勝(まつしま・やすかつ)龍谷大教授は「遺骨台帳もなく、誰が収集したかすら京大は明らかにできない。管理がずさんで真摯(しんし)な調査をしていない証拠」と憤る。
 近年、DNA解析技術の発展で骨から得られる情報が増え、日本人の起源を探る研究が再び盛んになっている。日本人類学会は2019年、京大に「古人骨は学術的価値を持つ国民共有の文化財で、保存継承され研究に供与されるベきだ」との原則を示した要望書を提出した。
 日本人類学会や日本考古学協会などは同年、国が先住民族と認めるアイヌ民族について、同意のない盗掘の可能性がある遺骨を研究利用しないよう求める倫理指針案を策定しており、松島教授は「ダブルスタンダードで、琉球人への差別だ」と訴える。
 海外では、調査を徹底し先住民や旧植民地に遺骨を返す動きが広がっている。京大のコレクションには台湾や朝鮮で収集した骨も含まれるとみられるが、保管状況は明らかにされていない。板垣教授は「海外に比べても著しく消極的な姿勢だ。京大は透明性を持って速やかに調査し、返還の仕方などについて真摯に協議すべきだ」と指摘した。
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/463237

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Netflixが従業員の多様性について最新の統計を発表、公式レポートとしては初

2021-01-16 | 先住民族関連
TechCrunch 2021年1月15日 by Megan Rose Dickey (@meganrosedickey)
Netflix(ネットフリックス)は米国時間1月13日、同社初のダイバーシティ&インクルージョンレポートを発表した。しかし、Netflixがこの種のデータを公表するのは初めてではない。同社は2013年から従業員の統計を公表してきたが、それをレポートとして認識するのはこれが初めてとなる。
世界的に見ると、Netflixの全従業員の47.1%を女性が占めている。2017年以降、白人とアジア系社員の割合は緩やかに減少をたどっており、ヒスパニック系、ラテン系、黒人、複合人種、先住民族系の割合は増加している。米国では、Netflixの全従業員のうち8.1%はヒスパニック系・ラテン系、8%は黒人、5.1%は複合人種で、従業員の1.3%がネイティブアメリカン、アラスカネイティブ、ネイティブハワイアン、パシフィックアイランダーおよび / または中東・北アフリカ出身者のいずれかである。
Netflixの管理職レベルにおける有色人種の割合は完璧ではないが、テック業界全体で有色人種が占める割合よりも高いことは間違いない。Netflixのリーダー層はアジア系15.7%、黒人9.5%、ヒスパニック系4.9%となっており、同社の上層部の4.1%が複合人種だという。
Netflixは具体的な目標を明らかにしていないが、概して、よりインクルーシブな雇用を行い、採用ネットワークを構築することでマイノリティーの比率を高めたいと考えていると、同社のインクルージョン&ダイバーシティ担当副社長であるVernā Myers(バーナー・マイヤーズ)氏は報告書の中で述べている。さらに、Netflixは、また、同社が「インクルージョンヘルス」と呼ぶものを測定する方法を見つけ、米国外の人々のインクルージョンと雇用の向上にもっと力を入れたいと述べている。
関連記事:多様性、公平性、機会均等を実現するための初心者向けガイド
カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Netflix
https://jp.techcrunch.com/2021/01/15/2021-01-13-netflix-releases-latest-diversity-numbers/?guccounter=1&guce_referrer=aHR0cHM6Ly93d3cuYmluZy5jb20v&guce_referrer_sig=AQAAANwKGRsl72-gregsm1u_VXAGNvicPxAcrTgwGBl8SNZxvudYYvAGNscVdIiKzDCVVcEPW4sK54-Tq5D0jth9nmUmvg2c5mX3Hpmuo1nWs70jrP2scVwBeMQJpyc_d2aM8LyhG8x2805aUz8Xf5HcX7s7ebM1QLpACLqz2hjqjcV7

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アイヌ民族の根室チャシ跡群 来訪者半減 コロナでツアー中止

2021-01-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/15 16:04 更新

コロナ禍で来訪者が減った「根室半島チャシ跡群」のノツカマフチャシ跡(小型無人機使用、加藤哲朗撮影)
 【根室】市観光協会によると、国指定史跡「根室半島チャシ跡群」の2020年度(4~11月)の来訪者は、前年度同期比47%減の1762人だった。新型コロナウイルスの影響で、根室を訪れる観光客数が落ち込み、半減した。チャシ跡群見学を含む観光ツアーは21年度も予定されるが、感染収束が見通せず、来訪者が増えるかは不透明だ。
 政府の緊急事態宣言で道内と本州との間で人の往来が停滞したほか、外出自粛の影響もあって、チャシ跡群を訪れた個人客は昨年7月上旬まで低調だった。
 来訪者の4分の1を占める団体客も、同4~7月に予定したツアー4件が中止に。旅行会社は同9~11月にツアーを実施したが、感染防止対策として、1件当たりの人数を従来の半分の最大20人にまで減らした。
 根室のチャシ跡群は16~18世紀にアイヌ民族が、とりでなどの目的で造ったとされる。日本城郭協会(東京)が06年に選んだ「日本100名城」の一つで、名城巡りのスタンプラリーなどで訪れる個人客が多い。
 旅行会社も近年は根室に特化した滞在型ツアーを企画するようになり、団体客をチャシ跡群に案内している。重要な観光資源として注目を集める中、コロナ禍が冷や水を浴びせた。
 市観光協会は、窓口で配る現地案内地図と、市歴史と自然の資料館でスタンプを押印した人の数から、チャシ跡群の来訪者を推計している。もともと冬季の来訪者が少なく、昨年11月時点で本年度分を取りまとめた。担当者は「感染リスクに気をつけながら、チャシ跡群観光に対応したい」と話す。(村上辰徳)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/501375

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